源平観戦日記


第16回「さらば父上」

■現在締め切り前の追い上げで一日の時間割が大変なことになっとります。
きょうはイ・サンも録画にして、せっせと漫画描こうと思うので、感想もあっさりめで参ります。
とほほー。清盛様、私の時間も日招きで10時間くらい戻してくださいー!!!

■さてさて。今回の見所は
 1)忠盛がいよいよ清盛を跡継ぎに指名
 2)忠実パパ&頼長 VS 忠通の争い本格化
 3)義朝と為義の亀裂もいよいよ…
 4)忠盛の死
 5)ちょっぴり注目の登場人物
に分けて感想を書いていきたいと思います。

1)忠盛がいよいよ清盛を跡継ぎに指名
■最大の見せ場は、この指名シーン1コ手前の、「武士の世を作る!」宣言のほうですね。BGMも盛り上げてたし。しかし、聞いてたメンバーが
・清盛→もう知ってた。
・家貞→もう知ってた。
・忠正→逆らわないけど根本が保守なので、微妙な反応。
・頼盛→もともとあまり感情を表に出さない人。
・忠清→よくわかってない。
なので、「ついに殿が決意を告げたー!!」的衝撃がなかったのが残念。ああ、今更ながら家盛の死が惜しまれます。絶対彼ならむせび泣いて感動してくれた…。
■で、跡継ぎ指名シーンです。忠盛亡き後の話なんて…と嫌がる清盛を忠盛が「万が一のときのためだ」となだめるときの、宗子と家貞のリアクションで、万が一じゃなくて、かなり準備が必要な病状だとわかります。
忠正がずっとうつむいてたのも、それがわかってるからかな?と思ったけど、それだけじゃなく、やっぱり清盛が棟梁になることに対して、他に選択肢がないことはわかっているけど、納得できてないんですね。あああ…
「平氏の棟梁は清盛と定める」宣言のあと、清盛がふっと宗子のほうを見るのが、いつもの清盛だよなーと思いつつ、しかし宗子の頷きを受け止める眼差しは、成長した清盛でしたね。
やっぱし、松ケンは黙ってたほうが演技がいいよ。
宗子のリアクションも良かった。慈母の微笑みとかだと、今までの経過からしてウソくさいもん。一門の同志的な結びつきというか。
■で、形見分けも行われました。みんな武具馬具(そういや、演劇部にいたときに、ぶぐばぐぶぐばぐみぶぐばぐ…って早口言葉やってたなぁ)でした。
このシーンで改めて思ったんですけど、当時の武士の「モノ」へのネーミングセンスって、ちょい独特ですよね。
笛の「小枝」とか、琵琶の「青山」とかは、もともとの名前つけたのは貴族ですよね。こっちは、見た目や音色のイメージなんだろうなってわかりやすい。で、なんかキャッチーじゃないですか。
でも、刀とか、いくら膝やヒゲが切れたからって、「膝丸」とか「髭切」とか、なんか「すっげー」感がない。盛り方を間違えた感じ。 「抜丸」も抜く気合で切れちゃうくらい!…って言いたいならせめて「抜切」にしてくれと。「丸」にしちゃったら、もう何かよくわかんねーじゃん、と。(笑)
馬への名前の付け方も、面白いです。貴族が猫とか犬とかに名前をつけてるのとは違って、人間みたいな名前にはしてないので、あくまでも「道具」なんだなーと思います。
「生食」は、初めて聞いたとき、「すげーな、いくら最期はつぶして食べちゃうときがあるからって、ナマショクかよ」って思ったら、イケズキだった(笑)。

