源平観戦日記


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「子午線の祀り」@大阪厚生年金会館芸術ホール

知盛の最期の「かげみぃーー!!!(絶叫)」は、アンドレの
「ジュテーム、オスカール!!(絶叫)」と通じるものがある。




■東京公演のチケット申し込み忘れて青くなったのですが、1月29日、大阪公演を無事取れました。2階席だったんですけど、まぁ大阪公演も終了間際だったので仕方ないっす。
当日思ったのは、

遅刻多すぎ。

2F、20人以上遅刻してます。映画と違って、当日思い立って入ったわけでもあるまいに。
後から後から入ってくる入ってくる。しかも、途中で立ってきょろきょろしてる人もいるしぃー。他の地域と見比べたわけではないので、単純に判断はしたくないのですが、これは大阪の客のマナー偏差値が低いのか、はたまたこの芝居を見に来る層の民度が低い(私もその客のひとりだよ…涙)のか…。
■と、愚痴はそのへんにして、観想を。
内容としては、平家物語の巻10-11、一の谷敗戦から壇の浦をまるまる戯曲にした状態です。その間にところどころ、普通にお芝居してるドラマパートのような部分が入ります。
で、感想ですが、第一に、

長い。

前編2時間、20分の休憩を挟んで後編2時間。1時に始まって、終わったら17時。なので、途中でコックリコックリする人続出でした。前のほうの頭がゆらゆらしてた。
私は新幹線の中でぐっすり寝て、さらにカフェイン剤まで飲んで準備万端だったので寝ずに済みましたが、真っ暗なところで4時間座ってりゃ、面白い面白くない以前に眠くなるのはムリもないと思います。みんなで壇の浦トリップ!
■上演後、帰り道でみんなが話しながら歩いてるのに耳をダンボにしてたのですが、やっぱり「よく知ってるシーン以外は、

「よくわかんなかった」
「すごいとは思ったけど、入り込めなかった」

という話が多かった印象。
私は、群読シーンでワクワクしましたよ! だって、自分が何度も読んだ「平家」を、かわるがわるに役者さんが読んだり、一斉に読んだり。
本で読んでると平面的だけど、同じ文字列が立体的にこっちに向かってくるのが、すごく面白かった。「ひょうっと射て」とか「むずと組んでどうど落ち」とか、音読+動作で表現すると、迫力あるんだなーと。はるか昔の、琵琶法師の前に集まる庶民になった心地。
■それから、テーマ。ズバリ、「諸行無常」でして、それも面白かった。

・義経は知盛の存在を格別意識もしてない、でも義経の行動は知盛に大きく作用する。
・阿波民部のひたむきな忠義と意地は、民部の知盛への思いとは別に、常に知盛を裏切る。
                  ↓↑
・そんな彼らが全てを賭けた戦いの結末に、地上からはるか離れた月の引力が作用する。


という「ミクロな人間同士の運命の作用」「マクロな天と人の作用」を視点を引いたり近づけたりしながら語っていくことで、大きな天球の中の人間の存在が見えてきます。
(ところどころに入るナレーションの言葉と抑揚が、脳みその中に天球をつくってくれます。)
そしてその天球の中で「マクロな何かに気づいてしまった」人間の戸惑いこそが、知盛の

「全てがそうなるはずのことであったと思われるのは、どういうわけだ?」

である。……と私は解釈しました。
んが、平家物語=「諸行無常」が一般常識かも今はアヤシイ時代です。「なるほどなー、諸行無常をこう解釈したのか」と感じたお客さんがどれくらいいたのかは…うーん。
しかも、今回は、木下戯曲FANよりも、古典好きよりも、「高橋恵子と野村萬斎が共演!」に引かれた層も多いと思うんですよ、そういう売り方してたし。それを期待してきたお客さんからすると、戸惑っちゃうと思います。
「思いがけない内容だったけど、でもすごく良かった!」となるには、4時間は長すぎると思う。

