源平観戦日記


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第21話「いざ出陣」

■先週の日記で書いてた、「オペレッタ狸御殿」「Zガンダム」両方観て来ました。生アムロ声とシャア声を聴けたのは一生の体験です。ユーミンの喋ってるときの声を東京FM「サウンドアドベンチャー」で初めて聴いたときのような「おおーっ、そうだったのかー!」感が。
ちなみに、観客は9割男性、平均年齢29~32といったところでした。

■で、大河の感想です。
今回は、登場人物は多かったけど、わりと事件の少ない回でしたね。

 1)頼朝に意見した御家人が処罰される
 2)維盛出陣、またまた大敗
 3)義経出陣

■1)については、義経がわりと直球で自分の意見を頼朝に述べてたので、ハラハラしてしまいました。
頼朝は今の時点で義経を信用してないのかな?と思ったのですが、そうでもないですね。出陣の前に政子に平泉とのからみで義経を警戒しとけ、と進言されたときに心外そうにしてたし。
政子の義経への対応はわかりやすく屈折してますけど、頼朝の義経への対応は何なんだろう。義経が鎌倉内で自他共の感覚として浮いちゃうように仕向けてるけど、でも決して信用してないとか憎んでるとかじゃないんですよね。複雑だわー。
殺されちゃった御家人、斬首ですか。きびしー!!
「御恩と奉公」の考え方ってモロに我らサラリーマンだと思うのですが、サラリーマンの場合、忠誠は社長より会社に対してですものね(そうじゃない場合もあるが)。個人への忠誠となると、こういうことになっちゃうんだなーとブルブルしました。
■義経は平家の身内での結束を「良いところもある」と評価してましたが、今回の維盛いびりシーンを見てると、それも清盛も重盛も生きてて発言力のピラミッドがバランス良く築かれてたときだけですね。彼は全盛期の平家しか見てないので、思い出が美化されてるところがある。
そういや中国の三国志の本読んでたとき、
 ・魏は初代皇帝・曹ヒが身内の力を徹底的に削いだ為、いざとなったときに皇族の力が弱く、
  司馬家にたやすく取って代わられた。
 ・取って代わった晋は、それを教訓にして皇族に力を与えたところ、
  今度は皇族同士の争い「八王の乱」が起きて、やっぱり滅びちゃった。
ってことが書いてあった記憶が。どっちもどっちなんでしょうね。月並みですけど、バランス感覚って難しい…。
頼朝の考え方だと「所領さえ安堵してもらえれば、別にこのボスじゃなくても誰でもいいし」になるし、義経の考え方だと組織が大きくなればなるほどどうしても人間関係のしがらみでイロイロ行き届かなくなる。うーん。
■そうだそうだ。つけたし。
梶原の存在がちょっと特殊であることがここで見せられてたのは、今後の布石としてウマいなーと思いました。


■2)について。
ある友人と結婚について話してたときに、「いい人だし、話してて楽しいし、ずーっと一緒にいて苦痛ではないんだけど、負けが染み付いてる人なんだ。彼の人生に染み付いてる負けグセを、この先ずっと励まし支えていける元気が続くか、自信がない」って話がありましてね。そのことを思い出してしまいました。今回の維盛を見て(^^;
新宮行家が出てくるときとは別の意味で、この人が出てくるシーンは痛々しくて見ていられません。あっ、でも今回、出陣時の姿はカッコよかったですね。前よりもすこし顔がスッキリした?
■維盛、実はけっこう丁寧に言動を追って貰えてますよね。
次回いよいよ鎧を手放すみたいですけど、どんどん精神的に追い詰められてる様子がちゃんと描かれてますね。
「私の人生、この先辛いことしか起こらないのに、どうしてそれでも率先して頑張らなきゃいけないんだろう」って彼がダウナー回路に入っていく気持ちが、視聴者にも解る。大河登場人物としては比較的オイシイポジションです。
■それにひきかえワタクシ最愛の重衡は、今の時点で描写は「いい人なんです」くらいのレベルだもん。平家全盛期の時点でもっと貴公子っぷりを描いておいてほしかった…今更言っても詮無きことですが。


