源平観戦日記


N●K広島トークイベント「平成に平安のリアリティーを」

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●はじめに●
講演の感想は書きますが、講演の内容そのものは
このブログの中には書いていません。
出し惜しみ…ではなくて、著作権的にNGだと考えるからです。
(私の判断基準は「この講演内容で、この講演者が講演料をとる
ことができるか?」です。私はできると判断したので、
内容そのものの要約にはせず、私が聴いた感想としてまとめています。
この辺をどう考えるかは人それぞれだと思いますが、
WEBはグレーが多い領域だからこそ、
自分の頭の中では線引きをしとかなきゃなーと…)

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■応募したら当選しまして、ウキウキと行って参りました。
つい調子にのって、「じゃあ土曜日の仕事終わった後に、そのまま新幹線乗って広島までいっちゃおー」と思い立ち、会場近くのホテルを予約したのはよかったのですが、イベントは14時開場。ホテルは11時チェックアウト。3時間どーすんだ
あまり遠くに行くのもなーと思ったので、会場近くの原爆ドームと、資料館を見てきました。高校の修学旅行ぶりです。資料館は人多かった…年齢層がかなりバラけてて、なんかちょっと安心しました。お年寄りばかりだと、不安になっちゃいますよね。「若い人は関心ないのかなぁ」とか。

■で、14時に会場に行ったのですが、平均年齢高ェ。50overが7割って感じです。
聴こえてくる会話に耳を向けると、清盛関連トークイベントのリピーターが多いみたい。「前は~だった」みたいな会話がよく聞こえてきました。
で、50-60くらいのおばちゃん3-4人組みたいなグループが多いんです。
でも、今回のイベントって、役者さんでも脚本家の女性でもなく、人物デザインの人のトークです。
私の母親くらいの世代の人が面白い話題にも思えないので不思議だったのですが、司会者(NHK広島のアナウンサー?女性でした)の

「今日は、人物デザインのお話です。女性の皆さんファッションについて、ぜひ質問してくださいね。」

の促しでなるほどと納得。「ファッション」の切り口なのかー。
でも、人物デザインって、いわゆる「ファッション」ともまた違う気がするんだ…。
実際、トークイベントで出ていた話は、「たくましい平安」というコンセプトを、人物の見た目にどう反映するか、内面・立場ともに変化していく登場人物たちをどのように設定するかって話だったので、「この衣装はここがお洒落のポイントです」的な話ではありませんでした。
■で、やっぱり帰り際に奥様グループは「今日の話はカタかったね」って話しながら帰ってました。
史実云々の講習会でもないので、どちらかというと、歴史ファンとかこのドラマのファンというよりも、「ものづくり」に興味がある人向けの話でした。私としては、聞きたい話がメインだったので非常にうれしかった!

■会場のトーク席の脇には、実際の衣装が展示されてました。
たまこ様、雅仁親王、祗園女御、清盛の黒い直垂、ちょうど前回に鳥羽法皇が着てた水色の裘代、北面武士の小豆色の直垂。
軽くなら触ってもOKよといわれたので、さわったりしつつまじまじと見てみましたが、地紋はもちろん織ってあるのですが、上の文様はプリントでした。見た限りでは、織り込まれてるタイプはなかったな。
あと、紗の衣装も材質は正絹ですって。化学繊維じゃないのねー。
衣装はもう一点、本編ではまだ出てきてない「乙前」の衣装も出てました。このドラマでは祗園女御=乙前という設定で行くそうですが、祗園女御がモノトーンの衣装だったのに対して、乙前は朱色っぽい細長の上に淡いピンクの唐衣を羽織ってました。色調的にはこっちのほうが聖子ちゃん!って感じ。(ネタバレの一種ではあるので、色変えときます)
でも、祗園女御の再登場なら、乙前は結構なご年配ですよね。おばあちゃんがフリルっぽいチュニック着るような感じかしら?
そうそう。ドラマ見ながら、「祗園女御が帰る故郷って、どこなんだろ」って思ってたけど、乙前と同一人物という設定ですから青墓宿のへんなんですね。柘植氏と落合氏が話してて、「あ、そっか」ってようやく気づいた。