■おっといかんいかん、何かマイナス評価みたいに見えますね。
面白かったですよ、でも、売り方と内容が噛み合ってないのだけがよくなかったのかな。

■最後にキャラ別の話など。
■知盛は、結構熱い人でした。この後で、永井路子「波のかたみ」を読んだのですが、あの知盛が近いかな。ただ、なんとしても勝とうとする意志と、敗れたときの結末を冷静に受け止めるこころが、せめぎあうのではなく共存してる…という永井版よりも、「せめぎあってる」印象。
それが融和したときに「見るべきほどの事は見つ」になったのかな。
■義経は「ややイタい人」でした(笑)。弁慶がそのイタさをせっせとフォローする役。なかなかこのコンビの役割分担も新鮮で面白かった。
■そうそう、知盛も義経も周りの主要人物も古典芸能系の役者さんなんですけど、弁慶の役者さんは多分そうではなくて普通の演劇俳優さんなんですよねきっと。
そのため、皆が時代がかった節回しをする中でひとりナチュラルなしゃべりをしてたので、妙に弁慶がさわやかでした(^^
■高橋恵子は出番も少ないので、そんなに印象に残ってません(すんません…)。
でも、役割としては印象に残らないといけないはずなので、ってことは、あまり良くなかったってことなのかな?? 私が平家物語に出てくる人間にばかり注目してたから、視線からフェイドアウトしてただけかもしれませんが。。。
カーテンコールで知盛と義経を握手させてました。800年ぶりに仲直り?(^^ 
■あとはですね、宗盛がかなり年配の方でした。宗盛って30代ですから、うーん、ちょっと違和感あった。決断力に乏しいお兄ちゃん、ってよりも長老っぽかった。
能登殿はワイルドでしたよ。動作もきびきび荒々しくて。最期の「死出の旅の供をせよ!」を見られたことが嬉しかった。

以上、まみころの感想でした。長々と失礼しましたー。
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by mmkoron | 2005-01-31 20:19 | その他映像・劇 等


第3話「源氏の御曹司」

■今回のみどころ。

1)神木君最終回
もう壇之浦まで神木君でいいよ」とお思いの方もいらっしゃったかもしれませんが、今回で彼の登場も最後。滝に飛び込んでタッキーになるのなら、私は自分の弟を滝に突き落としますよ、ええ何度でも。
今回は主役のタッキーが20代前半ってこともあって、普段の大河のような「うわーいきなりオッサンになったー!!」のオドロキは少ないですね。

ところで、ジャニーズ主役は必ず脱がなければならないというルールでもあるのでしょうか。


2)うさんくさい新宮十郎行家
あの数分だけで「どうやらこいつはイタい人らしい」を表現しているところに感服いたしました。吉次の自己紹介を速攻さえぎる!あイター!
なぜか自分ちの系図持ち歩いてる!しかも尊卑分脈みたいにやたらキレいな系図!あイター!
まだ話してないって言ってるのに、遮那王の出生をベラベラ畳み掛ける!あイター!
10歳そこそこの子どもに「まぁ清盛も男だってことよ」とか言っちゃう!あイター!
覚日律師は心から「お願いだからもう帰って…」と思ったことでしょう。
今後思いっきり痛々しく暴れてくれるに違いないと期待します。


3)もののけ状態の美輪様
何言ってるかよくわからないセリフが多いので、よけいにミステリアス。
正直、私は闇夜に浮かび上がる美輪様の夢は見たくない……神木君の寝汗のスゴさはよくわかるよ…。
しかし、闇夜の美輪様を見て、ビビってチビるとかせずに、その姿を探して走った遮那王は大物ですね。そういうリアクションのひとつひとつで大物感を出してるのでしょうが。
美輪様にしても覚日にしても、「目の前の環境を受け止めよ」という思想は同じ。でも私の知ってる限りの日本史の知識においては、義経はあまり「受け止めてる」人物じゃない印象があるのですが、その辺どういう展開になるんでしょう。楽しみです。