■3)について。
ようやく出陣。でももう義経の人生にはあとわずかしか時間が残されてないことを思うと、運命っておそろしいなとも思います。
出陣した後は、弁慶の存在感ももうちょっと増してくるかもしれませんね。今の弁慶の扱いはちょっと物足りないので、期待します。
■あ、そうだそうだ。梶原息子がついてきましたね。今回も義経の子守り役としての働きを誉めるようなセリフをさらっと発言して、すっかり良い友達ポジションですが、実際のところはどうなんでしょう。頼朝のことを冷静に分析してたりして、なかなか食えないやつであるような気もします。
実は政子側の息がかかってて、ずっと良いお友達のフリをしつつ、実は心の中で舌を出してた……とかだったらどうしましょう!と勝手に想像が膨らんでしまいます。「謀ったな、景季!」って!
……すみません、ガンダムの映画観た影響でイマジネーションが偏ってしまってます。


■さてさて。次回はいよいよ平家都落ちのようですね。
予告を見る限り、ようやく平家一門での女性陣と男性陣の関係が描かれるようで、楽しみです。今まで男性陣のシーンと、女性陣のシーンとがバラバラでしたから。
そういや、維盛の鎧の扱いはどう描かれるんだろう。経子様は、以前に清盛の怒りを買った維盛のことを心配してたりして、あまり義母子のぎくしゃくした感じは描かれてませんが…。
ひょっとしたら、宮尾本原作とは違い、
 
「維盛が泣く泣く手放した鎧を宗盛が着服しちゃったので、経子母さまが維盛のために取り戻そうとがんばる」

という形で単純化されるのかも。まぁ、そっちのほうが解りやすいしなー。
■それにしても、ここからはきっと動きも早くなりますね。
9月に壇の浦なわけですから、6月中に富士川まで行くのかな?? 7月中旬には一の谷??
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by mmkoron | 2005-05-29 22:06 | 大河ドラマ「義経」


第20話「鎌倉の人質」

■来週土曜日から公開の「オペレッタ狸御殿」を予約しようと映画館のサイトに行ったら、まだ予約できませんでした。手ぶらで帰らず、私は同日公開のガンダムの映画の予約を。
だって、アムロとシャアの声優さんが来るって書いてあったんですよ、そんでもって「座席数残り僅かです!」とか煽られてたんですよ!!
特にガンダムに思い入れがあるわけでもないのですが、思いっきり煽りにノセられてチケット購入しちゃいました。来週末は歌って狸でモビルスーツ。
期間限定、とかそういうのにすぐノセられちゃうんですよね。お菓子とか、ぜってーマズそう!って頭ではわかってるのに、「◎◎地区限定!」とか言われると買ってしまう…。

■さて、前フリはこの辺で終えまして、感想です。
巴、どんどん良くなってますね。今までのNHKドラマの印象で、スラっとした宝塚女優さんが演じるイメージがあったわけですが、今回のような感情的なワイルドな巴も新鮮で良い!
宮尾本の巴も「情が深い」「巨乳(笑)」だったから、丁度いいですね。
義高を見送るときの泣き顔が、あんまりキレイじゃなかったことも、また好印象でした。自分を取り繕わない女のヒトなんだなーと。

■大姫と義高についても。
NHKの子役っていつもどこから探してきたんだろうと思うんですけど、上手。
義高役の子は11歳、大姫役のコは8歳だそうです。年齢もかなり実際に近いんですね。
義経と打ち解けるまでの微妙な間が良かったです。大河の義経って、子どもには好かれそうです。子どもに対しても「子ども相手だから」と話半分にしなさそう。ぜーんぶイチイチ真に受けて対応しそう。
この子たちが無事に大きくなれて、そのまま円満に鎌倉の棟梁夫妻になってたとしたら、義経は長生きできたのかもしれないのにな……などとあり得ないことも考えてしまいました。はぁ、この二人も佐藤兄弟と一緒で、今後のことを思うと見ててかなしくなる…。
■政子は子どもたちが義経に懐くのを見て、どう思うんでしょうね。素直に好感を持つのかしら、それともまた、油断ならない!って思うのかしら。

