源平観戦日記


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第8話「決別」

■「義経」の後の宣伝を見てたらどうしてもほしくなって、「ハチロー」のEDテーマ曲を予約してしまいました、まみころです。
なんでもこのアーティストはこの曲でデビューらしい。しかもうちの近所・川崎駅でミニライブをやるらしい。くーっ、金曜日でさえなければ! 土日にやらないのかなーと探してみたら、

3月6日 秋葉原ヤ●ギワソフト ソフト館

……どうしてそんなところで。
■さて。今週の見所は

1)前回ブチ切れてた重盛のその後
2)義経と清盛の決別
3)義経と常盤の別れ


の3点につきると思います。では、順番に。

1)重盛のその後
■ナレーションでほとんど済まされてて残念。御自らお出ましなら、その大人げない乱闘っぷりを見せてほしかったなー。嬉しそうに烏帽子を掲げて走る資盛?の姿にその片鱗は見られましたが…。
ナレーションでは資盛を連れていった…とありましたね。維盛は行かなかったのかな。
あくまでも維盛は揉め事を好まないタイプで通すということでしょうか。だとしたら富士川の戦いの気の毒度も増しますねぇ。
■柱をバシバシやるのは、この時代の怒りの表現なのでしょうか。ムカついたときに指をはじくってのは聞いたことあったけど、袖で柱をたたくってのは始めて聞いた。
でも、今回の宗盛もやってましたね。
宗盛、なんだか乙女っぽくてだんだん可愛いと思えるようになってきました。
なんでも「好き」「嫌い」の二元論で判断が成り立ってるところとか、ギャルですよこの人、ギャル。重盛がしゃべってる横でずっと表情が「ふーんだ」「ツーン」「ムカムカ」と動いてるのが面白くて面白くて。
今回「宗盛は公家衆に気を遣いすぎる」って話が出てきましたが、これは今後の大きな伏線になりますね。宗盛って院に対しても押しが弱いですし。
■そして今回も重衡が出番少なくてかなしい私です。いつ南都焼討するのかなー。
徳子も目立ってなかった。そうして入内を嫌がるそぶりを見せたのでしょう。するするっとしたセリフはこびだったので、好きな人でもいるのか、引っ込み思案すぎて引いちゃってるのか、はたまた普通が一番と思ってる人間なのか、そのあたりは全く読めませんでした。
永井路子風のお人形さんみたいな女性に見えたのですが…実際はどうなのかな。
あとはですね、能子! 能子の子役、可愛かったですねー。ゴマキにはこの子のかわいらしさを引き継ぐべく頑張ってもらいたいです。
■直衣が夏の直衣になってたのも、ちょっとおどろきました。すげー、ちゃんと季節によって変えてるんだ! 平安時代の衣装は少なくて、新調するとお金もかかって大変!というのを「源氏物語」映画パンフで見たことありますが、今回の大河は気合い入ってますね!


2)清盛との決別
■渡哲也って、演技がすごく巧いとは思わないのですが、やっぱり目にチカラがありますね。今回改めてそう思いました。
「ステラ」で先に、清盛は義経を見ない、っていうのを読んでたのですが、うん、あの距離感がいいですね。義経に旅立ちを決意させる動機になる。
■タッキーにはもうちょっと演技を頑張ってもらいたかったけど、これでも及第点なんだろうなー。
アップが多かったけど、私はもうちょっと俯瞰で見たかったという気もします。黛演出は、見やすいんだけど、私にとってはちょっと直接的すぎるのかなぁ。もう少し様式美チックな演出をする人だと思い込んでたので、意外。

3)常盤との別れ
■母さん、着替えのときいそいそ嬉しそう。若いお母さん、ってカンジで微笑ましかったです。ちょっと夫にスーツを着せる若妻風でもあったけど。
あんなにもう会わない!と毅然としかりつけてたけど、実際来てくれたら喜んじゃうところが、お母さんだなーと思いました。
■タッキーがまだまだ演技が一本調子な分(でも頑張ってると思う)、常盤ががんばったのでよかったのではないでしょうか。着替え終わったところで、義朝のことをもうちょっと話すかなーと思ったのですが(「父上によく似て…」とかそういうの)、ありませんでしたね。彼女にとっては、あくまでも我が子大事であり、もう義朝への想いはあまり残ってないのかな。
しかしそれにしても黛さんはタッキーをそんなに脱がせたいのでしょうか…。
■あ、そうだ。一条さんいい人っすね。宮尾氏の「義経」では一条さんと平泉が関係あるってことが書いてあったような気がしますが、その話は次回とかに出てくるのかな??