4)五足たちとの関係が結構いい感じ
みんなで「うしー!」「うしー!」って声掛けて可愛がってるところが微笑ましいですね。
そうか、愛称「うし」になっちゃうのか…。
そもそも、どうして「牛」若なのかしら?と思いませんでした?
「今若」ってのもよくわからないのですが、「乙若」は二番目の子だから「乙」なんですよね、きっと。じゃあ「牛」は何!?
調べてみたところ、「牛」はその一文字で牽牛星のことも表すようです。七夕の「ひこ星」のことですね。
「遮那」は大日如来をあらわすわけですから、ひこ星がお日様になるってのは、ちょっとしたクラスチェンジですねー(^^
脱線しました。五足の話に戻ります。
原作の展開だとこの後に五足は清盛に急接近していくはず。今の時点ではかなり六波羅家に批判的なようですが、どうなるのかな。


今回は平家の出番が少なめでしたが、清盛が無表情で後白河院の厭味?をやり過ごすシーンはなかなか良かった。隣で重盛が焦ってるのもv
さっきの行家もですが、ナレーションに頼らずにこうやって演技で見せるのをどんどんやってほしいと思います。

次回は弁慶ですね!
なんだかまさに「暴れん坊(主)」になってるようで、楽しみ。

あ、ちなみに。
平家の皆さん集合シーンにいたのは、
清盛・時子・池禅尼・重盛・頼盛・時忠・宗盛・知盛・重衡・経子・領子でした。
宗盛・知盛・重衡の子役も出番は今回までですねきっと。寂しいなー。
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by mmkoron | 2005-01-23 21:28 | 大河ドラマ「義経」


第2話「我が父清盛」

■ユーミンのコンサートの興奮でウキウキしてて、更新が遅れましたすみません。
■NHKの子役はどうしていつも皆巧いんだろう!と改めて思った今回でした。
ついつい神木君に目が行きがちですが、前回の頼朝役や、今回の宗盛&知盛&重衡3兄弟も上手ですよね。性格の違いが出てるし。特に知盛。顔に性格が出てる~(笑)。
ちなみに義経と重盛・宗盛・知盛・重衡の年齢差は、それぞれ21・12・7・3?のはず。今回義経が7歳だという話が出たので、それぞれ28・19・14・10???

……重盛28歳はかなりキツくないですか。

しかし大原○子様の「おふく16歳」や、西田○行様の「吉宗18歳」という前例があるので、少々のことではビビらないぞ!
■それはさておき。今回はホームドラマですなぁ。
「嫁・姑・小姑」「本妻と愛人」「兄弟」など、ホームドラマでありそうな人間関係のモメごとが全部入ってました。かつて「新・平家物語」がホームドラマ大河と言われたそうですが、これも負けてない気がします。
■重盛が宗盛をフォローしてあげてる場面が良かった。
あのやりとりだけで「あーこの人はデキた人なんだなー」とわかりますね。
それにしても、「小松の兄上!」って呼び名。
あれは平家に関する知識がなくてもすんなりわかるものなのでしょうか。なんだか他にも「おそ松の兄上」とか「から松の兄上」とか「じゅうし松の兄上」とかもいそうです。6人くらい。
知識なしに聞いたら「小松菜兄上!」に聞こえてしまいそうだし。聞こえませんか。
■そんなこんなで今回の注目キャラは宗盛。
子役が皆で若者らしくスポーツにいそしんでるときにアクビしてる様子や、義経がヘマをやらかすのを期待してニヤニヤしてる表情がいかにも小者ってカンジでたまりません。
パパ清盛はなにせ石原軍団なので、その気質の弱っちいトコロが気に入らないようです。わんぱくなくらいが好きらしい。しかし牛若がなーんにも怒られなかったので、つい宗盛を応援したい気分になってしまいました。
宗盛が今後さらに濃いキャラに成長し、義経の靴に画鋲を入れたり衣装に墨汁かけたり、義経を深夜の体育倉庫に閉じ込めたりしてくれるのではないかと期待したのですが、次回には義経役もタッキーに変わってしまうため、いじめっ子役での活躍はなさそうです。残念。とりあえず竹とんぼはへし折ってほしかった!!
■あと気になった人物は、五足かな。
朱雀の翁や五足は、何者なのかよくわかんないですね。翁、めっちゃうさんくさいです。あの翁とお徳と鬼一法眼が対決したら、この大河ドラマはイッキに「妖怪大戦争」になる気がします。(CGいりません。)


