源平観戦日記


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最後の感想

義経、ついに終了しました。
なので、このブログでの大河観戦もひとまずこれで終了です。


このブログ、「マイルドな感想ですね」と言われることが多かったのですが、私、別に普段から平和主義者なわけじゃないんです。
なのに、このドラマに対して文句はあまりなかったです。
いや、ホントはあったのかな。ただ、うれしくてうれしくて、不満よりもその気持ちのほうが強かった。

私が大好きになった平家物語を、私がちょうど死んでいった公達やその妻たちと同世代のこの時期に、1年もかけた物語として観ることができた仕合わせに感謝します。
たくさんの演出家、役者さんたちが、平家物語の人々をどう解釈したのか、
その解釈を1年間ゆっくり観ることができたことに感謝します。
自分ひとり部屋で本を読んでるだけでは、こういう楽しみは無かった。

義経への解釈が、まさにそれでした。
彼に対して「頭はあんまり良くない」というイメージを持つことは昨今それなりに定着してると思うのですが、この種の頭の悪さとして解釈してた作品はあまり無かったようにも思います。
(この作品、義経を美化してるけどクレバーな人として描いてはいなかったですよね。)
義経と平家のつながりも、私は好意的に見てました。
平家に対していろいろ考えてる(でも平家のほうは義経にあまり関心を払ってないところも良かった)義経だからこそ、今回の義経の性格が出来上がったんだと思います。
「いろいろ考えてるのに、答えを導き出す力が足りない。」
そういう義経も面白いと思いました。
「いろいろ考えてるかもしれないのに、演技として具現化する力がまだ足りない」タッキーの姿もダブって、私まで応援したくなりましたし(笑)。


で、そういう義経の姿があって、
「あなたが一生懸命考えたんだから、出した答えが何であっても、わたしはついていく。」
義経と郎党の関係はこういう形の絆でしたね。
郎党もけして賢くはないから、良い答えを出す手伝いがしきれない。ただただ我と我が身を差し出して傍にいる。
甘っちょろいのかもしれないけれど、「義経」で脚本家演出家が表現したかった「絆」は、私には伝わりました。
正しいから傍にいるわけじゃない。ましてや得になるから傍にいるわけじゃない。正しかろうと間違ってようと傍にいるのが当たり前。
そういう意味では、確かに義経と郎党は「家族」だったと思いますよ。
素直に娯楽作品として、こういう人間関係を毎週観られるのが、楽しかった。

平家の「絆」も、良かった。
時子と清盛との絆、宗盛と兄弟たちとの絆、徳子と安徳帝との絆、重衡と輔子の絆。
追い詰められて丸裸にされたときに、ごくごく当たり前の心情をみんなが素直に見せるところが良かった。ストーリー的にも、義経が「やっぱり戦って殺しまくっても先には何もないんだ」と「新しき国」へ舵取りしなおす動機付けになってたし。平家好きとしては、彼らの心情に踏み込んでくれたことが嬉しかったし。
今回平家メンバーはいっぱい出てきましたけど、このドラマで特筆すべきは、やはり宗盛かな。
時子と宗盛が、今回の大河の平家側MVPでしたね!
宮尾本を原作にした甲斐はあったと思います。宮尾本魂(笑)をそのまんま受け継いでるのって、時子たち平家の女性絡みのシーンだけだったと思うのですが、彼女達の描き方のトーンが、義経という人物の描き方を引っ張った部分もあったと思います。


人のダメなところを暴きつつ、でも最後の最後で突き放さないところ。
そこは、『平家物語』を読んだときに私が感じていたところと重なる部分もありました。
また数十年後、今度は私が時子と同じ世代になったくらいに、また平家物語の世界を映像で見られることを期待してます。そのときは、何がテーマになってるのかな。
それまで大河が続いてくれますように。

最後に、
今までこのブログで感想を読んでくだったみなさま、ありがとうございます。
それから、番組制作に携わった人たちにも、ここからこっそり感謝の念を送ります(笑)。