■でもって、他に…といいますと、頼朝。
政子との交流は描かれてるけど、頼朝が孤独で自分のハラに全部しまっておく人なんだということはよくわかりました。最後までこういうさみしい人のままなのかな。ここも注目ですね。

今週の名セリフ
「へいけ、へいけ、へへへのへいけー!」
こんなので怒るなよ、門番の人たち…。
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by mmkoron | 2005-02-28 00:21 | 大河ドラマ「義経」


第7話「夢の都」

■義経を見るときに食べようと、肉まんと水餃子を準備してたのですが、台所に入ってる間にうっかり「名探偵ポワロとマープル」の今週の犯人を見逃してしまいました。ぎゃー!
どなたかご存知でしたらこっそり教えてください…誰、誰が犯人だったの!? あの兄妹? それとも姉婿か!? きーにーなーるー!!
■それはそうと「義経」です。

【今週の遮那王ご一行様】
■今週は熱心に吉次が平泉行きをプッシュします。でも遮那王は福原のほうに興味があるようです。何度も何度も「福原は夢の都だ!」と連呼するわけですが、現在の「福原」をご存知の場合は複雑な心境でしょう。ちなみにぐーぐるで「福原」を検索すると真っ先に

神戸・福原ソープランド風俗店情報

ってなのが出てきます。どうなのよこれ。確かにある意味夢の都かもしれんが
■福原にご執心の遮那王にうつぼは不満です。「その被衣をくれたおなごがいるとでも?」と嫉妬ありありです。「そういうことじゃないんだー」と苛立たしげな遮那王。
そういやどうして静の衣被ってるんでしょ。静に気づいてもらいたいのかな? 
■周りがロマンを解しないバカばっかで困ってる義経を見守る人影。喜三太です。
馬に乗って颯爽と登場、福原にお連れする、貴方様のお役に立ちたい!とけなげな彼ですが。実は彼、盗んだバイクで走り出す…ではなく盗んだ馬で来ちゃったらしい。
馬の持ち主に追っかけられて、そのまま逃げて行っちゃったのでした。なんだそりゃ。
■鞍馬のおうちに帰った遮那王にさらに受難が。武蔵坊弁慶が遮那王に会わせてくれと入り口で頑張ってるのです。
次のシーンでは遮那王が決意も固く、吉次に「福原に連れてってくれ!」と頼んでました。いよいよ身の危険を感じたらしい
結局福原には吉次と二人旅行になってました。海水口にいれて「しょっぱー」ってやった後のはにかみっぷりと、それを見守る吉次の様子は微笑ましかったです。
そんでもって清盛の船を見つけて「きよもりさまー!」と駆け寄ろうとするのも。どうやら、彼は旅ではっちゃけちゃうタイプのようです。多分、名古屋に行ったら金シャチ船にウキウキ乗っちゃい、東山動物園では「コアラだー!!」とコアラ舎に駆け寄るタイプですな。
ここですっかり旅行好き魂に火がついた遮那王は、吉次の平泉紹介を聞いて、もう瞳キラキラ。多分、各地の観光ペナント買っちゃうタイプですな。
■帰京した遮那王はうつぼにうきうき福原の話を語り、奥州に行くことになったと告げるのですが、置いて行かれるうつぼは「私の傍には遮那王様もいるって言ってくださったのに!」とご立腹。いや、遮那王は「五足たちもいる、わたしもいる」と言ってたはずなのだが。
でもって、「私はひとりで生きていくと思うことにする。それならつらくないから」と吹っ切った女の表情になるうつぼ。遮那王、あんたうつぼの脳内で彼氏にされてるよ!
■鞍馬山に帰ってきたら帰ってきたで、弁慶が待ち構えてました。
もう夜なのに。何時から張ってたんですかこの人。
一緒に観てた友達と一緒に「逃げて、義経全力で逃げてー!!!」と叫ぶ私。
「貴方様にお仕えするほかないと心に決めてござる!」
「断られたらこの先歩む道が絶たれる」
「お傍にてお仕えするのではなく、ただ家来だと言ってくだされば、それだけでも!」
など、なんかもう恐いですこの人!! 特に3番目。多分「家来だ」とか言ったら、もうこの人一生それを心の支えにして、しかも「遮那王様第1の家来 弁慶」とか書いた名刺を配りまくると思います。飲み屋で「遮那王様は俺がいないとホントだめだからなー」とか上機嫌で喋り捲ると思います。
最初は丁重に断ってた義経も、最後は「ホント、困るからお願い帰って」口調でした。