■話を義経のことに戻します。
今回のエピソードで、常盤がもうただただ平穏が一番、とことん流れに逆らわず生きようとハラをくくってることがわかりました。
牛若に「平家の皆と付き合うな」と言ったのも、源氏の生き残りとしてそれは流石にマズい、ということではなく、どちらかというと平家(の時子)の顔色をうかがった結果でしたし。
「他人の顔色をうかがって、その成り行きによって何者にでもなりなさい」ってのは、大人の常盤に出来ても、自我が成長中の子どもの牛若にはツラいですね。このへんがこの先のストーリーにどう関わってくるのかが楽しみです。
■蛭子さんの一条長成、めっちゃ似合う! キモ可愛くて良い!!
「それが無難なようで」がお茶目だし。おはぐろしてましたね。最初虫歯なのかと思っちゃった…。
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by mmkoron | 2005-01-17 00:00 | 大河ドラマ「義経」


義経英雄伝 一の谷実況中継

■義経が主人公のゲーム「義経英雄伝」が昨日とどきまして、今日やってました。ソフトのメーカーさんが作った紹介サイトはこちら。いきなり音楽鳴るので、ご注意を。
今日はとりあえず、一の谷まで行ったので、その感想を。
ネタバレアリなので、見たくないーって場合はこの下は見ないでね。

■前日に偵察も終え、やってきました一の谷。偵察の面で採用面接?受けに来てた那須与一もここではメンバーに選べます。っつーか、この面、なぜか与一と佐藤弟とオリキャラ女忍者しか選べません。弁慶も選べないのだ。がーん。
■勝利条件は、敵の大将をやっつけること。そのメンバーは「平重衡」「平忠度」「平教経」「平敦盛」。ちなみに資盛は前日の偵察の際に、お山をうろついてたところをボコられて死んでます。登場時も最期もセリフは「なぜこんなところに…」。きっと頭に???マークが浮かび続けた状態だったのでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。
■で、一の谷です。谷を見下ろす義経がそれっと駆け下ります。そこで出てくる説明文。

「障害物を……ジャンプしながら…云々…」

えっ、ひょっとして逆落としも私が操作するんですか!? うっそー!
そうこうするうちに逆落とし開始。先頭を走ってる義経が倒木をちゃんと蹴散らして進んでおかないと、後ろからついて来てる部下っちがダメージを受けてしまうのです。
下手に倒木をするっとよけちゃうと、「自分だけが無傷・部下みんな死にかけ」ってな状況になってしまうため、率先して倒木に突進して進みます。ああーでも勝手に画面はどんどんスクロールするから、これむずかしー!
■で、坂を下りたころには、体力のない与一は息も絶え絶えでした。しかしのんびりしてもいられません。降りてすぐの所には重衡がいるのです。

さえないオッサンでした(号泣)。

ちょっとプスリと刺したら、すっげー勢いで走って逃げ出しました。馬でも追いつかねえ。あんたいつからそんなキャラになっちゃったのさ…馬に乗っておっかけるマイ義経の目に涙。
で、追いついた。なにせ私最愛の重衡。義経自らお相手しようではないか…と思ったところに部下たちがみな到着。

というか、騎兵殺到

ぎゃー!! 味方の兵が多すぎて重衡が見えねぇ!!むぎゅー。ちょっとアンタたちどきなさいよっ、ぎゃーなんか馬から落とされたっ、って、誰だよオレの馬に乗ったヤツ!! きゃー馬の壁で前に進めない!! ちょっとどいて、どけっ、お願いどいてくださいー!!!とやってたら、細い声が。

「最期に歌を詠む時間がほしかった…」
「大将を討ち取りました!」(なんか誇らしげな声)