あー、楽しかった!
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by mmkoron | 2005-12-11 22:41 | 大河ドラマ「義経」


第49話「新しき国へ」

■私は、私の年齢では珍しく(らしい。会社で言われた。)ユーミンの大FANなのですが、今年ユーミンが紅白に出るんですよ。今年の私は年始から年末までNHKのカモ(笑)。
予算削減で大河がなくなるとかいうウワサもありますが、私が今の3倍払ってもいいから、大河ドラマは続けてほしいですねー。
私が3倍払ったくらいじゃどうにもならんかもしれないけど。
民放の時代劇と比べたら、やっぱり背景へのこだわりが全然違いますもん。大河は細かいところが丁寧。
役者が主役ではなく、歴史自体が主役っていう位置づけも貴重です。



■今回はついに最終回。壇ノ浦級にめそめそ泣きながら観ておりました。
■義経主従のことは後で語るとして、まず平泉三兄弟のことでも。
敢えて太郎・泰衡の最期はすっとばしたのは、良かったと思います。盛り上がってるのに説明的にされるとつまんないし。
太郎はシブかったですね。義経のおうちに来るシーン。
「母のところへ行こうと思うが、義経殿もどうか?」

何それ、プロポーズ?(ドキ…ン…)

ではなく。あのさりげない男気が良かったです。
一茂氏も、ちょっと義経に対してぎこちなくなっちゃう演技が巧かったと思いますよ。
いやー、私もああいうプロポーズされてみたいわー。プロポーズじゃないですねすみません。

■で。義経主従です。もう開始後20分くらいからうるうるし始めてました。
まず、すぐ先にある死を予感した主従が、うつぼの制止をふりきるところ。
わざとらしいくらいの明るさに、涙がうるうる。
「何か成し遂げた思いじゃ」と喜三太は言ってたけど、別に歴史的には何も成し遂げてなんていないですよ。結局新しき国もそのままになっちゃった。
でも、そのまま生きてたら諦めてたような出来事に対して、いつも諦めずに前進できた。その意味での「成し遂げた」なんだろうな。
できたかどうかじゃなくて、いつもやろうと前進できたか。そっちのほうが、自分の気持ちを支えてくれるんですよね。それは大人になってから私もわかった。わかったから、泣けるんだよー。
■で、義経が今度はうつぼに静への伝言を託したところで、再び涙どばー。
こいのおわりはいつもいつも立ち去るものだけがうつくしい~♪ と中島みゆき先生もおっしゃってますが、去る人は明るく「迎えに行くから待っててね」「また会おう」とか言っちゃうのね。
命の先が見えちゃってる人にとっては、「また今度」の「今度」が、別に無理なく見えてるのかな。
後でも語りますが、静がその義経の思いにすんなり自分の思いを重ねてたのが、印象的でした。
あのときに初めて、私はこの二人がラブラブだと思ったよ、初めて!


■そして最終決戦です。
義経たちの最期の決戦が、夜明けで始まったのは救いでした。
終わりだけど、もう次が始まっている。そういう救い。
とはいえ、現実には主従は順番にバタバタと死んで行きます。
クマと次郎が結構エグい死に方したのが私としてはツボでした。全員が全員喜三太みたいな死に方だったら興醒めですもんね。
■で、ばたばたと容赦なくザコの手にかかって死んでいくんだけど、みんな義経の名前を呼んで死んでいくのに三たび涙。まず、クマが叫んでましたね。
ああいうのって、今まで「わざとらしー」と思ってたんですけど、今回は郎党に感情移入しちゃってるから、どうしてあそこで叫ぶのか共感できるから、泣ける。
最期のちからを振り絞って、「殿」に自分のいのちを結びつけてるんですよね。彼らの、まっすぐに殿を慕う気持ちに涙。