【今週の鎌倉チームさま】
■鎌倉では。
河原で安達と頼朝が仲良く川釣り。俺に付いてるばかりに出世できなくてごめんねと言う頼朝に、そんなことないと笑顔の安達。ほのぼのー。
そこに政子登場です。づかづか川に入って魚を驚かして逃げさせ、頼朝たちが動じないのを見ると石を投げつける。
政子の年齢がこの頃せいぜい16・17でしょうから、そう考えると可愛いのですが…

財前直美様なので恐いっす。


投げてる石デカいよ! 全然可愛くない大きさだよその石!! 凶器だよ!!
■その次のシーンで財前政子様は水浴びの夢を見るのですが……にたにた笑いながら近づいてくる頼朝に恐怖。しかしそんな夢で自分の恋心に気づいちゃう政子様にも恐怖。なんていうか、こう、わりとセクシャルな惹かれ方してるのですね。大丈夫ですか頼朝、襲われたりしませんか。
彼女の恋心は時政パパの知るところとなり、パパはうちの娘が何を言ってきてもかまわないでねと頼朝にクギを刺すのでした。
でも無意識に頼朝の腹の底の黒さを感じ取ってるのだとしたら、なかなか鋭いですね、政子。
■悪役になることが多い牧の方(政子の継母)が、ちょっとはしっこいカンジの、でも世話焼きっぽいお姉さんだったのが面白かったです。


【今週の平家御一門】
今回は「殿下乗合」事件勃発です。
元々は資盛が子どもの頃の事件なのですが、ドラマでは結構な大人になってる資盛と維盛がふたりして被害者になってます。
どうやらこの兄弟、弟が強気、お兄ちゃんが慎重というキャラ分けらしい。
どうやら前に同じような事件に巻きこまれ、そのときは逃げ帰ってお父さんに叱られたそうなのです。
でもお兄ちゃんの慎重論むなしく、二人の乗った輿は藤原基房の部下にめちゃめちゃにされ、二人の部下は烏帽子を奪われてしまったのでした。当時の男性貴族は寝るときでも烏帽子はとらないわけですから、これはもう全裸+靴下一丁にされたような屈辱。
二人の報告を受けた重盛パパは大激怒です。
平家物語では清盛が報復しますが、このドラマでは「玉葉」の記述どおりに重盛がキレるようですね。突然あちこちをバシバシたたくのが恐かった。
先生に黒板を突然バシっとたたかれてビビる生徒のようにビクっとする兄弟ふたりが可愛かったです。重盛パパ暗黒モード発動。目つきも違います。
大丈夫ですか、悪霊憑いてませんか。白石加代子に語ってもらいたいくらいの憑きっぷりでした。




最後に今週の名セリフ。
「海は道もつくるが、隔たりもつくるようだ。夢は、奥州でみるしかないようだ。」
今週は、義経が奥州行きへの決意を固めることと、平家が明るい絶頂期とブラック化の両方の兆しを見せることがポイントだったようですね。
このまま暮らしてても先がふさがってるのはわかるんだけど、でも置いていくものへの未練も断ちがたい。このドラマの義経は結構おっとりした性格で描かれてますね。
平家への憎しみも薄い(むしろあこがれてる)のが今回の義経ですから、彼が戦う動機は、戦うことで閉塞感を突破できたという充実感につきることになるのでしょうか。
今の時点では、「鬼神のように戦う義経」はあまりイメージできませんが、でも皆が義経についていきたくなっちゃうトコロ、応援してあげたくなっちゃうところは表現できてるとも思います。それだけでもタッキーにしたのは成功だったんだろうな。
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by mmkoron | 2005-02-21 23:31 | 大河ドラマ「義経」