馬と兵隊にもみくちゃにされて、重衡はたおれておりました。与一、お前か。お前、坂下るだけで死に掛けてたのにどうしてそんなに元気なんだよ…。っつーか、弓兵なんだからもっと端っこにいなさいよ。
こうして私と重衡の対決はラッシュアワーの中で終了しました。
■さらに進んでたら、海辺のところで範頼兄さんが敵軍に囲まれてました。
それを救って進んだところで、笛の音。誰が吹いてるんでしょうねー(って敦盛だよなきっと)とキャラたちが言ってたら、今度は陣幕の中に忠度が。
櫓の上から平家の兵士が矢を射掛けてきますが、こっちにも与一がいるので、安心。
上は与一が火矢で一掃します。で、でしゃばり与一が櫓にかまけてるうちに、義経はしゅたたっと忠度をやっつけました。
「もはやこれまでか…」みたいなコトを言ってたと思います。重衡のセリフは、むしろこの人が言ったほうが似合ってたんでないかい?
■忠度を倒してさらに進みます。あっ、ムービーに切り替わった。
大物登場です。能登殿です。なんか、ガラ悪そうなツラ構えです。
自分で平家で一番の将は自分だと言ってます。性格も悪そうです。
しかし。言うだけあって強い。槍をぶんぶん振り回してるので、近づけません。
とりあえず馬上だと動きが悪いので、馬から降りて様子を見ます。あっ、味方の兵士に押し出された。ぎゃー槍の扇風機に激突したー!!お前らどっちの味方だ!!!
こりゃいかんと距離をとり、与一に矢を射掛けさせ、佐藤弟隊に突撃させます。とんでもないチキンハート義経。だって体力が半分以下になっちゃったんだもん。
時間はかかったけど、なんとかやっつけました。残るは敦盛のみ。
■敦盛なんて楽勝だと思ってました。しかし意外にてこずる。
なんかぴょんぴょんジャンプしてるし、弓兵のくせに接近戦のリーチも長いし。どゆこと!?
体力半分以下の義経に特攻させ、なんとか倒しました。斃れた敦盛の手から転がった笛。「本当はこういう者をも救えたら…」としんみりする義経でした。

■そんなカンジでまみころの一の谷は終了。評価は「智将」でした。
味方にもみくちゃにされ、押し出されて斬られて逃げ回ってる姿は、あまりかしこそうじゃなかったんだけど。
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by mmkoron | 2005-01-15 22:45 | ゲーム


草燃える 総集編

永井路子 原作/中島丈博 脚本//3枚組セット/400分/15120円/1979年放送

【出演】
頼朝:石坂浩二 頼家:郷ひろみ 実朝:篠田三郎
伊東十郎祐之:滝田栄
義経:国広富之 義高:長谷川裕二
政子:岩下志麻 大姫:斎藤こず恵・池上季実子 静:友里千賀子 
北条義時:松平建 北条時政:金田龍之介
三浦義村:藤岡弘 梶原景時:江原真二郎  安達盛長:武田鉄矢 比企能員:佐藤慶
平清盛:金子信雄 宗盛:西田健 知盛:神太郎
重衡:金子研三 維盛:須永慶
時子:岩崎加根子 建礼門院:生田悦子
後白河院:尾上松緑 