では、残りの郎党を順番に。
■喜三太は郎党の中でもわりと長めに時間取られてましたね。さすが第1の家来。
もう死ぬしかないってわかってたし、彼がうつぼに会えないことも自他ともにわかってただろうに、やっぱり悲しくて泣いちゃう弁慶が可愛かったです。
■三郎はお笑い貫きました(笑)。
この人の最期が顕著でしたが、郎党がいつもいつも、ちょっとダウナーに入りそうな義経のために、常に「自分たちは殿と一緒にいたことが、幸せで幸せでしょうがない!」とアピールしてる姿がいじらしくて好きでした。
三郎の死は、ああ気ぃ遣いの三郎らしいなーと。
盗賊じゃなくて侍でいたい!という動機でついてきた三郎だけど、最期はお笑いやって死んじゃうんですね。
武士の矜持よりも、義経に対して「これでいいんだ」と伝えるほうを優先したのね、とほろり。って、実際はほろりどころか涙がざーざー状態だったんですけど。
■次郎は一番痛そうな死に方だった……。
彼だけでも生き残って海を渡ってくれてもいいなと思ってたのですけど、流石に無理でしたね。
血まみれの彼が、5月(くらいですよね?)のお花畑に倒れこんで息絶える。
さっきの夜明けのシーンと同じで、そこは作り手の優しさなんだろうと思いました。彼らの命はここで絶えるけど、朝日は昇って花は咲いて、世界はまだ生きている…っていう。

■で、ついに義経は持仏堂へ。やはり出ましたよ、例の屏風(※イメージ)。
心の中で清盛へ「新しき国はこの胸にある」と語りかける義経。このドラマの義経にとっては、やっぱり清盛がずっと先導者なんですね。
義経が、新しき国、と胸に唱えて自害するのは良かったと思います。
郎党達は義経に我が身を結びつけ、そして義経は我が身と「新しき国」につないで、去っていく。
■弁慶、「今回はここまでですが、また生まれ変わってお目にかかります!」とリベンジ宣言。さすが、年季の入ったストーカー魂ナリ!!
問題の仁王立ちですが、弁慶がらみはどうしていつもこう微妙にちゃちくなっちゃうのでしょうね……うう、今回のハリボテもちょっと涙が引いた…。
顔は微妙にマツケン似だなーと思ってたのですが、そうか、あれは顔を映してたんですねぇ。どうりで「似てるのになんかのっぺり」だと思った!
しかし。
屋根ドカーンは仰天(@_@)モノでしたが、あの光を見たときの弁慶の表情はすごく良かった。
このドラマの弁慶って、しょっぱなに義経に神性みたいなものを勝手に感じてたじゃないですか。「信じてついてきてよかったね」と言ってやりたい気分になった。
直後に泰衡が駆け込んでたけど、弁慶はもうその先の義経を見ている視線になっていて。そこも良かった。
ギョロ目むいて決死の表情で仁王立ち……という私のイメージとは違う、弁慶の最期でした。でも、今回はあの表情、喜ぶでも悲しむでもなく、ただ清清しい表情で良かったんだと思いますよ。
もうあのときには、弁慶は既に、背後の義経じゃない別の義経を守っているのですものね。ああいうのもアリだと思った。