第6話「我が兄頼朝」

■今日は趣向を変えまして、今まで「時間かかるし、書くの大変だからやめとこう」と思ってた実況中継風で参ります。今打ち込んでる横で、小さな画面でDVDの映像出しながらのレポートでございます。

■うつぼ兄は、常盤のことをエサにして鞍馬山から遮那王をおびき出します。しかしうつぼ兄とその仲間のチンピラに囲まれた遮那王は平然と「追剥ぎなら無駄なこと。めぼしいものは何も持っておらぬ。」しかしこのうつぼ兄はなにせうつぼを遊女宿に売っぱらった女衒野郎です。後白河院に売られるーー(←めっちゃ杞憂)全力で逃げてーー遮那王ー!!
しかし遮那王泰然としてます。常盤のことはウソだよーんとバラしたうつぼ兄の言葉でプチ切れ。殴りかかるチンピラ共をひらりと、と申しますかふわふわとかわし、くるりくるりと回転しつつ……お願いもうワイヤーはイヤー。 ※つまんないので自分で減点
遮那王にしたたかボコられて、チンピラ一同は逃げ出します。
しかしその中の一人、一番純朴そうなヤツが逃げ遅れました。
駆けつけた五足はそいつを切ろうとしますが、遮那王はそれを止め、傷ついたお前を置いていくヤツらなんかのところに戻るなとやさしく諭すのでした。
遮那王の第1の家来になる、喜三太との出会いです。
喜三太は遮那王に恩義を感じたのか、この襲撃は「平家の侍」に頼まれたのだと話して去っていきます。うっそー! 濡れ衣よー!! 襲撃を命じたのはあのキモい下っ端侍よー!!!! あああ世の中は誤解で成り立っている…
■一方うつぼ兄は。五足が連れてきたじぃさんに一喝され、すごすごと都から出て行きます。
五足曰く「都の暗がりで生きとって、朱雀の翁を知らんのか!」
このじいさん、かなりスゴい人のようです。何をしてる人なんでしょうか。勝手に想像しちゃいます。それにしてもうつぼ兄はホントに納得して出てったのでしょうか。また出てきて何かやらかしそうだなぁー。
■こうしてうつぼ兄は出て行ったわけですが、うつぼは兄のことをわびるため、遮那王を訪れます。土下座して謝るうつぼ。謝りながら涙します。
ここがちょっといいシーン。
うつぼは申し訳なさだけで泣いてるのではない。遮那王はうつぼの涙の意味をちゃんと理解しているのです。「いやな兄でも、去られると寂しいのだな」。ひとりぼっちになってしまったうつぼの寂しさを、やはりひとりぼっちの遮那王はわかっているのです。
ひとりぼっちになってしまったと凹むうつぼに、遮那王は言います、
「五足もいる、わたしもいる」。
「わたしもいる」のところでようやく微笑むうつぼ。正直者めが!!
■さてこの頃都では。清盛と重盛に、盛国が鞍馬山の遮那王の様子を報告してました。遮那王を危険視する重盛の発言を聞きつつ、遮那王はいくつになったかと遠い目で尋ねる清盛。
清盛にとっては、遮那王は憎憎しい存在ではないのです。
直後、福原の都に人柱を立てるという話に激怒一喝する様子と対照的です。
■そんな清盛に不安なのは時子。自分の息子宗盛・知盛・重衡の3兄弟を呼び寄せ、お父さんの情の深さをみんなでフォローしなさいよとはっぱをかけます。
遮那王キライ歴10年以上の宗盛はノリノリ(この人もしつこい性格してるなー)。遮那王を殺しちゃおうぜと提案しますが、知盛は慎重論。重衡も乗り気じゃありません。
いいなーこの3兄弟、みな演技が達者なので、観てて面白い。性格も「粘着質」「冷静正論」「鷹揚」と気持ちよく分かれるし。
「あの牛が、幼い頃遊んだ我らに弓引くとは思えぬが」という重衡に宗盛、忌々しげに
「遊んだのはそのほうら二人ではないか!」

