源平観戦日記


カテゴリ:その他映像・劇 等( 14 )



生中継・源平

「桂三枝大全集 創作落語125撰 19」に所収/ 税抜2000円/ キングレコード

■今回は落語CDからのご紹介です。
三枝師匠というと、うちの父親は三枝師匠作の創作落語を原作とする「ゴルフ夜明け前」のビデオを持ってました。
あれは幕末維新の英雄たちが接待ゴルフをする話ですが、こっちの舞台は源平合戦in屋島。那須与一の活躍を中継するという作品です。
■最初は合戦前の源平両軍の陣中の様子から。ショウジさんとナシモトさんが源平それぞれの様子を野球中継風に中継してくれます。
そして、作戦タイムを終えた平家軍のほうから、扇をかかげた一艘の小船が現れるのです。
ラジオ中継風なので「マングローブの森を流れる花一輪」とかわかるようなわからないような状況説明が連発で、笑えます。
みんな現代的なんですよね。フリーターのお兄ちゃん風な与一。その与一に謎のサインを出す、カッコよさそうなんだけど結構変人な義経。マジメなツッコミ役弁慶。
与一は「尊敬する人=つんく」だし。どんな与一だ!
平家側の名前はほとんど出てこないのですが、それでも面白かった。
与一が矢を放って、扇にあたるまでの中継アナウンサーの絶叫は、まさに野球中継です(^^
合戦に入る直前に、みんなでモニター前で観戦してる鎌倉殿たちが中継される、別バージョンもあるらしいっすよ。そっちも聴きたいわ~。

■この作品を聴いて思ったのですが、しかし、この面白さって、聴き手にも「屋島の合戦」の知識あってこそのものなんですよね。鑑賞のために前提としている古典知識のレベルが高い!って思ったけど、お年寄りだったら別にそれでも意味を読み取れるのかなー。
■時間にして25分間ほど。キングレコード盤は「アメリカ人が家にやってきた」と一緒に収録されてます。
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by mmkoron | 2007-02-22 22:04 | その他映像・劇 等


組曲「義経」 (陰陽座)

陰陽座/アルバム『臥龍點睛』に収録/発売元 キングレコード/3000円/2005年6月発売

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組曲「義経」は↓の3曲で構成されている。

9. 組曲「義経」~悪忌判官 作詞・作曲: 瞬火
10. 組曲「義経」~夢魔炎上 作詞・作曲: 瞬火
11. 組曲「義経」~来世邂逅 作詞・作曲: 瞬火

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■今回は本ではなく、音楽です。
聴いた動機はですね、このバンドのツインボーカルの二人が○○らしいということを知って、興味を持ったからです(^_^; 
最近のバンドとかでは聞いたことなかったから、新鮮だったのです。
そういうケースは、サザンとハイ・ファイ・セットくらいしか私は知らない…。
■それは余談として。
このバンドに対する世間の印象とそんなに違わないと思うのですが、私、もっとドロドロしたカンジなのかと思ってました。
ビジュアル系な唄い方ってありますよね。ああいうテイストなのかなと。
で、実際に聴いてみました。
男性ボーカルはかなりイメージ通りだったのですが、女性ボーカルが普通にすごく上手い
あまりビジュアル系な匂いがしない唄い方で、素直に上手かったので、私も素直に驚きました。
YOUTUBEでライブ映像観たけど、そっちでも上手かったので、生でも上手なんだろうと。
私の中で「日本で一番歌が上手い歌手」は八神純子」だったのですが、この女性ボーカルはそれと同じくらい上手いかもしれない。

  ※八神純子…「みずいろの雨」(1979年)を唄った人。私はその頃就学前…。

■本題です。表題の3曲についての感想を。
■まず、構成なのですが、

1曲目)
メインボーカルは男性。なので歌詞も義経視点。激しい曲調。
要約すると「頑張ってるんだからお兄ちゃんこっち向いて!」という内容。
義経が結構破滅的な性格として描かれてるので、大河のようなピュアなカンジをイメージしてると、「自分のコトを悪とか言ってるよ!!!」と驚くかもしれない。


2曲目)
メインボーカルは男女交互。
平泉で炎の中死に行く義経と、彼の死を予感する静?の視点が両方入ってる。
バラードと激しい曲調が交互に入って、演奏時間も一番長い。なんと14分弱!
途中に義経や静や頼朝の台詞が入ってて、ミュージカル調でもある。これをカラオケで歌うのはかなり勇気がいりそう。絶叫とかあるし。
どこの時点で義経が死んでいるのか、時系列で迷う。私は途中で死んだのかと思ったのですが、でもその後で静が舞ってるしなぁ。

