■ようやく再放送観られました。今度はDVDにもちゃんと予約できた!!
そんなこんなで、正しい感想です(笑)。先週まで置いておいたウソ感想と差し替えます。ところであのウソ感想、まったく無反応だったのでもしかしてFANの怒りをかったのかとハラハラビクビクでございました…ぶるぶる。
■ビクビクといえば。昨日、PCを置いてる書斎の隣室のベランダで、夜中ずっと「ごそごそ」という音がしてて、心底怖かった。隣の部屋から見に行けばいいんだけど、窓開けて知らない人が立ってたらどうしようー!とか思うとブルブル。
朝になってこわごわ窓を開けたら、ベランダに蝉が行き倒れてました。この子だったのね。
もう8月も終わりますねぇ…。
■今回は久々の弁慶主役。
今回の「義経」は、弁慶郎党がひとつのチームになってるので、あまり「弁慶が第一の家来!」ってカンジしませんものね。私は弁慶ファンというわけでもないのですが、せっかく上様が演じてるんだし、もっと目立ってもいいのにとは思ってたので、今回は楽しみにしてました。
■冒頭は弁慶が出立を決意するところから。最初は伊勢三郎が行こうと思い立ってたのを、弁慶が横取りした形です。でも、終わりまで見て湛増の性格もわかったうえで考えると、三郎が行ったら成功はしなかったんだろうな。
弁慶、「継信殿が生きておられたら、きっと熊野に行くと…」ってなコトを言ってたけど、継信の役割はそういう単独行動ではなかったと思うよ私は…。
まぁそんなこんなで出発です。タッキー義経の「もう郎党を失いたくない」はセリフ回しが単調だったけど、聞いた弁慶の表情が良かったので、
「さらっと感動することを言う義経→めちゃめちゃ感動する郎党」
という人間関係が表現できててよかったのではないでしょうか。よかった探し。
■で、弁慶は田辺に行ったわけですが。説得の手順は以下のとおりでした。
1)得意技「会ってくれるまでお待ちします!」
鞍馬時代の遮那王を困らせた、座り込み作戦です。当時の弱点は「空腹」。
この人、生まれ変わったら編集者とか向いてそうだ。ずっと先生の背後で待ってるの。
2)会ってくれなさそうなので門突破。
あのソックリさんは何だったのでしょう。むむ、これは常陸坊海尊だったりするのか?とも
思いましたが、違ったようで。ああいう、投げっぱなしのネタには、どう反応していいか
困ってしまう。この先平泉で立ち往生するのがあのソックリさんで、ホンモノは義経と
一緒にモンゴルへ逃げたりなんかしたら、私は脚本家を一生リスペクトします。
3)湛増に義経のすばらしさを語る。
このやり取りは好きだったなー。この「大河」における弁慶の人柄が出てたというか。
何がいいのかなんて言葉にはできない、でもあの人のためになら死んだって悔いは
ないんだ!
……「それを恋というのだよお人形さん。」(byボーフォール侯@木原敏江「アンジェリク」)
しかし弁慶の熱意は言語化できなかったので、湛増には伝わらなかったのでした。
湛増の「わからん!」が笑えた。そりゃわからんわ(笑)。
4)杢助・千鳥親子をネタに恩返し要求
弁慶なのに小細工だ! 義経のためならチエも使えるのか弁慶……!!
たまたま観光旅行に来てた千鳥と、息のぴったり合った夫婦ぶりを見せてたのは
可愛かった。千鳥、素朴で可愛いですね。
本来はうつぼがこういうキャラになるはずだったのかもしれないけど、
うつぼは義経恋しのジメジメがあるからなぁ。
千鳥に素直に「湛増さまは人の頼みを無下にはしない人だから!」と言われ、湛増が
調子くるちゃってるのも微笑ましかったです。
5)それでもダメなので闘鶏勝負
弁慶、あんた義経に命賭けるのはいいけど、ニワトリに命かけてどうするよ…。
しかも借り物のニワトリ。その前の場面で湛増んとこの「イカヅチ」君がチャンピオンに
なってたんだから、熊野のニワトリ持ってきて勝てるはずないでしょうに…
案の定負けてしまいました。しかしニワトリ迫力あったなぁ。
そういや、2)あたりの闘鶏シーンで、負けたニワトリの飼い主が、ニワトリを籠に戻すとき
に「お前、負けちゃダメだろ!」ってニワトリをぺしっと軽く叩いてたのが可愛かった。
6)一連の必死さに湛増折れる
もうダメだと凹んでたところに、湛増が義経への書状を持って登場。
「お前の命、義経殿にくれてやるのよ」はカッコよかった!
■で、ここで停泊するといいよとカモメから教えてもらった義経と合流し、よかったよかった。
義経、ついに人外の生物との交信も可能になってます。どこまで進むのか人の革新は…!
■今回は弁慶に終始しますね。しかし思ったよりも話が濃くなかった。
やっぱ最後の数分で「間に合うか、間に合わないのか」ってな『走れメロス』的引っ張りをやってもらいたかった! 梶原父に「もう来ないんじゃないの?」って言われて、義経が無言のままでいるとか、郎党の誰かが「迎えに言ってやったほうが…」っておずおず言い出して(多分喜三太かクマ。)、「それじゃ信頼してないみたいじゃないか!」って郎党が殴りあいになるのか。
ベタですか。ごめんね私ベタベタが好きなのですよ…。
そういや千鳥は「鎌倉で待ってる!」って言ってたけど、この夫婦、この先もう会えないのかな。「じゃ、行ってくる」「いってらっしゃーい」的に、気軽に別れてただけに、もしこれが今生の別れだとすると悲しい…。
■では、今週のほかの人々の感想をざっと。
■今週の梶原親子
案の定、梶原父は「三種の神器取り返せなかったじゃん」と義経を責めましたね。待ってればよかったのに…と言ってましたが、あれ、時間をかければかけるほど不利になる…って話じゃなかったんだっけ?
梶原息子は今も義経FANのままでした。梶原息子、いっそ君が熊野行きを志願すれば、君は義経のマブダチになれたのかもしれないのにな。その前に死んでそうだけど。
■今週の兄様
義経が次に何をやってくれるのか、ちょっと楽しみにしてる頼朝。
自分がもう得られない自由、溌溂さ、別の生き方の可能性を義経に見ているんだろうなーと。
ちょろっとの出番だったけど、印象に残りました。頼朝と義経の関係に関する伏線の引き方は上手だと思います。伏線の配置が繊細。
■今週の平家の皆さん。
資盛がだんだん元気になってます。何かふっきれてきたようですこの人。
知盛は、帝と親王サマのために、貝合の貝を拾ってきたらしいです。やさしいな。しかし砂浜でしゃがみこんで貝殻集めてる阿部寛の姿は想像すると…ぷぷぷ、微笑ましい。
■次回は能子と義経の接触。
半端に描くと、能子が覚悟の足りない、どっちつかずの頭の悪い子に見えてしまいそうなので、演出でどう表現してくれるのか、期待。
心配じゃなくて、期待ですよ! 頼朝みたいに!(^^