…ホントは一緒に遊びたかったのかね、宗盛…

■またまた場面は鞍馬山。金売り吉次は遮那王に対して熱心に奥州へ脱出することを勧めます。最初は怪訝そうな遮那王ですが、吉次の「秀衡は奥州に浄土を築こうとしている」というコトバと、兄・頼朝の名を聞いたことに心が動きます。
■で、頼朝のいる伊豆です。頼朝は愛妾・亀の前といちゃいちゃ楽しく過ごしていました。庭に畑を作ろう、ナスとウリを育てたいねとうきうき語ったり。

かっぱ君(@DCカード)のためにキュウリにしてあげてください。
プルーンでも可。

■頼朝は東国の武士達の顔色をうかがいながらひそやかに暮らしてました。
なので東国の武士たちは頼朝のことはかなり見下しております。会議でも笑いもの。その会議に乱入した勇ましい女性がいました。北条家の息女・政子です。
キリっとしたしゃべり方、キビキビした仕草。会議で聞いたモメ事について「私がかけあってこよう」と口を出したり、かなり「男には負けん!」タイプの女性です。
そんな彼女はいのしし狩りの途中で、頼朝に出会います。落馬したところを見られ、馬に乗ろうとしてずっこけたところを助けられ、第1印象は最悪。帰宅後に「あいつを殺すー!」と息巻くのでした。漫画的ですね。可愛い。
「草燃える」の政子@岩下志麻が都ぶりで知的な頼朝に「すてきー」と目がハートになってたのとは対照的ですね。
■ところで政子と時政のシーンで「平家をしのごうという気概がないのか!」などのセリフがありましたが、北条氏も含め、あのあたりの武家は皆平家ですよね。どちらかというと「都のヤツらをしのごうという気概がないのか!」のほうが正しいニュアンスだと思いました。

■鎌倉から引き返し、今度は鞍馬山の遮那王。
遮那王は清盛を憎むことができず、なぜ自分が狙われるのかと苦しんでいました。
そんな彼にお徳は、平家一門は巨大になり、最早清盛の思惑だけで機能しているのではないと告げるのでした。お徳、ナイスフォロー!
■常盤の館には、吉次が寄付に来てました。何か伝言あったらどうぞどうぞと勧める吉次ですが、常盤は思案の末、「平家に狙われているようだが、御身お大事に」という発言を取り消し、修行の身の上なのだから何も言うことはないと言いなおします。
どうして吉次はこんなにこの母子を援助するのでしょう。その理由は福原貿易です。
平家がこのまま権力を握り、福原で外国との交易を独占すれば、奥州藤原氏や、奥州藤原氏経由で金を購う吉次が不利益をこうむるのです。
さすが元祖関西商人! ボランティアでは動きませんな!!(←偏見です)

■今度は弁慶登場。弁慶は橋の上で遮那王を探してました。むしろ平家よりこっちのほうがアブナイです。あんたの捜してたヤツは「遮那王」だよ、と教えてもらって、おメメきらきらする弁慶。自分の捜してた人が源氏の御曹司だと知って、勝手に運命の出会い呼ばわりしてます。もうこの人の中でふたりのドラマティック・ストーリィーが始まってます。
多分

パッションパッション 弾んでパピヨン つないだ手を離さないでね
ドキドキ色の冒険が 今 始まる  (@岡田あーみん)

のようなテーマソングが脳内をかけめぐってます。遮那王、逃げて!今すぐモンゴルにでも逃げて!
■そんな危険が自分に迫っていることも知らない遮那王は、覚日の出家の勧めを断り、今の中途半端な状態を脱却し、仏門にいてはできない何かを成してみたいというポジティブな欲求に目覚めてました。祝・ニート卒業。


■次回予告では見事弁慶が仲間に加わってました。弁慶がどう仲間に加わるのか、見物です。
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by mmkoron | 2005-02-13 22:40 | 大河ドラマ「義経」