■今回はあまり大きな事件が起こらない、インターバル的な話だったので、あまり書くことがない…。あっ、弓の稽古シーンと、佐藤兄との修行シーンは面白かった。
■前者、梶原景季も部活(笑)メンバーに入ってましたね。
お父さんの景時のほうはたいてい憎まれ役ですが、息子のほうはバリエーションいろいろ。今回はわりと義経と仲が良い設定になるのかな? 鶴岡八幡宮の「馬引け」事件では、義経をクールに見てた印象があったので、憎まれ役路線になるんだろうと思い込んでいたのですが。
役者さんも、NHKでは細川忠利とか天智天皇とか、わりと歴史的にはオイシイ役をやってるヒトだし、義経のお友達として出番は多くなる可能性ありますね。宇治川の先陣争いはぜひやってほしい!
■佐藤兄との修行シーンは、久々に動きのあるシーンが見れて、楽しかったです。義経の殺陣はやっぱり美輪様に教えてもらったあの軽快でトリッキーな動きのままなのですね。
殺陣で個性が表現されてると、面白い。佐藤兄はもうちっと重厚な動きでも良かったかなー。
……「義経英雄伝」(プレステ2のゲーム)で重々しかったからそう思うのかもしれない。

■えっと、行家がイタいのは毎度のことなので、おいといて。(笑)
行家のことさえ、無視せずに対応しようとする木曽の人々は、やっぱ情が深いと思いましたよ。
あっ、今井四郎の出番多かったですね。かつて「木曽最期」を中学校で読んだときには、こう、もっとカッコいいお兄さんを想像してたので、義仲とおんなじでちょっと丸っこい人だったので意外な気が……って、あっ、この役者さんってくまプーの人だ!!
私の友達に「くまのプー太郎(漫画です)」が大好きなコがいて、つられて私もアニメを観てたのですが、そのときに主人公の声をあててた人です。
ああああ、いけない。

 「いくさしてもイイ?」と何度も訊いてくる、カラオケさる状態の義仲とか

 「出陣だな双子の弟よ」「そうだな双子の兄よ」と確認し合う佐藤兄弟(双子じゃないけど)とか

 ロジャー化する義経郎党とか

いろんな妄想が…。
そういえば、昔の仕事の中で、この役者さんがやってるラジオ番組名を調べなきゃいけないことがありました。
その番組名は結局「ちゃぱらすかWOO!」というものだったのですが、「ぱらちゃすか? ちゃぱらすか?」「ウーのスペルは、全部大文字? 最初だけ大文字?」などと最後の最後まで校正で苦労した苦い記憶が。
そんなこんなで、軽妙な演技をする系統の役者さんだと思ってたので、今井兼平なのは意外。どんな自刃をしてくれるのか、楽しみですね。

■最後に、今週の平家。
今週は清宗君の結婚式でした。石原プロモーション所属の渡邊邦門。まだ清盛様の影響力が残っている模様です。
結婚式、ぱっと見、小松系がいませんでしたね。経子も、維盛&資盛も。宗盛の意向かしら。
頼盛が気の毒でした。都落ちのあたり、彼の心情もちょっとでもいいから扱ってほしいなー。せっかく有名な役者さん使ってるんだし。

■そんなこんなで、次回はいよいよ義経出陣。物語に動きが出てくる…かな?
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by mmkoron | 2005-05-22 22:09 | 大河ドラマ「義経」


第19話「兄に物申す」

■今、せっかくなので描いてる漫画(本編じゃないほう)を本にしようとせっせとデータ化してるのですが、難しいです、データ化。「コミックスタジオ」の機能を全然使いこなせてないのですが、自分で決めてる締め切りまでに間に合うのだろうか…。
■ポワロとマープルの次は、「雪の女王」なのですね。なんだか大昔の金曜日?7:30アニメ路線復活みたいで、懐かしいです。好きだったんですよー「アニメ三銃士」とか。
その時間に塾に通ってて、録画失敗すると親とケンカしてました(笑)。