■さてこうして義経はこの世を去り(この表現を使いたくなる死に方でしたね)、うつぼは静のもとへ。
静、「しずやしず」以前と以後で全然演技の深みが変わってませんか? 今回もすごく良かった。
悔しい悲しいを越えて、義経がようやく平穏な世界にたどり着いたことに、微笑む。
今回の演技ではじめて、私は義経と静の絆を感じました。一緒の画面でいるときにはぎこちなかったのにね。
私、このドラマの静は「新しき国」にさほど思い入れなかったんじゃないかと思ってたのですが、
そうだとしても、義経がそこへ行ったのなら、私もそこへ呼んでもらおう……と静はここで「新しき国」を信じることができたんじゃないかな。
■次は烏丸&お徳&朱雀の翁。
烏丸があの頭だったことは、琵琶法師になるための壮大な伏線だったのですか…!!(驚愕)
お徳、初期よりも朱雀の翁との距離が縮まってませんか?まさかここでシルバーカップル誕生か!? 義経、思わぬところで恋のキューピッドか!?
翁のあの紅は誰がさしてあげてるんでしょうね。お徳が小指でさしてあげてたりしたら、すごくやだ…。ぶるぶる。
■そんなこんなで最後に鞍馬の場面になるわけだけど、その前に頼朝と、後白河院です。ここのあたりは、順番にまとめにかかってますね。
持仏堂のシーン、木原敏江先生の漫画を思い出しました。
あるお兄さんが弟のことを「死んでくれて初めて、弟を愛してやれる」って言ってる台詞があるのですが、そんな感じかなと。
しかしこの人たちはまだまだ戦い続けなきゃいけない、頼朝の涙もそのインターバルの感傷でしかないのですね。

■で、最後のシメはうつぼですよ。結局この子が狂言まわしだったのかー。
義経はまた最初の地・鞍馬に戻って、また夢に向かってスタートするときを待っている。
昨年の大河と比べると、静かな静かな終わり方でした。
でもこれでいいんだとも思います。
「義経は、今度は静かに静かに踏み出せるはず。」そういう願いなんだろうから。

■まみころの最終回レポートは以上です。
最終回、全体的に回想を省いてたのは良かったと思います。
重ね重ね、屋根突き破るのはビビりましたが、あれはいただけなかったけど、でもその後の弁慶の表情がすごく良かったから、あの表情のための屋根突き破りなら、わたくしとしては、OKです。
■では、あとは総括?をUPいたします。
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by mmkoron | 2005-12-11 22:26 | 大河ドラマ「義経」


歴史バトン●まみころ回答

鷹羽さと様から「歴史バトン」というバトンをまわしていただきました。
どこにUPすべきか迷ったのですが、ここにUPいたします。


1)歴史に関係する本の所持数(小説含/漫画外)
今の本棚は↓の感じです。
c0024548_21471848.jpg■高校生のころハマってた太平記関連と三国志関連があわせて30冊くらい、
イタリア関連が30冊くらい(8割塩野七生作品ですが…)。
それと平家関連は「歴史」扱いなら5冊くらいでしょうか。
ほとんど「文学」ジャンルの本だと思います。そっちを足せば40冊くらい?
平家については史料を詳細に読むことよりも、古文を何回も何回も読み込むのにもヨロコビを感じます。
昨年引っ越ししたときに「後でまた買える本は全部捨てる」で本棚を一掃したので、かなり少なくなりました。
■あとは、歴史の本じゃないですけど、建築の本とか剣術の本とか弓道の本とかを資料に持ってます。着物のポーズ集ってのも持ってるんですけど、振袖姿のポーズとかだから、あまり使わないです。





2)今イチオシの人物
■源平なら、もちろん平重衡
どろどろしたものがないというか、しんどい思いをしても基本的にはネアカで屈託がない性格してるところが好きです。
でも流石に最期は心もボロボロだったのかな、もしくはすごく気負ってたら悲しいなと思ってたのですが、『愚管抄』の、「死ぬ直前に重衡を見たんだけど、もうすぐ死ぬ人とは見えないくらいに生気があった」ってのを見て、ああ重衡は最期まで重衡だったんだなと救われる思いでした。で、ますます好きになりました。こういう人柄、憧れます。
乳兄弟との関係には興味あります。盛長のほうがネガティブに思い詰めるタイプだったりすると、重衡に対して鬱屈した思いもあるかもな、とか想像してみたり。
今まで読んだ本の中で一番重衡がすてきだなと思った小説は、『さざなみ軍記』です。


