KOEI/6090円(プレミアムBOX8190円)/PlayStation Portable/2009年3月発売
■わたくし先日ついにPSPを購入しました。
DSは持ってないので、私にとっては
「Dr.スランプアラレちゃん ホヨヨボンバー」以来の携帯ゲーム機購入です(ゲームボーイは弟が購入して私は持ってなかった。)。ゲームウォッチというものがあった時代のお話です。
で、はじめて購入した記念すべき1本目のソフトがこの「遙か3愛蔵版」です。「8000円もするのか。高いなぁ。」って思いながら購入したのですが、確認メールでプレミアムBOXを買ってたことに気づきました。ぎゃーやってしもうた!!
■以前に同居してたイトコからDSをやってごらんよと勧められたことがあるのですが、あの小さい画面でゲームしてると眠くなりませんか? こないだイベント前に大阪のホテルにとまったとき、友達からDSのヴァルキリープロファイルの外伝?をさわりだけ、友達がお風呂に行ってる間にプレイさせてもらったんですけど、そのときもだんだん眠くなって…。よほど画面を凝視してるんでしょうね。
今回も、押し寄せる睡魔と闘いつつ、4日ほどかけてプレイしました。
■「愛蔵版」なので基本はPS2で出たものと内容が同じ。なのになぜ購入したかといいますと、EDの後に追加エピソードとして後日談的な小ストーリーが見られるんですね。
で、将臣というキャラのEDになんと六代が出てくると。その話をサイトのフォームメール経由で教えていただきまして(メール送ってくださった皆様、ありがとうございますー!)、よーし六代見るぞと購入したわけです。
■ここでカンタンに将臣というキャラの説明。
彼は主人公の高校の同級生。彼の弟と、それから主人公との3人は現代からこの異世界に飛ばされてしまいます。運悪く時空の狭間ではぐれてしまった将臣はも主人公たちが異世界に落っこちる3年前に漂着。そこで食うものにも困るような苦労をしたらしいのですが、そこで彼を拾い、保護してくれたのが平清盛でした。将臣は幸か不幸か清盛の死んだ息子(=重盛)の若い頃にそっくりだったそうで、清盛に厚遇を受け、それを恩義に感じた将臣は、凋落寸前の平家を支えるために自分も力を尽くすことを心に誓います。そうして平家にかかわるうち、彼はこれまた幸か不幸か軍略の才能があったらしく、いつしか平家の頭脳となり、甦った重盛=「還内府」と呼ばれるようになります。
なので、源氏側に保護され、源氏の神子として戦う主人公とは、お互いのあずかり知らぬところで敵対してるわけです。あれ、長くなっちゃった! 全然カンタンじゃないですね、すみません。
■まぁそういうわけで将臣君は「生き返った重盛」ともてはやされているわけですが(当人は当惑しつつもまぁいいかという反応)、重盛の息子である惟盛はそれが気に入らない。当たり前ですが、将臣を父親とは認めません。まぁそりゃそうだ同年代なんだし。
この惟盛、実は数年前に自分の無能さに絶望して追い詰められ、自殺したらしい。で、怨霊となって再び蘇っています。元々はよく言えば繊細でやさしい、悪く言えば意志薄弱な人だったらしいのですが、よほどそんな自分が嫌だと思いつめていたのか、蘇生後は真逆の性格、自信満々で傲慢かつ高慢な性格になってしまってます。
この惟盛に、実は奥さんと子どもがいたという事実が判明したわけですな。
キャラデザインが、少女マンガによくいる「金持ちのお嬢で高慢ちきな性格」のライバル役みたいな容姿で、他の平家公達キャラ(重衡とか知盛とか)に奥さんがいる形跡がないので、ちょっとびっくり。
■ここからはネタバレになるのでご注意。
後日談の話なので、どうしても将臣ルートEDのネタバレになっちゃいます…。
■将臣ルートEDは、平家を見捨てられない将臣は一門を連れて戦のない南方へ旅立ち、主人公もそれについていくというものです。南方ってこれどこなんだろう。なんだかトロピカルな雰囲気なので沖縄くらいまで逃げたのか?
■で、そこで安住の地を得た平家。安徳帝も庶民的な生活のなかで、普通の子どもらしい元気さを取り戻しています(しかしグラフィックそのままなので、えらいフォーマルな格好で台所をうろうろしてる。)。そんな安徳にくっついてる線の細い子どもが六代。ちょっと前に弁慶と熊野別当が「このまま都にいると争いに巻き込まれるので、預かって欲しい」とつれてきた子どもです。
一門都落ちには同行せず、母親と一緒にいたのですが、平家がいよいよ没落して身の置き所をなくした母親は、わが子を守るため、鎌倉寄りの貴族と結婚した…という設定のようです。
そんな母親の姿を見て「自分に力がないから母親につらい目をみせた」とわが身を責めている六代。将臣に対しても、惟盛と彼の仲が良好でなかったためか、かなり萎縮しています。
将臣のほうはその様子に、生前の、ぽっと出の将臣に差をつけられて憔悴している惟盛が髣髴されて、彼なりに心を痛めてます。でも、無理な励ましや干渉は却って追い詰めるだけ、と考えてるようです。
どうやら惟盛のときにそれをやって、追い込んでしまった模様。
■で、その六代がひょんなきっかけで自分の勇気を試される場面に対峙するというのが、この小ストーリーです。
■キャラの会話から推察される惟盛の姿が興味深いです。
まぁそうなんだろうなと想像していたとおりの経緯だったわけですが、ここで彼が掘り下げてもらえるとは思ってなかったので、ある意味ここで救済を得られてよかったのではないかと。
あと、この六代は鎌倉に送られて処刑されることもないわけで、それもよかった(^^
■六代のようなちょこっとキャラとしては他にも、今までは会話の中にしか登場してなかった「那須与一」がグラフィックで登場。このゲームの男子は皆細っこい小綺麗な男子ばかりで、与一もその例に漏れない感じ。性格はどうなのかな?
こっちのシナリオはまだプレイしてないので(とりあえず将臣だけ見た)、ぼちぼち進めていこうと思います。
■そうだそうだ。プレミアムBOXと通常版の違いですが、ソフト自体は同じです。BOXのほうはおまけにスチル画集とドラマCDがついてます。画集は「ED・イベントスチルを着色原画で見られます」というものですね。
■私が持っていても使うことがないので、画集とCDセットで1000円くらいでお譲りします。ご希望の方がいらっしゃったらフォームメールからお問い合わせください。CDのほうは未開封です。