ゲームパブリック & ソニー・コンピュータエンタテインメント/2800円/ PlayStation2
■昨年既にPS3で続編「GENJI -神威奏乱-」が発売されていますが、私は先日ようやく初代のほうをクリアしました。誕生日プレゼントにもらっていたのに、そのままにしていたのです。
■近々我が家にプレステ3さまをお迎えしようと思い立ち(
このソフトのため)、学生時代からそのまま使ってる今の14インチTVさんに別れを告げて37インチをお迎えすることにしました。で、14インチを片付けようとTVの前に座り込んでたらふと「そういえばこのソフトやってないなぁ」と思い出し、包みを開けてプレイしはじめ…
アクションゲーム音痴の私も、8時間でクリアできました。
■というわけで、グラフィックの見た目が美麗すぎて難易度も高く感じるかもしれませんが、そんなこともないと思います。(ちなみに私がクリアしたのは標準モード)
■ストーリーはわりと単純です。
平安末期に源平の闘争を征した清盛は、「天鋼(アマハガネ)」という、人知を超えた戦闘力を人に与える勾玉を手にしていました。
天鋼はこの世にいくつもあり、それを結合させることでさらに強大な天鋼を練成することができます。この練成能力を持った一族は、清盛の専横を憂い、彼に自分達の力を利用されまいと姿を隠しました。
その一方で、清盛たちと同じく天鋼を発動させることができる源氏の御曹司・義経に目をつけ、清盛を倒すべく協力してほしいと頼みます。自分が下級貴族の息子だと思っていた義経は当初戸惑いますが、平家の横暴に苦しむ庶民たちの姿を見て、平家を打ち倒す決意を固めるのでした。
こんな感じ。ちなみに、この練成術を持つ一族の長老が「鬼一法眼」。なんと静御前は、この一族直系の巫女という設定。なので、
「義経が静を『静様』と呼ぶ」というシチュエーションなのです。あらびっくり。
■カタキ役が平家なわけですが、「GENJI -神威奏乱-」のほうとは異なり、こっちは平家として出てくるのは
清盛・平景清・平盛俊の3人だけ。重盛も宗盛も知盛も出てきません。
清盛は大親分な風格。クールにカッコよい黒髪長髪剣士が景清。ワイルド担当(笑)が盛俊です。主人公の最大のライバルが景清。
「義経英雄伝修羅」のときも思いましたが、景清がここまで活躍するのって、やっぱり「源平討魔伝」の影響もあるんですかね~。(そのゲームの主役は景清。)
景清とは3回ほど戦闘することになるのですが、1回目とか主人公のレベルがまだたいしたことない状態なので、めちゃ強く感じました。私、最初なんてあまりに景清が強いので、
「これはどうやっても負けるというイベントなんだろう」と思って勝負投げたら、
そのままゲームオーバーになっちゃって、「勝てというのかコイツに!!」と驚愕
なんとか逃げ回りながら突いて勝てましたけど、もう泣きそうでした。苦手なんだよ…
■システムの特徴は「神威」という技を使うところです。
ボタンを押すタイミングで、相手の攻撃をカウンターできるというもの。
相手が振りかぶったり突きかかってきたその瞬間にボタンを押し、反撃します。
タイミング間違えるとそのまま食らっちゃうのでイタいですが、連続で決まったときは非常に爽快。
プレイヤーキャラとしては義経と弁慶が使えるのですが、義経に比べて弁慶は動きが重いので、カウンターのタイミングがちょっと測り辛い印象でした。
でもリーチ長いし力があるので、当たると敵を瞬殺できます(^^;
■平家のメンバーはほとんどいないし、頼朝も状況説明シーンにしか出てこないし、殆どお話は京都で完結してて、ちょっと平泉に行くくらいなので、「源平合戦題材のゲーム」をやりたいという方は、このゲームよりも「義経英雄伝説修羅」か「GENJI -神威奏乱-」のほうが良いと思います。
GENJIはファンタジー要素強いので、「義経英雄伝修羅」のほうが歴史モノっぽいかな。
どうせなら、人物同士のドラマがもっとあると面白かったんですけどね。静と義経も別に恋愛するわけでもないし、義経と弁慶も「義経殿」とか呼んでてなんだか距離あるし(…御曹司とか義経様とか呼んでたほうがベッタリ感あると思うのは私だけでしょうか)。
お話がかなりあっさりなので、クリアするのは過酷ではないけど、ちょっと薄味になっちゃった…ってところですかね。
■ただ、グラフィック、とくに背景はこういった歴史題材アクションゲームの中ではダントツにキレイ。金色堂とか、最終ステージとか、「そうきたか!」って思うデザインです。
鑑賞の価値はあるかも。