波のかたみ ――清盛の妻

永井路子著/中公文庫/609円/1989年発行

■永井氏というと、「草燃える」の印象からでしょうか、どちらかというと源氏一派に強い印象を受けるのですが、この本の主役は平家のゴッドマザー・時子です。
最初はややうっかり者な普通の主婦が、夫の運に付き合ううちに……という展開は、「草燃える」を彷彿とさせます。あの北条政子も、性格はエネルギッシュだけど特に政治的センスがある女性としては描かれてなかったですしね。
■しかし時子も途中でうっかり主婦から、平家の支柱ともいえる存在に化けます。皇子の乳母になったあたりから彼女と政治が近づいていく……という展開は現実味ありました。うちのお母さんもパートに出たらなんだか興味が外側に向くようになったしなーと(笑)。
その乳母経験が彼女の変化の第1段階。
■第2段階は、最愛の子・重衡との別れです。
彼女には宗盛・知盛・重衡・徳子という子がいるわけですが、彼らのうちの誰に自分の分身を見ているかが、どんどん動いてくのも面白かった。
徳子に対して「私の子にしては及第点!」とうっとりし、明るくて血気盛んな重衡をハラハラしながら応援して、どんくさい宗盛を私が守らねばと世話を焼き。
でも最後には、一番地味で遠かった知盛を、共に平家の運命を受け止めている同志と感じるのです時子は。(しかし知盛が母親と一心同体感あったかというと、そうでもない描写なのがまた面白い。)
「子どもたちと平家の運命を分け合ってきた」という時子の述懐は、未だ母親ではない私には理解しきれなかったけど、でも印象に残ってます。

■前述のとおり、重衡はハキハキしてて人気者タイプ、宗盛はおっとり屋として描かれてます。知盛は「平家物語」読んだときの私のイメージに非常に近かった!
いよいよ最期というときに、怯え混乱して寄って来る女房達を、つきはなすというのではなく立ち上がるあたりとか。理想です。
しかし永井先生の書く徳子ってどうしてことごとくこんなに「キレイだけど不気味なお人形さん」
なのでしょう。確かに行動的な女性ではないと思うんですけど、ここまでなのかってくらいに自我がない人間として描かれてますね。いつもそんな感じなので、なんだか気の毒になってきました(^^;

■何はともあれ、重衡FANとしては、彼の出番が多いので嬉しい作品です。ちょこっとだけ、捕虜になった後の彼についての記述も出てくるのですが、その話も読みたいなー。
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by mmkoron | 2005-02-09 23:05 | 書籍


大河ドラマ「義経」ができるまで

黛りんたろう著/春風社/1575円/2005年発行

■大河ドラマ「義経」のディレクター・黛りんたろう氏の演出日記です。
仕事を引き受けた(記述を見る限りは、自分から立候補したみたいですが)ときから始まって、第1話が出来上がるまで。
■うーん、もうちょっと話数が進むところまで読みたかったなーという気持ちになります。この後に、源氏陣営、平家陣営、公家サイドなど、それぞれの場面の演出の話が出てくると思うんですよね。残念ー。団長の話はちょこっと出てたけど。
あと、平家は意識的に細面な人を、源氏はちょっとエラのはった面立ちの人を選んだ…ってのは面白かった。男性陣はあまりピンと来なかったけど、女性キャストはそんなカンジだと思う! もっとそういう話も読みたかった。
■でも、大河ドラマのあの長丁場なシナリオをどんな風に組み立てていくのか、どの時点で原型が出来上がるのかを知ることはできるので、そこは面白いと思いますよ。
■あと、ネタバレを避けてるのか、制作工程の話が主。ストーリーに関する話が出てこないのをフォローするためかな、冒頭には今回の主役・滝沢氏との対談も入ってます。
自分のほうに義経を引き寄せるのではなく、自分が義経に溶け込んでいきたい…という彼の発言は、まさに私が今回の大河に期待してたところだったので、非常に好感持ちましたよー。
どこまでが素でどこからが計算なのかはわかりませんが、すごくマジメに仕事に取り組んでる人なんだなという印象持ちました。でも黛氏、ちょっとタッキーをヨイショしすぎかな?(笑)
なんか、古典悲劇のヒーローみたいに持ち上げるんだもん(^^