■めっちゃ暗い! 後半皆殺し展開になるのは「太平記」なども同じですが、この作品の最後、政子がひとり暗い部屋にいて、外から聞こえる「祇園精舎」の琵琶の音を聞きながら涙するあたり、まったく救いがありません
■この作品の政子は、ごくごくフツーの、ちょっと気が強いくらいの女性です。情に判断を誤ったりすることもしばしば。頼朝が不気味でとらえどころのない雰囲気だったので、政子のほうに感情移入しながら観てました。
■政子以外では、義時役の松平健と、オリジナル人物・伊東役の滝田栄がキーパーソンでした。闊達な義時が、陰謀に巻き込まれる側から次第に積極的に陥れる側になっていく変化は、総集編で観ていても凄みがありました。あと登場時はヨゴレ役だった伊東は、この時代の汚い部分を一身に受け、だんだん悟りの境地に到達していきます。親友同士だったこの二人を追っていくのも、この作品の面白さです。
■で、我らが平家なのですが。あまり出てきませんでした。頼朝も政子も鎌倉にいるから、仕方ないですね。義経絡みでちょこちょこ見たくらいかな。義経は「戦は天才、だけど無邪気な単純バカ」といった風情です。このダメっぷりは、後の「炎立つ」で更にグレードアップします。
■前述の義経の解釈もですが、実朝暗殺の真相など、永井先生の史観が巧く取り込まれてて、歴史を年表どおりになぞっただけではない、独自のシナリオになってます。作品として面白いのは、残念ながら「新・平家」よりもこっちだと感じたなぁ。私は平家好きだし、片岡孝夫FANなので、「新・平家」をプッシュしたいところだったのですが…
■あ、そうそう! 壇ノ浦の入水シーンで水中撮影してたのにはびっくりしました。気合い入ってる!
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by mmkoron | 2005-01-10 00:00 | 過去の大河ドラマ


新・平家物語 総集編

吉川英治 原作/平岩弓枝 脚本/2枚組セット/191分/10080円/1972年放送

【出演】
清盛:仲代達也 時子:中村玉緒 建礼門院:佐久間良子  
重盛:原田大二郎 宗盛:勝呂誉 知盛:松山政路
重衡:長澄修 維盛:藤間文彦 教経:鷹市太郎 敦盛:中村勘九郎
頼朝:高橋幸治 義経:志垣太郎 義仲:林与一 弁慶:佐藤允
常盤:若尾文子 巴:古城郁 政子:栗原小巻
後白河院:滝沢修 高倉院:片岡仁左衛門(孝夫) 崇徳院:田村正和 

  
■買っちゃいました、勢いで。当時、我が家にはDVD再生装置がプレステ2しかなく、早送りや巻き戻しに不便で苦労しました。チャプターないんだもん、これ! 100分近く垂れ流し(下品な表現でごめん)なんですよー。とほほ。
ちなみに、マイベスト大河は「太平記」です。
■総集編なので、なんだかおなじみのシーンを断片的に見てる状態。なので、感想も断片的に書きますと。

・清盛の瞳がきれい。あの目だけで「ただの腹黒いおっさんではない」というのがわかる
・中村玉緒の純愛ラブシーンを見れるなんて貴重だ!
・成田三樹夫の藤原頼長はイメージ通りだった。顔見ただけで「頼長だ!」と思った。
・片岡仁左衛門(高倉帝)と田村正和(崇徳院)はどちらもこのとき20代後半。かっこいい。
・志垣太郎の義経がりりしい! 正統派だー。アンドレしか知らなくてすまんかった。


■吉川英治作品ってよくも悪くも正統派でとんがったところがない印象なのですが、この作品もそういう印象。ある意味において平岩脚本は、吉川作品を見事再現したと言えるのかも。ただ、なにせ「総集編」なので、全話通してみればまた違うかな。
何度も「さらば」という言葉が出てきてましたが、このDVDは「別れ」を中心にすえて編集してみたということだったのかもしれません。
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by mmkoron | 2005-01-10 00:00 | 過去の大河ドラマ


ますらお(全8巻)

北崎拓 作/小学館/各500円/1996年発行(8巻)


■この漫画の主人公は義経ですが、ライバル役の維盛や教経、知盛ほか平家一門もたくさん登場します。
■週刊誌?に連載してたので、いろいろはしょってたり、エピソードを付け加えたりしてるのですが、作者が情熱をこめて描いてるのがよくわかるので、「荒唐無稽だ!」とかそういう文句は付けようという気になりませんでした。敦盛の最期のあたりはヘンにキラキラしてなくて、良いです。泣けます。
■人物設定は…クールな義経と熱血人情家の弁慶のコンビが新鮮でした。義仲戦での勝算を聞かれて、「勝つなんて簡単なことだ。今問題なのは戦うか否か、それだけだ。」と言い切る、義経の生意気天才っぷり!
■そんな義経が仲間への友情、静(子供の頃からの知り合いという設定です)への愛情に気づいていく過程が、微笑ましかったんですけど…惜しくも一の谷終了後に打ち切り。
大河効果で連載再開してくれないかなぁー。
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by mmkoron | 2005-01-10 00:00 | コミック