■閑話休題。ようやく本題です。

「行家の場面でチャンネルかえる確率」の統計を取ってみたい。

対抗は「『ジョーズ』で背びれが近づいてくる場面」「ドラえもんで調子こいたのび太が増長しはじめる場面」「織田信長がらみのドラマで、明智がいびられまくってる場面」あたりで。
この人が出てくると、宗盛のイタさがマイルドに思える。
■今回一番の話題は、やはり行家のイタい人っぷりです。まさに「かたはらいたき人」!!
彼の活躍のおかげで、義経主従の友情も、カバ兄出現も、維盛のこれが最後かもしれない勝ち戦も、佐藤弟と知盛に出現したヒゲも、インパクトかすれました。やってくれるよ行家…。
また鎌倉殿の切り返し方が、いかにも「イタい人への冷淡なあしらい」で、それもまた見ててつらかったっす…義経の行家への対応のほうが、まだ「対応」ってカンジしたもんなぁ。そういう点でも、義経は甘いおぼっちゃんなんだなと思いました。乙若殺されちゃったのにね…。
(ナレーションだけで処理されててショック。あの1話の可愛い子役が死んじゃったのかと思うと…めそめそ)

■気を取り直して順番にトピックスを追ってまいりましょう。まずはカバ兄。
18話の天気図です。石原軍団もこれを機に源氏方へ移動するでしょう。カバ兄にちなんで天気予報調でお送りしております。
KABAの冠者と書くと、ダンスも得意な別のキャラになってしまいそうです。義経の身が危ういので、KABA冠者禁止。一方、カバ冠者と書くと、昔なつかし「伊賀のカバ丸」を思い出します。
頼朝兄さんとは違って、才覚は人並みだけど善良…というキャラはあの短い場面だけで十分伝わりましたね。あの兄ちゃんなら、この先、義経がどんどん先行して勝ち戦続けちゃっても、笑って喜んでそう。
義経がようやく自分の心の中で思い描いてた「お兄ちゃん」に出会えて、よかったねとホッとしました。
■それから佐藤兄弟。佐藤弟、ちょっとまだヒゲに自分が追いつけてないカンジなのが、また良いですな!
その前に「ファイト!」の予告を見てたので、この先二人が侍所で虐められて、

佐藤兄弟「もう侍所には行きたくない!」
緒方直人「いいから行くなさい!」
のりP「そんなムリにしないで!!」


となってしまわないか不安になります。緒方は出ませんね。(ところで緒方直人。久しぶりに見たら彼がお父さんそっくりになっててビックリしたのは私だけじゃないはずだ!)
それにしても、あんな風に「侍所で噂になっている」というように名前が出てくると、なんだか会社の給湯室みたいな侍所を想像しちゃいます。武士たちがコーヒーカップ手にして「あの人スパイなんじゃないのー?」「あるかもー!」とかキャピキャピ話してるの。キモいな。
佐藤兄弟、この先どうなるかを知ってると、もう今日のエピソードがいとおしくてたまりません。義経主従のエピソードって、ホント、この先を思うと全部泣けてくる。
しかし弁慶が相変わらず印象薄いなぁ。戦が始まるまでこのままなんだろうな。今のところ一番彼が輝いてたのは、京でストーカーしてたときと、恋愛でモメたとき・・・。

■あとはあとは、維盛おめでとう勝ち戦。(また弟とセット出陣)
しかし得意気になったのもつかの間、宗盛にいじめられて、相変わらず可哀想でした。今回は知盛が味方になってくれてよかったね。
うーん、今回、おそらく「一の谷」「屋島」「壇ノ浦」に予算を投入してるからだと思いますが、合戦シーンがしょぼくて残念。倶利伽羅はどうなるんでしょう。この際CGでも良いからちゃんと合戦してほしい。宇治川がショボくて寂しかったんだもん。「川で兵士が堰をつくちゃって、水流でみんなザバーン」なシーンを見たかったのに…。
倶利伽羅の敗走は、宮尾本に出てくる「維盛のヨロイ事件」(勝手に名前つけた)の重要アイテムですし、しっかり描いてほしいな。
■そうそう、次回はいよいよ義高登場ですね。義高&大姫は、DVDで「草燃える」の二人がけっこう好きだったので、楽しみ。「草燃える」のときは義高がちょっと年齢高めだったんですけど、今回は実際の年齢相応のコになってそうですね。

■最後にヒゲ。清盛退場を機にイメチェンが流行ってる!?
重衡がまだヒゲじゃなかった。いつからヒゲになるんだろう…ドキドキハラハラ…。

■あ。思い出したので追記。
先日「ハチロー」の原作を読んだのですが、サトウハチロー本人を含めて親戚ほぼ全員、行動パターンが行家でした。読んでてつらかったよ…。
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by mmkoron | 2005-05-15 23:40 | 大河ドラマ「義経」