■そうだそうだ。一番面白かったのは、テーマソングの話。
そうか、そういうオーダーを出したからあの曲調になったのかーと納得。

■本の内容は、出版社のサイトでちょこっと読めます。こちら
※公開終了したようです。
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by mmkoron | 2005-02-09 22:36 | 書籍


第5話「五条の大橋」

■今週はなんだかお年頃な話(笑)が多かったですね。
■遮那王、あまり深く考えずに「それで?」と促しておいて、うつぼが遊女宿でのことを話し始めたところで「それ以上言うな!」とストップかける動揺や、素足を映して性的なものを暗示させる演出は、なかなか思春期ぽくて良かったのではないかと。
■そして何よりお年頃だったのは、弁慶のトキメキ片思い(笑)
弁慶の遮那王への傾倒は、信仰の域なのですね。。。
五足、ほんとに遮那王だとわからなかったんですね、私、てっきり「うわっ、この坊さんマジヤバイよ! 知らないフリしとこ。」と判断したのかと思ってました。
ご飯を食べられなくなって、ほうけてる弁慶は、かわいキモかった(^^

■五条大橋のシーン、思ったよりも短かった。もっと観たかったー。
あの思わず「夜桜お七」を唄いたくなりそうなセット!! あのセット、紅白で坂本冬美に使ってくれー!!
遮那王の所作もキレイでした~。
袖を持つ動きや、あと、最初の方でくるくるっとターンして弁慶の切っ先をかわすのが、わたし的にはベストシーンでした。
でも動きはやや緩慢。もっと早く回してもよかったんじゃないかなー。
軽やかさを出したかったのかもしれないけど、前回で義経がスピード重視の修行をしてたことを考えると、軽業よりもスピードを強調してほしかった。
そうそうそうそう、あと、さすが美輪鬼一様に修行してもらっただけあって、立派な妖術使いになってましたね、遮那王。。。

■ヒロイン二人も本格的に登場しましたね。
うー…どっちもあまり演技は上手じゃないかも…。
静は大人びたカンジにしたくて声を抑え気味なのかな、セリフが単調なカンジ。顔は好きなんだけどなー。踊りと謡はヤバいカンジでした…石畳をトン!と踏んだときに「あイタ!」と思った。
大変だとは思うのですが、「しずやしず」までにはがんばって上手になってくれー!!
うつぼは静よりは現代人が演技しやすいキャラだと思いますが、ときどきセリフが上滑りしてる気がする。もうひとつ心がこもらないというか。もうちょっと下品というかサバサバしててもいいんじゃないかなー、うつぼは。今、可愛らしすぎて、彼女が語る生い立ちに馴染みきれてない気がしました。
■しかしあの流れでどうして遮那王が静のほうに惹かれるのかがよくわからん。
うつぼとの会話のほうが、母親の困難を彼女に見ることで惹かれそう。
静にもっと洗練された謡と踊りができてたら、寺で男ばかりと暮らしてた遮那王がときめいちゃうことに違和感なかったんでしょうけど…何はともあれ頑張れ石原。
■もうひとり、平家側ヒロイン徳子も今回はセリフ有り。
永井路子作品の影響で「無表情なお人形さん」イメージがあったのですが、普通に嬉しそうにしたり、怪訝な表情したりしてましたね。
宮尾本の「いつも兄たちにからかわれていじめられても、抵抗せずに黙って泣いてた」っていう徳子も好きだったので、そういう人柄が徐々に出てくるといいな♪

■平家側では重衡がいよいよセリフ付きで登場。
遮那王をどうにかしなきゃという話になったときに、知盛が複雑な表情だったのが、なんだか嬉しかったです。重衡のほうは、あんなに仲良しだった割にはフツーに反応してたけど。
だんだん平家と遮那王とのつながりも消えてくのでしょうかね。清盛もキレちゃってたし。
しかし平家一門、全く悪役臭がしないですね。みんなわりと手堅そうで、傍若無人なことしてないし。今日なんか、騙された清盛がかわいそうで、心配してる長男もかわいそうで…(^^;