2)忠実パパ&頼長 VS 忠通の争い本格化
■攻め入って何をするのかと思ったら、食器セットを奪ってました。
と書くと、なんかしょーもない感じですが、この食器セットでお正月の大切な儀式をするんですね。なので、「氏長者としての儀式の継承」が重要で、食器セットはその象徴なわけです。別に摂関家がグルメ一家なわけではありません。
■頼長が、いよいよ増長してきました。こういう人はものすごく温和な人と組んだらいい仕事するんでしょうが(温和な人は胃をいためるでしょうが)、頼長は基本自分が一番賢いと思ってる人で、その傾向に歯止めが利かない状態なので、タッグも難しいでしょうね。
■得子が頼長を忌々しく思う理由がまだ「体の弱い帝に、きっつい進言で心労かけやがって…」なのが、面白い。まだ自分が権力を振りかざすのがたのしー!ではなく、わが子大事がメインなんですね。近衛帝死後に変わってくるのかな。

3)義朝と為義の亀裂もいよいよ…
■本来は、義朝は父親の苦悩を知ったあの日からずっと父親を浮上させてあげたいと思ってるし、為義もかっちょいいわが子がかわいくてしょうがない。でも、「摂関家に従うしかない」という選択肢だけは、どうしても相容れない…。しんどい状況ですね。
義朝が、もっと東国の勢力を従えてる自分をアピールして、自分で仕事を勝ち取ってくるくらいに運動すれば、為義だって本心から摂関家の番犬になりたいわけではないので、義朝の方針になびいてくれると思うんだけど…。義朝も、微妙に行動が足りないんだよなぁ。
■由良がけなげでかわいいですね。義朝が思っている以上に、彼女は義朝が自分を娶ると言ったときの台詞を真摯に受け止めてるのかもしれない。自分の仕事を、この家での役割を果たさなきゃ!って頑張ってるんですよね。ああでも、義朝は自分でやりたい派だから、それを期待してるわけじゃないんだ…。
で、ただ受け止めて、自分の一番弱いところをふんわり包んでくれる常盤に行っちゃうのねー。
■常盤の台詞は、前回のスカウトがきたときの義朝の台詞を受けての発言ですね。
「私に、ああ言ったのは、あなた自身が自分の父親の役に立ちたいからだったんでしょ?」と。
でも、ちょっとここは説明足りないよなー。前回、そこを読みとれてなかったら、ものすっごく唐突だもん。「えっ、あんた達いつの間にわかりあったの!? ニュータイプ!?」みたいな。

4)忠盛の死
■清盛が夢を見た…という入り口で描きながら、でも中盤は、忠盛目線で清盛を見ている画面ですよね。
ああ、忠盛も同じようにいま夢の中で清盛とお別れしてるんだ…と、親子の双方向交感が伝わる、面白いシーンでした。
あまり「泣けー泣けー」じゃなくて、あっさり描いたのも、よかった。
明子や家盛のときがもう涙ざーざー演出だし、このあとの保元の乱も相当ウェットになるわけだから、ここは清清しいのが救いになります。


5)ちょっぴり注目の登場人物
■統子内親王

由良へのアドバイス役で登場。今回だけの特別出演なのかな? かなり良い雰囲気だったので、また出てほしいなぁ。特別にめっちゃ美人!とは思わなかったけど(すみません)、雰囲気美女というか、おっとり優雅な風情で、でも台詞まわしにはどこか温かみもあって、良かった。
私、平安時代の美女ってどういうものなんだろうと思ったときに、おそらく顔の造作やスタイルよりも、話し方とか姿勢とか仕草とか、そういう全体的な雰囲気だったと思うんですよ。
前に、雅楽の偉い先生にお話を聴いたときに、昔の音楽の評価ってのは、もっと感覚的な「雰囲気」へのものだった…と聞きました。お香の先生に話を聞いたときにも、季節の風物を香りに取り入れるってよりも、季節の雰囲気(重さとか軽やかさとか華やぎとか)を香りであらわすものなんですよ…って聞いて、なるほど当時の美しさって、今のこまごまとディティールを見てくものじゃないんだな、と理解したんですよね。
なので、あの統子様はそのイメージに合ってた。