途中に入る女性ボーカルのパート(抱き寄せて抱き寄せて…♪ってところ)が、昭和テイストで、私には懐かしい感じでした。


3曲目)
メインボーカルは女性。ひとり残された静御前の視点。
大河の静のような穏やかなラストではなく、孤独の深さに凍えるような静けさっつーか。


構成的には、2曲目がメインで、1曲目プロローグ2曲目エピローグって形なんだと思います。
■義経がちょっと黒いのですが、基本は「愛情に飢えてる天才」っていう描き方なので、義経ファンの方が聴いてもそんなに違和感はないし、入っていけるのではないでしょうか。
歴史上の人物の歌っていうと、カラオケに入ってる演歌か海援隊の竜馬ソングくらいしかほとんどないので、こういう曲が義経題材で出てくれたのはラッキー♪

■そうそう。黒いって言えば。
1曲目の最後で「くろー」って唄ってるのを聴いて、
「どうしてここで名前を熱唱するんだ!?」と思ったら、「九郎」じゃなくて「黒」でした。
私、よく勝手に聴き間違えるんですよ。
くるりの「赤い電車」も「赤い電車ははねだから」を「羽根だから」だと思って、
「さすが鉄道ファンのくるり、京急が羽根のように軽やかだと言ってるのね!」
と思ったのですが、単に「羽田から」と路線を唄ってただけでした。
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by mmkoron | 2006-09-03 23:30 | その他映像・劇 等


「子午線の祀り」@大阪厚生年金会館芸術ホール

知盛の最期の「かげみぃーー!!!(絶叫)」は、アンドレの
「ジュテーム、オスカール!!(絶叫)」と通じるものがある。




■東京公演のチケット申し込み忘れて青くなったのですが、1月29日、大阪公演を無事取れました。2階席だったんですけど、まぁ大阪公演も終了間際だったので仕方ないっす。
当日思ったのは、

遅刻多すぎ。

2F、20人以上遅刻してます。映画と違って、当日思い立って入ったわけでもあるまいに。
後から後から入ってくる入ってくる。しかも、途中で立ってきょろきょろしてる人もいるしぃー。他の地域と見比べたわけではないので、単純に判断はしたくないのですが、これは大阪の客のマナー偏差値が低いのか、はたまたこの芝居を見に来る層の民度が低い(私もその客のひとりだよ…涙)のか…。
■と、愚痴はそのへんにして、観想を。
内容としては、平家物語の巻10-11、一の谷敗戦から壇の浦をまるまる戯曲にした状態です。その間にところどころ、普通にお芝居してるドラマパートのような部分が入ります。
で、感想ですが、第一に、

長い。

前編2時間、20分の休憩を挟んで後編2時間。1時に始まって、終わったら17時。なので、途中でコックリコックリする人続出でした。前のほうの頭がゆらゆらしてた。
私は新幹線の中でぐっすり寝て、さらにカフェイン剤まで飲んで準備万端だったので寝ずに済みましたが、真っ暗なところで4時間座ってりゃ、面白い面白くない以前に眠くなるのはムリもないと思います。みんなで壇の浦トリップ!
■上演後、帰り道でみんなが話しながら歩いてるのに耳をダンボにしてたのですが、やっぱり「よく知ってるシーン以外は、

「よくわかんなかった」
「すごいとは思ったけど、入り込めなかった」

という話が多かった印象。
私は、群読シーンでワクワクしましたよ! だって、自分が何度も読んだ「平家」を、かわるがわるに役者さんが読んだり、一斉に読んだり。
本で読んでると平面的だけど、同じ文字列が立体的にこっちに向かってくるのが、すごく面白かった。「ひょうっと射て」とか「むずと組んでどうど落ち」とか、音読+動作で表現すると、迫力あるんだなーと。はるか昔の、琵琶法師の前に集まる庶民になった心地。
■それから、テーマ。ズバリ、「諸行無常」でして、それも面白かった。

・義経は知盛の存在を格別意識もしてない、でも義経の行動は知盛に大きく作用する。
・阿波民部のひたむきな忠義と意地は、民部の知盛への思いとは別に、常に知盛を裏切る。
                  ↓↑
・そんな彼らが全てを賭けた戦いの結末に、地上からはるか離れた月の引力が作用する。


という「ミクロな人間同士の運命の作用」「マクロな天と人の作用」を視点を引いたり近づけたりしながら語っていくことで、大きな天球の中の人間の存在が見えてきます。
(ところどころに入るナレーションの言葉と抑揚が、脳みその中に天球をつくってくれます。)
そしてその天球の中で「マクロな何かに気づいてしまった」人間の戸惑いこそが、知盛の