第18話「清盛の死」

■神木君には「きゃーかわいいー!」と思わなかった私ですが、「ファイト!」の弟役の子、あの子はめちゃんこ可愛いーーー!!! 疑問形でしゃべるときが特に可愛いーー!!
……しかし、あのあどけない可愛さは、誰かの指図に拠るモノだとも思います。
親が路線を指導してるのかしら……何はともあれ、あの可愛さ、おそるべし。

■しょっぱなから余談ですみません。今日は入道相国がお亡くなりになる回です。
とりあえず「水をかけたらお湯になった」という平家物語のあのディフォルメなエピソードがはしょられててホッとしました。あれやられたらギャグになっちゃうよね…。
昔、夏の暑いさなかに車のボンネットの上で卵割って、「目玉焼きになっちゃいましたー」とかやってたのを観たことがありますが、それと同じくらいギャグ。
あの目玉焼きは何で観たのかな。「600こちら情報局」(プリンプリン物語の近くの時間でやってた子ども向け?ニュース番組)だったような記憶もあるのですが。

■また話が逸れました。
そうです、入道殿の最期なのです。団長はホントにこのとき高熱で体調絶不調だったそうですが、迫真の演技でしたね。時子に向かって手を伸ばすシーンの手の震えが良かった。私も団長の手をとってみたいー!!(←そんな感想か!)
源氏サイドを主役にした作品で、清盛の晩年の孤独や挫折を描いたのって、今まであまり無かったような気がします。その意味で、今回の清盛は魅力的だったと思います。
福原でしょんぼり座ってた清盛が好きです。
■入道殿は誰も道連れにはしないと言ってたけど、五足も死んじゃいましたね。しょんぼり。
宮尾本では自殺して、お徳が「いや、平家に殺されたに違いない!」って息巻いてましたが、こっちではホントに平家に殺されてました。
彼が清盛に傾倒する様子が描かれてなかったのは残念ですが、平家を小ばかにしてた五足がすっかり心服しちゃったことで、「清盛という人はスゴい人なんだ」というのは伝わりました。
義経はいつ五足の死を知るのかな。また良いキャラが一人去りました。かなしい。

■それよりなにより今回熱演だったのは時子様。今まで清盛の気落ちをわかってるようなわかってないような雰囲気でしたが、あの曖昧な笑顔は、ここへたどり着くための伏線だったのですねぇ。
蓬畑を燃やされたときの、「新しき国を福原に求められたのでございますか、……叶わぬご無念でございましたか…!」の叫びで彼女は清盛を漸く理解したのですね。
あと、五足が語った清盛の遺言「あの世には誰ひとり連れて行けぬ」も良かった。清盛の、子孫への想いが垣間見える言葉で。
あのシーン、「炎に浮かぶ清盛」はあまりにチープでカンベンしてほしかったけど(「夜空に笑顔」と同じセンスだよ!)、泣けた。

■もうひとつの見せ場は、時子の遺言捏造シーンですね。
ステラで松坂慶子女史は「時子に清盛の意思が乗り移った瞬間」というようなコメントをしてましたが、私はやっぱり清盛とのシンクロ率は6割以下だと思うのですよ。清盛の「あの世には誰ひとり連れて行けぬ」を先に聞いちゃったから。
重盛が死んだときに決意はしてたけど、清盛はやっぱり「鬼」にはなりきれない人なんだと思うのです。
清盛の「叶わぬ無念」を理解した時点で、時子は今までの時子ではなく、重盛から清盛へとリレーされてた「鬼」の部分を継承した。その「鬼」の部分が言わせた言葉だったんだと私は解釈しました。
あの言葉を聞いたあとの、一門の様子はカッコよかった。平家一門が「なんちゃって貴族」から「武士」にスイッチした瞬間。これで勝ってくれたら言うことナシだったんだけどなー(^^;