■厳島の佐伯さん
温水さん、ちょい演技カタかった? 
人のよい宮司さんなのか、野心家なのか、どういうキャラとして入ってきたのかよくわかんなかった。このドラマでこういうのは珍しいですね。
厳島のお社は、もっとボロくてもよいと思った。清盛の屋敷とそんなに違わないんだもん(笑)。
シムシティ的に、このお社が、出番のたびにゴージャスになっていくのかしら。わくわく。

■家成さん
今回ちょっとカッコよかったね。あのサイコロをじゃらじゃら言わせてるところ、ぽっと手放すところ。
割り切って宮仕えしてるけど、ちょっと「やってらんねー」感も漂ってて。
それにしても、家成という役は、フルにストーリーで活用されてる感じですね。最初出てきたとき、ここまでずっとあらゆる場面で出てくるとは思ってなかった。
私、邦綱(重衡妻・輔子のお父さん。清盛の仕事のパートナー的存在。)が出てこないとわかったときに、ちょっと残念に思ったんですけど、この家成の役どころは、私が想像してた邦綱だなーと、それで満足してます。(出てくる時代は違うけど)
あらすじを見ると、家成は次回も世話を焼いてくれるみたい。あと数年で死んじゃうはずですが、ラストシーンはどんな感じなのかなー。

■宗盛と頼朝
子役がちゃんと出てきました。宗盛は、剣を持ち上げるのを投げ出す姿に「ああー、みんな頑張ってしつけてくれー!!」とハラハラした。頑張らせてたけど、でも宗盛になっちゃうんだよね(笑)。上の二人が一緒に出てこないのは、わざとなのかな。兄弟仲を心配…。
で、宗盛が5歳ですって言ってたってことは、次回あたりで知盛生まれますね。わくわく。
一方、頼朝のほうが、見込みのあるコとして描かれてた。ちょっと悔しい(笑)。
為義と義朝がケンカし始めてたとき、鎌田正清がそっと頼朝を抱えて見せないようにしてたことに、きゅんとなった。この人もつらいよね。結果的に自分の父親と対立しちゃうわけだから。



■次回は新生一門としてのスタートですが、あらすじの文章を見る限り、順風満帆でもないみたい。
一門は忠盛(しかも仕事ぶりが完成された状態)に引っ張ってもらってる状態が「当たり前」になってるし、忠盛のやり方に慣れきってるから、清盛が引き継いでみると、「あれ? 別に変わったことをしようとしてるわけではないのに、なんかうまくいかないな。」状態になるってのはわかる。わかるというか、すごく共感してしまいそう。清盛が予告で「みんなを大切にしたい!」的なことを所信表明してるじゃないですか。あれも結構、いろいろ思い出してイタいわー(笑)。
こういうのってドラマでは見たくないって人も多いから、また視聴率厳しいだろうなーって思うけど、私は楽しみ。

■忠盛さんが亡くなって、お話にひと段落ついたので、中間まとめ的に「大河のここがすき」「ここがちょっと…」な内容を書いてみました。こちらもおひまなときにでも。
■これはあくまでも「私」の意見です。
私の意見が歴史好きの代表的な意見だとも思わないし、大河好きの代表的な意見とも思わないし、平家好きの代表的な意見だとも思いません。
なので、「違うな」と思ったときは、「この人とは違うな」って思っていただいて、「平家が好きな人って…」とか「今年の大河の信者って…」みたいに括らないでいただけると有難いです。
ツイッターとかブログとかがそういう乱暴さを増長してる気がする。ネットの情報って、実際はよほど深い階層まで見に行かない限りは、狭い範囲の情報しか見れてないんだけど、なんだか広く見れてるような気持ちになっちゃうんですよね。そこは常に意識しておかなきゃと思う。
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by mmkoron | 2012-04-22 22:35 | 大河ドラマ「平清盛」

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