「全てがそうなるはずのことであったと思われるのは、どういうわけだ?」

である。……と私は解釈しました。
んが、平家物語=「諸行無常」が一般常識かも今はアヤシイ時代です。「なるほどなー、諸行無常をこう解釈したのか」と感じたお客さんがどれくらいいたのかは…うーん。
しかも、今回は、木下戯曲FANよりも、古典好きよりも、「高橋恵子と野村萬斎が共演!」に引かれた層も多いと思うんですよ、そういう売り方してたし。それを期待してきたお客さんからすると、戸惑っちゃうと思います。
「思いがけない内容だったけど、でもすごく良かった!」となるには、4時間は長すぎると思う。

■おっといかんいかん、何かマイナス評価みたいに見えますね。
面白かったですよ、でも、売り方と内容が噛み合ってないのだけがよくなかったのかな。

■最後にキャラ別の話など。
■知盛は、結構熱い人でした。この後で、永井路子「波のかたみ」を読んだのですが、あの知盛が近いかな。ただ、なんとしても勝とうとする意志と、敗れたときの結末を冷静に受け止めるこころが、せめぎあうのではなく共存してる…という永井版よりも、「せめぎあってる」印象。
それが融和したときに「見るべきほどの事は見つ」になったのかな。
■義経は「ややイタい人」でした(笑)。弁慶がそのイタさをせっせとフォローする役。なかなかこのコンビの役割分担も新鮮で面白かった。
■そうそう、知盛も義経も周りの主要人物も古典芸能系の役者さんなんですけど、弁慶の役者さんは多分そうではなくて普通の演劇俳優さんなんですよねきっと。
そのため、皆が時代がかった節回しをする中でひとりナチュラルなしゃべりをしてたので、妙に弁慶がさわやかでした(^^
■高橋恵子は出番も少ないので、そんなに印象に残ってません(すんません…)。
でも、役割としては印象に残らないといけないはずなので、ってことは、あまり良くなかったってことなのかな?? 私が平家物語に出てくる人間にばかり注目してたから、視線からフェイドアウトしてただけかもしれませんが。。。
カーテンコールで知盛と義経を握手させてました。800年ぶりに仲直り?(^^ 
■あとはですね、宗盛がかなり年配の方でした。宗盛って30代ですから、うーん、ちょっと違和感あった。決断力に乏しいお兄ちゃん、ってよりも長老っぽかった。
能登殿はワイルドでしたよ。動作もきびきび荒々しくて。最期の「死出の旅の供をせよ!」を見られたことが嬉しかった。

以上、まみころの感想でした。長々と失礼しましたー。
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by mmkoron | 2005-01-31 20:19 | その他映像・劇 等


『義経 あなたのヒーローになれますか?』感想

■えっと、内容としては

1)若手狂言師が熱烈に義経プッシュ
2)「でも不意打ちとか非戦闘員殺害とかって、卑怯」といとうせいこうの応酬
3)「しかし義経ってかわいそうな人なんです」で逃げ切ろうとする番組
4)第2部始まってタッキー・マツケン・上戸登場。華やかさに3)以前を忘れる
5)全国にちらばる義経&弁慶伝説を紹介。やっぱりヒーローだねってことで逃げ切り終了。

という流れでした。
「義経」と「草燃える」の映像は使ってましたが(だから義経が国広富之だった)、「新・平家物語」は使ってたのかな? それらしきシーンは見当たらなかった気がします。
「武蔵坊弁慶」も使ってほしかったなー。川野太郎の義経がめっちゃ好きだったんだよ私…。
■腰越状でいとうせいこうがツッコみまくりだったのが笑えた。
「勝手に官位貰ったせいでお兄さん怒ってるのに、書き出しからどうして『左衛門少将 義経』って官職名で書き出すかなー!」って。
確かにそうだ。しかもあの手紙、あんなに長文書き連ねといて結局謝ってないのは有名な話。
壇ノ浦で船の漕ぎ手から殺していったことも紹介されてました。
加賀での虐殺事件を微妙に隠蔽した『利家とまつ』に比べたら、まぁフェアだったのではないかと思います。ただそのために「ヒーロー像を義経に求める」番組として苦しかったけど。。。

■番宣タイムに大河の映像がいくつか使われてました。五条大橋は、まぁギリギリセーフという印象だったのですが、鞍馬山、鞍馬山の修行シーンが……。
……新選組!でのへっぽこCGの悪夢が蘇るぅーーー!!!! 
ぎゃーなんだか義経が直立で瞬間移動してるように見えたんですけど! 
だ、大丈夫っすかぁー!?? 
あと、一の谷での義経の掛け声が「ぎゃー」に聞こえて、負けてるのかと驚いた。
■メインテーマがキレイです。今までで一番好きなのは「新・平家」だったのですが(しかしDVDのは音こもってて残念)、こっちのほうが好きになれるかも~。笛の音が良い。
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by mmkoron | 2005-01-04 22:40 | その他映像・劇 等

    

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