■さて。今回で、この大河における敵役は実は平家ではなく法皇だというのが見えてきましたね(笑)。鼓判官・平知康役に草刈正雄なんて名の知れた俳優さんを使ってますが、鼓判官って平家物語でそんなに出番あったっけ…。
木曽義仲が入京するあたりで出番があるくらいだと思ったのですが。「院の近臣」の仕事をこの人が一手に引き受ける形になるのかな?
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by mmkoron | 2005-05-08 21:30 | 大河ドラマ「義経」


第17話「弁慶の泣き所」

■とどまるところを知らない、弁慶の「戦隊物におけるイエロー化」。
義経主従に戦闘場面がないため、「恋愛にはからきしダメだけど、戦闘はめちゃんこ強い」の下線部を見せられないので、イエロー要員になってます。そのうちカレー食いだしたり、なぞなぞ出題し出したりするんじゃないかと不安です(しないしない)。
■オセロ白と入れ替えで、オセロ黒の千鳥投入です。
静が千鳥に後任を頼むシーンは良かった。
あのシーンで、静が頭の良い、配慮できる女性だということが表現できたと思います。
こうして考えると、静の「不幸への対処の仕方」はどことなく常盤に似てるのかも。
常盤のほうがたおやかで、静のほうが凛としてる気はしますが、両者の類似性も、義経が静に惹かれた理由かもしれませんねー。
でもって、同行者の手古奈。
「チョイ役なのにキレイな女優さん使ってるなー。宮尾本通りにまた出てくるのかな?」などと思ってましたが、ここで静絡みで出てくる手筈だったのですね。宮尾本では、静には絡んでなかったような…。
手古奈ってのは、万葉集に出てくる、モテてモテて困っちゃって自殺した女性の名前。名づけの妙ですな。彼女の立場、現代でも似たような状況の人がいそうですね(^_^; 
せいぜい職場にいられなくなるくらいで、家を壊されるとか殺されるって心配はまずしなくて良いということ考えると、いやー、良い世の中になったなぁ。。。

■話は戻って、弁慶です。
砂浜の浅瀬で溺れてたように見えたのですが、きっと、あの伝説の稲村ジェーンに遭遇したのでしょう。
「湘南の海岸での出会い」。と書くと、めっちゃシティーボーイ(※死語)!!
きっと湘南は人の野生を呼び覚ますのね…(笑)。
それにしても弁慶の「続けるわけには…」発言は笑いました…。もうちょっと千鳥側の気持ちも描いてもらえたら良かったかな。そうしないと、弁慶の発言が愛情の浅いものに見えちゃう。この二人については、今後描写を深めてくれることを期待します。
そんでもって、ここから弁慶の存在感がUPしてくれることを期待!

■そしてそしてそして、今回わたくし的にメインだった、重衡の南都焼き討ち!!
今回のOPは、いつも知盛が出てくる厳島の映像を重衡が占拠し、まみころは「これは重衡大活躍!?」と大喜びでした。…でしたのに。
■宮尾本では、あのあと、清盛に向かって帰還後の重衡があっけらかんと「風向きは神の思し召しです」と言い放つシーンがあるのですが、そこがなくて、めそめそする輔子のシーンで終わっちゃったのが残念至極。あのシーンさえあれば、重衡のキャラがもっとハッキリしただろうに。
今、役者さんの表情とかとの相乗効果で重衡が「マジメで温和な仲裁役」のポジションなんですよね、それが不満なんです。焼き討ちシーンが出れば少しは変わるかな?と思ったけど、変わりそうにないな…。
あと、この事件って南都側が南都と摂関家の威光を嵩にきて、最後の手段で実力行使が行われたわけですけど、そのあたりの描写もないので、重衡が単なるジェノサイダーだと思われたら不本意だわー。
■そんなこんなで南都焼き討ちは少々不満です。ちぇっ。

■今回切なかったのは、義経&静よりも、清盛ですね。
変えようとしたものは、あまりに得体知れず大きかった。夕焼けの福原でぼんやりする清盛の、鋭さの消えた視線がかなしかった…。
時子もわかってるようでわかってないってカンジで、清盛はほんとうに孤独なんだな、と切ないシーンでした。次回はいよいよ清盛の死ですね。平家滅亡まであと5年も切ってしまいました。あああああ…。
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by mmkoron | 2005-05-01 21:23 | 大河ドラマ「義経」

    

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