人気ブログランキング | 話題のタグを見る

源平観戦日記


第25話「義仲最期」

■25話ですよ25話。全部で49話しかないのに、25話で初手柄ですよ、義経。
全50話のZガンダムでいうと、月にコロニーが落ちるーって大騒ぎになってカツがサラに騙されて主題歌が森口博子に代わったのが25話ですよ。…よくわかりませんね。
いや、とにかく雌伏期間が長かったーと。
「新選組!」のときに多摩にいる時期の話が長い、たるい、と言われてましたが、それ以上に引っ張ってます。でも私、多摩に住んでるから多摩の話好きだったんですよねー。あんなに多摩の名前が出てくる作品って、私はほかに「平成たぬき合戦ぽんぽこ」しか知らない。
■なんだか常套句になってますが、今回も面白かった!
このまま壇ノ浦まではこのテンションなのでしょうか。うわーい、たのしいー。日曜が楽しみ。


■■義仲■■

●今回はなんと言っても彼が主役。
最期のシーン、額に矢が刺さって動きがおかしくなるところも(痛々しかった…)、モノクロ映画風になる演出も、良かったです。
最初、血の色がグロいから自粛したのかな?と思ったんだけど、あれは義仲の視力から色彩がなくなる様子なのかも、とも思い直しました。
しかし最期に、目に痛いほどに輝く夕日?(朝日?じゃないよね…。)が映る。微笑みを浮かべる義仲……。
義仲って、別に清盛や頼朝のように天下を獲った後のビジョンがあるわけではないですよね。彼が見たかったのは、ただただ「陽の光」だったんだろうと、そう思うとすこし救われる気もして、泣けました。何が何だかわかんないままに射抜かれて即死、とかじゃなかっただけでも。
●兼平に言われて逃げかけて、でもやっぱり戻ってくる…というあのシーンも良かった。巴に「楽しかったな」と言葉をかけて弱音を吐いたことのフォローをするところも、その後の力を抜いた掛け声で馬を進めるところも、ぜんぶが義仲の、都では受け入れられない美徳を表してて、うん、今回はやっぱり義仲がイチバンですね。


■■巴■■
●この義仲&巴のカップルは、私が見た中では異色でしたが、でも一番好き。
巴のほうが義仲以上に短慮なんですよね。義仲がむしろフォローしてる(笑)。
●がつがつご飯食べてたり、げらげら笑ってたりする野蛮(笑)な巴だったから尚更、義仲にお前は残れと言われたときのセリフがいじらしい。
この二人の関係、女と男というだけでなく、同志というか…「人間として一心同体」といった雰囲気です。
●巴、ずっと鎧は着てたけど派手な戦闘シーンはなかったわけですが、最後に活躍するシーンがあったのも、またウマい!
口先や情熱だけの女じゃなかったんだな、という実力を見せてくれました。
次回、義仲の首を見に来るようですね。その時点で義高はどうなってるんだろう。これ以上哀れな巴を見たくない気もします。生き残る意味が見つかる状態になってほしいな…。
心身ともにボロボロになって物語からフェイドアウト…だけは勘弁してほしい。。。


■■後白河&丹後局■■
●義経をマジマジと見つめるシーンでは、弁慶のとき以来二度目の「義経ー!逃げろー!! 猛ダッシュでここから逃げろー!!!」の掛け声をかけてしまいました。
「政子が義経の顔を見てドギマギするシーン」のときも思いましたが、タッキーはこういうシーンで説得力を持てる顔ですね。
●この妖怪ふたり、ほんと巧いですねー。
瞬時に相手の「都ぶり」「下僕度」を計測してる(笑)。これが「大天狗」と評された能力なんだなと思いますよ。
この二人が義経に声をかけるたびに、「ああっ、義経、このひとたちに近づいちゃだめだー!」とハラハラします。今のところはまだ近づきすぎてはいないようだけど…。
●この二人の不気味さと比べると、行家は小者っすね。今回、義経がガツンと言ってくれたから胸がすいたよー!(笑)
でもこの先義経にまとわりつくんだよね…。現代でもこういう親戚に困らされてる人っていそうだなぁ…(^^;


■■常盤■■

●蛭子さん、可愛かったですね。常盤の再婚相手は、ほんとにいい人なんだなーと。
常盤、すこし白髪交じりになってました? 穏やかに歳を取ったのですね。
●常盤が言いかけた言葉を飲み込んだとき、私はてっきり「亡き義朝様もさぞかしお喜びに…」って言うつもりなのかと思ったので、どうして表情が暗くなったのかわからなかったのですが、そうか、清盛の名前を出しかけてたのですねぇ。
彼女の中では義朝は遠い美しい思い出というか、リアリティのない存在なのでしょうか。うーん。
●能子のことも義経のことも思っている…という言葉が良かった。母親のこの言葉が、義経が妹を気にかけることになる伏線になるのかな。


■最後に、人に張り付いた話ではなく、合戦シーンの話を。
宇治川での合戦描写が、まさにPS2の「義経英雄伝」宇治川の戦闘そのもの!
「義経英雄伝」でも、最初は川の浅瀬を渡るところから始まるんですよ。ゲームやったときのワクワク感を思い出しました。
戦い方も個性的で良かったですね。駿河次郎はモリで戦ってるんですか!? 網を準備してる描写がありましたが、戦闘で使ってるところってありましたっけ。後でビデオで観直そう…。
■そんなこんなでいよいよ折り返し地点。
次回はインターバル的な話で、その次が一の谷?
次は大姫と義高の話も出てきますよね。ああまたハンカチが必要かしら…。
by mmkoron | 2005-06-27 00:23 | 大河ドラマ「義経」

<< NHK大河ドラマストーリー 義...      第24話「動乱の都」 >>

源平関連の本・ドラマなどの感想文あれこれ
by まみころ
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新の記事
第2話「佐殿の腹」
at 2022-01-17 02:00
第1話「大いなる小競り合い」
at 2022-01-10 15:05
MOON SAGA 義経秘伝..
at 2014-08-17 14:11
カテゴリ
記事ランキング
最新のトラックバック
リンクなど。
きよもりよりもよき
まみころの平家物語サイト。
あらすじ紹介漫画とか人物紹介など。



まみころのブクログ
源平関連以外の読書日記はここに。読む本にあまり偏りはないと思ってたけど、こうして見るとすごく偏ってる。
以前の記事
その他のジャンル