あぶない丘の家 (全1巻)

萩尾望都 作/小学館文庫/800円/2001年発行


■このタイトルで「どこが源平なんじゃー!?」と思われそうですね…。
■異世界人の干渉を受ける「丘の家」に住んでいるマヒコ少年と、その「干渉してくる異世界人」アズ兄ちゃんとの生活を描いたのが「あぶない丘の家」シリーズですが、その中に「あぶない壇之浦」というお話があるのです。
■マヒコが源平時代へタイムトリップし、義経や頼朝に出会う…という時空旅行モノです。このお話の一番の目的は、マヒコが単純に善悪を判断できない、人間の心の襞に気づくというもの。
義経と頼朝はそのための糧の役割です。物語の最後、少年時代の頼朝の孤独と、彼を支えてきた「わたしだけが、源氏の子です…!! わたしだけが…」という、凍てついた悲壮な心を知ったとき、マヒコは少し大人になるのです。
■描かれている場面は平家物語や歴史の教科書で見たことのある場面がほとんどで、まるで学◎の学習漫画のようですが、義経と頼朝を比較することを「オリンピック選手と大統領を比較するようなものだ」とわかりやすくたとえたりするあたりは、流石です。
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by mmkoron | 2005-01-10 00:00 | コミック


平家物語 全訳注(全12巻)

杉本圭三郎 全訳注/講談社学術文庫/各924~1155円/1991年発行(12巻)


■このサイトの1P漫画は、この本を読みながら描いてます。文庫本ですが、内容はしっかりしてるので、お買い得ですよー。原典とおんなじ全12巻(灌頂巻は12巻にまとめられてますが)なので、気分も出るし。
■底本は覚一本(東京大学所蔵の覚一別本)。中身は 原文→現代語訳→注→解説 の順番で展開してます。
解説は『吾妻鏡』『源平盛衰記』『玉葉』との内容比較が中心。
なので、これらも一緒に読んでるような気持ちになれます。気持ちだけだけど。
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by mmkoron | 2005-01-10 00:00 | 書籍


宮尾本 平家物語 (全4巻)

宮尾登美子 著/朝日新聞社/各2310円/2004年発行(4巻)

■2005年大河「義経」の原作ですね。しかしこの本には義経ほとんど出てきてないのに、大丈夫なのかな?
■平家物語を、男性的な「政治」「軍事」の視点からではなく、女性たちの「家」視点から描いてます。世の中の動きも、家の中から見てる感じ。すっごくフェミくさい内容だったらどうしよう、とドキドキしながら読んだのですが、そんなことはありませんでした。文体が柔らかいので、読んでるほうも雅やかな気持ちになります。これまた気持ちだけですが。
■読んでいて面白い!と思うのは3巻の途中くらいまで。都落ちのあたりになると、「平家物語」そのものを宮尾文体に変えただけ、ってところが増えて、わざわざ読むのが面倒になることもしばしば。
■しかし、最後にあっとおどろく展開が待ってます。そこは「やられたー」と思いました。
びっくりの展開なんです。でも、ちょっとその後の引っ張り方が弱かったかな。もっとハラハラドキドキしたかった。
宮尾先生の作品というと、私は『クレオパトラ』を読んだことあるんですけど、そのときの印象と一緒でした。文体が上品すぎて、緊迫感とかスピード感とか人間の業の深さとかはあまりじわじわ伝わってはこない…って思うのは、私がお上品じゃないからなのかしら。。。
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by mmkoron | 2005-01-10 00:00 | 書籍

    

源平関連の本・ドラマなどの感想文あれこれ
by mmkoron
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源平関連以外の読書日記はここに。読む本にあまり偏りはないと思ってたけど、こうして見るとすごく偏ってる。
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