3)印象に残っている戦い
壇ノ浦もですが、四条畷(南北朝)とか、天目山(戦国)とか、片方の勢力がどんどん数を減らされて、最期のひとりも討ち取られるか玉砕するかして…という悲愴な戦いは印象に残ります。
桶狭間とか一の谷のような、少数精鋭で意表を突く、スカっとする戦いも良いのですが。


4)好きな、若しくは特別な思い入れのある人物5人
・平重衡
彼だけではなく、平家の人にはみな思い入れあります。
平家一門って、彼らの関係性にも興味湧きますね。義経とかはピンで立てるヒーローだけど、平家は群像として好き。
・チェーザレ・ボルジア
高校時代の私のアイドル。初めての海外旅行先をイタリアにしたのもこの人のためでした。ボルジアの間では嬉しくて息とまりそうだった…。
高校時代に友人と『ボルジア家の黄金の血』で大ハマリして、すてきねー、すっごくカッコいいのを想像しちゃうね!って話してましてね。で、その後数年してまた話したら、実は私は耽美系美青年を想像したのに、友人はマッチョ系を想像してうっとりしてたことが発覚しました。笑。
・楠木正行
少女漫画魂注入されてる私にとってはかなりステキな人物です。かなりの確率で病弱設定なのは、なにかそういう史料があるのかしら?
・ジュンイク
@三国志。思いいれがあるという割に作字してなくてすんません。重衡もですが、私、土壇場で裏切られる人が好きなんです。
・桂小五郎
写真に一目ぼれ。『お~い竜馬!』の桂さんもヘンな人で良かったなぁ。
萩で見てしまったチェックのシャツ着た写真は記憶からデリートしました。

かなりコテコテです。女性ですと、中学生の頃?くらいに読んだ田辺聖子『むかしあけぼの』の影響で、清少納言もかなり好きです。本棚の上に積んでるのは、小学館全集本の枕草子です。会社の図書館でフリマに出されてたのを、貰ってきました。ラッキー♪
平家関連は出てませんでした。残念。


5) バトンを回す人1~5人
ごめんなさい、私のルートはここまでです。周りに歴史サイトを運営している友達はいなくて。
申し訳ないです…。
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by mmkoron | 2005-12-05 22:05 | 余談あれこれ


第48話「北の王者の死」

■会社から猛ダッシュで帰ってきたけど、自宅のドアに手をかけたのが20時40分でした。
最終回はなんとか、リアルタイムで放映を見たいなぁ…。今週は頑張って前倒しで仕事しよう!
ここ10日ほど実家から母が来てくれてたのですが、今日帰っていきました。
で、お家のドアを開けたら、真っ暗なんですよね。いつもどおりなんだけど、でも最近は母上が料理とかしてて明かりがついてるのに慣れてしまってたから、ちょっとしょんぼりです。
では、そんな人恋しいモードでお送りいたします、今週の感想です。

■今週は、家族恋しやホーホレホな私のツボを直撃する回でしたよ。
最終回の悲惨な結末の助走がもう始まってるのに、なぜかひとに優しい演出でした。
■まずは、義経を迎える秀衡。
高橋秀樹って、前からこんなやさしい演技をする人でしたっけ?
「慶次郎縁側日記」もお父さん役ですけど、そっちよりもさらに温かいお父さんになってる気がします。
義経が屏風の話を始めて、秀衡に「新しき国」のことを話してましたよね。
なんの具体性もない理想を義経はうっとり語ってるわけですが、それを見守る秀衡のまなざしのやさしいこと! 「器が大きくなられた」って言ってたけど、いや全然ですよ、義経の語ってるのは「野球選手になりたい」って小学生男子が言ってるくらいのレベルですよ。
もちろん、このドラマの秀衡(老獪な面もカッコいいっすねー)はそれは解ってると思う。それでも秀衡は、義経がのびのびと夢を語ってることが嬉しいんだろうな…。
そう思わせる、高橋氏の演技でした。
滝沢義経が秀衡に対して、気を許してるのに打ち解け切れてないカンジなのが、またいいですね。遠慮がちな義経を、前に前に出させようと先回りして見守る秀衡、っていう関係で。
義経だけに優しいわけじゃなくて、元々人を大切にする人なんだろうなーって思わせる台詞も良かったです。「目を閉じても皆の顔が見える」っての。
■佐藤兄弟の話題が出てきたのも嬉しかったですね。もっとお涙頂戴になるかなと思ったんだけど、意外とあっさり過ぎて行きましたね。佐藤のお父さんが武士らしい、きっぱりさっぱりした人だったからかな。それはそれでよかったと思います。東国武士のさわやかさが出てて。