■さてさて。肝心のトークですが、人物デザインの柘植氏と、チーフプロデューサーの落合氏がゲストでした。
最初はわりと番宣サイトとかステラとかに書いてあったような内容。
ストーンウォッシュと透け感と、眉や白塗りが特徴的なメイクの話です。
■私が聞いてて面白かったのは、、
・「人物デザイン」という役割が出来たことで、ドラマ制作のどこが良くなったか
・それでもスタッフ間や役者との摺り合わせができないとき、どうするか

っていう、仕事の話でした。
それまでは、衣装と小道具とかつらが別チームで動いてて、演出の指示で各々が工夫してたので、その工夫が噛み合わないときがあった。演出の守備範囲は多岐にわたるし、衣装や道具の材質について詳しいわけじゃないから、具体的に指示ができない。しかし、人物デザインという役割ができたことで、ドラマのコンセプトをデザインに反映するための具体的な提案ができるようになるから、連携がうまくいった…って話。
あと、「たくましい平安」っていうキャッチが、1年間の長丁場をやっていくときの「戻りどころ」として非常に重要なんだって話も、すごく共感しました。いわゆるPDS(今はPDCAのほうが主流らしいが)の「P」ですよね。
どこの仕事も同じなんだよなーと。
別に清盛云々とは関係なく「すごいわー」と尊敬したのは、この方は非常に優秀なデザイナーなんだけど、個人としての優秀さ以上に、他のスタッフに対して「相手はどういう意図でこうしているのか」を根気強く探る姿勢でした。話の内容もわかりやすいし、すごいクレバーな人です。(むしろ、どちらかというとプロデューサーのほうが話がありきたりで面白くないと思ったくらいい。)
途中で、一見きらいだな、やだなと思った対象でも、得るものが絶対にある。…という意味の話をされてたときに、「職人と思われがちな仕事だって、成功を導くには結局コミュ力なんだよなー」としみじみした…。私も見習わないかんわ。

■あと、話のついでみたいにちらちら出てただけで、その話はメインにはなってなかったんだけど。
聞いてて改めて「わかってて、それでも意図があって、別の方法選択してる」ってのはよくわかりました。
この時代が強装束であるとか、紗は春夏の衣装だとか、清盛が平治の乱で黒一色の武具だったとか、ちゃんとわかってて、そのうえでストーリーや「たくましい平安」コンセプトとの調和を選択してるんですね。そうだとは思ってたけど、話の端々からやっぱりそうだったと感じられて、信頼(ノブヨリ感じゃないよ! 笑)感高まりました。

■そんなこんなで、内容ぎっしりの面白いトークショーでした。
何が面白いって、観客席からの質問が良かった。「仕込みか?」と思うくらい、質問の質がよくって。

1)コーンスターチ以外に「墨」を使うって、どういう風に?
2)スタッフ間で意見があわないときに、どうやって解決するの?
3)脚本のように、衣装にも伏線ってある? 今後注目しておくといい人物の衣装があったら教えて。
4)私も将来人物デザインのような仕事がしたい。今後どういうアクションをすればいい?

すごいよくないですか? 非常に具体的なモノの話から、仕事の仕方の話、次にストーリーとの絡み。
私も質問してみたいことあったんだけど、3)の人が質問した時点で「うわっ、めっちゃトリ向きの質問だよ。この後にできる質問って何かあるのか!?」と思ったんですよ。そしたら4)が出てきた。
3)の「まとめ感」の後にしてもいい質問としては、もうこのくらいしかないですよね。完璧すぎる…。
■というわけで、この日いろいろ見聞きして感じたのは、
「こんなに、ストレートに商品(ドラマ)の中身に対して、悩んで考えて作りこんでるものって、なかなかないよね」ということです。多分、1クールそこそこのドラマとかだったら、「中身に対して適切か」以外のほかの要因(コストとかスポンサーの意向とか)に引っ張られて決まっちゃうケースのほうが多いと思う。
この努力を応援したいとも思うし、やっぱそれ以上に羨ましい!(最後はそれか 笑)


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 具体的にはいろいろ聞いて、かなりきっちりメモもとってるのですが、
 興味のあるかたは、イベントのときにでも聞いてやってください。
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by mmkoron | 2012-03-25 19:53 | 大河ドラマ「平清盛」

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