■最後に。
うつぼ兄と侍のシーン、先に「あの夜のおなごはいかがでした?」から入ったので、次の「捜してもらいたい稚児がいる」もヤバい意味なのかとドキドキしてしまいました(笑)。



次回は「我が兄頼朝」。「我が父清盛」とセットになってるのかな?
「くねくねしてる」頼朝を観るのがたのしみです♪
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by mmkoron | 2005-02-06 23:12 | 大河ドラマ「義経」


第4話「鞍馬の遮那王」

■いよいよタッキーの出番でしたね。正直なところ、「義経ってやや天然入ってる人だし、情感たっぷりに演じるキャラでもないから、下手でもさほど気にならないでしょう」とあまり期待してなかったのですが、思った以上に良かったです。
表情にバリエーションが少ないとは思いましたが、気になるほどでもなかったです。
この先上手になっていくんじゃないかしら。がんばれー。
■先輩僧侶に「武人の顔だね」と言われて、ルン♪となってるところが可愛かったっす。あと、英単語をトイレに貼り付ける受験生のよーに、兵法書を暗誦してるのも。
あの書物、何なんだろうと思って調べたところ、「六韜」でした。周の太公望が書いたとか言われてる兵法書っすね。暗誦してたのは、「竜韜」「虎韜」からの短いフレーズの寄せ集めのでした。ちなみに前者は戦略レベル、後者は戦術レベルの内容なんだそうです。
内容としましてはこんなカンジ。

1)勇ましく戦えば生き残るし、そうじゃなければ死ぬ。
2)敵の防御が手薄で、備えのないところを攻めれば、必ず脱出できる。
3)軍を率いるときは、必ず遠くまで偵察し、敵の二百里手前にいる時点で、敵がどこにいるかを把握せねばならない。
4)戦うときに「義」をアピールするのは、兵たちを励まして敵に勝つためである。
5)敵に勝つ者は、兵を動かす前に勝つ。
6)軍は警戒を厳重にすることで守りが固まり、それを怠れば負ける。


2)は脱出の話ですが、応用すると一の谷や屋島の奇襲になりそうですねー。


■さて。今回は弁慶も初登場でした。
維盛に「本当は自分は調停役として奔走していた、暴れてなんていない」ってなことを言ってましたが、すげなく追い返されて怒り爆発。平家の公達をターゲットに夜毎太刀強盗。

…調停役をするような人は、そんな物騒な逆ギレはしません。

本人が調停したと思ってるだけで、ホントは揉め事を大きくしとったんじゃないだろかと思わせる弁慶でした。そしてあの太刀を奪ってるときのうれしそーな笑顔ときたら!(笑)
■そうそうそうそう、維盛が出てましたね。資盛は意味のあるようなないようなアップだけでしたが、維盛はちゃんとセリフもありました。
ごめんなさい、私、維盛役の役者さんについては「とっさの英会話」のイメージしかなかったので、日本語はどうなんだろうと不安だったのですが(超失礼)、想像以上に貴公子然としてて良かったですよー!
セリフ回しやたたずまいも、時代劇に馴染んでたし。
弁慶を追い出す役でしたが、厭味っぽくも生意気でもなくて、マジメなお坊ちゃんの雰囲気だったのがまたイメージどおりでよかったです。
この維盛が大負けして凹むことになるのですね…わくわく(←意地悪)。
■他のシーンでは、知盛も出てましたね。知盛、「理知的だけど実は熱い人」のイメージなのかな? セリフちょっと聞いただけだけど、そんな印象でした。


■他では、後白河と清盛のやり取りが面白かったかな。
死にかけの病人相手に、嬉々として薬草レシピを語る後白河。「これは天日に干して…」って、すぐ飲める状態にして持って来いよ!
福原の別荘のことをさりげなく持ち出すあたり、ハラ黒で良い感じでした。
この二人、後白河のほうが若干ウワテに見えちゃうのは、役者さんの実力なのかしら、それともこの大河では後白河が策士として長けている設定なのかな。


■いよいよ次は五条大橋。ここからどんどん話の主軸が義経寄りになっていくのでしょうね。平家ファンとしては寂しいですが、でも楽しみ!
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by mmkoron | 2005-02-01 02:44 | 大河ドラマ「義経」

    

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