■それから、吉次と義経&弁慶の対面シーン。
このシーンも良かった。第三者的に見ると、ものすごく「どっちも嘘つききれてないやんけ!」って状態でしたけど(笑)、でもそれが優しさですよねぇ。
口では嘘をついてても嘆きを抑えきれない吉次と、「ああ、子どもは男で、殺されちゃったんだろうな」とわかってうるうるしてても、吉次の嘘を黙って受け容れる義経。
タッキーの本質なのか演技力なのか演技力がないのかはわかりませんが、タッキー義経っていわゆる「眼力」がないんですよね。ごくごく一部のシーンを除くと、常にぽわーんとした視線をしてるんです。
だから、このシーンでも義経の視線からは我が子の死を確信する絶望のひかりのようなものは感じられないのですが、このぽわわーんとした視線が、ちょっと憂き世離れした純粋な優しさのようなものを感じさせるのも事実かと。
さきほど「ごくごく一部のシーンを除いて」と書きましたが、じゃあごくごく一部のシーンとはどういうシーンかと申しますと、それは身体運動のあるシーンです。
殺陣の義経の目はイキイキしてる。
この1点において、彼は義経に適任だったと思いますよ。

■そんなこんなで時間が過ぎていくうちに、あっという間に秀衡がお亡くなりになってしまいました。プルプルしっぱなしの泰衡に、「がんばれ、がんばれ!」と声をかけたくなりました(笑)。
国衡&忠衡がハラを括ってるだけに、却って気の毒ですね。
泰衡、義経が帰ってきたシーンでは優しい顔で微笑んでたんですよね。基本は善良なんだ。
でも小動物のように気が弱い…(-_-; 良くも悪くも、平泉の安定の中で育っちゃった人なんだなぁ。秀衡の見込みよりも、もっと気が小さかったのかも。彼を見ていて、
「宗盛って案外胆が据わってたのかもな。」
と思っちゃいましたよ。跡継ぎのプライドはありましたもんね、宗盛。
義経が国衡&忠衡の「九郎殿に従います」宣言を聞きながら、一瞬なのですが、不安そうに泰衡を見てたの(だと思う多分)が印象に残ってます。ああもう悲劇が始まっている…

■あとは、頼朝たちのシーンですかね。
頼朝、腰越状のあたりではめそめそしてたくせに、今はもう義経をエサに奥州をどう攻略するか、もう考えるのがワクワクして仕方ない!……って風情ですね。
基本体質が政治家なんでしょうね。あと、情愛のアンテナの範囲が狭いというか、遠い人に愛情を持続させられない人なんでしょうかね。
義経の首が帰ってきたら、まためそめそするのかな?

■いよいよ来週が最終回です。
次回予告を見ながら、既に感無量になってますよ私(^_^; 
「みたび生まれ変わっても、また主従ぞ」という義経の台詞に涙腺がもろくもすでに崩れ気味…。
「あたらしき国」と言う名の、自分を拒まず受け容れてくれる世界を探してた義経の旅は、いよいよ終わるようです。60分スペシャルだそうで。ハンカチ…いや、タオル用意しておかなきゃ。
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by mmkoron | 2005-12-04 22:52 | 大河ドラマ「義経」

    

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