源平観戦日記


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平家物語必携(別冊國文学改装版)

梶原 正昭 編 / 学燈社 / 税抜1700円 / 1985年発行

■タイトルがすごいです。必携。かならずたずさえるわけですよ。すごい自信だ!
■平家物語を研究する人のために、「今はこういう視点で平家物語を読む視点が主流ですよー。こんな論も出てきてますよー。」をまとめている本です。
お馴染みの「無常観」をはじめとして、「自然描写」などなどいろんなテーマでこの長編を解剖しています。章段ごとのまとめもありますよ♪
しかし、1985年の本なので、既に主流ではなくなってるのかもしれません。学生のとき授業で同じような話を聞いたような気もするから、意外と変わってないかもしれないけど。
■解釈とか感想を書くとき「こんな読み方してる。ぷぷーっ。」と専門の勉強した人に思われるのがちょっぴりはずかしいわ…(@///@ という人は熟読がオススメかもしれませんが、

平家物語を通読する前にこの本を読むのはオススメしない。

国文学科に入ったとき、しまったなーって思ったことでもあるのですが、ある程度読みまくった後じゃないと、文学論って逆に自分の読みやワクワク感を殺してしまうんですよね。
やっぱり自分で読んだときに感じた言葉にしきれない感動や衝撃が先にあって、その後に論に触れないと、先行して道筋がつけられちゃって、面白くない。
私は自分の好きな本しか高校時代に読んでなかったから、いろんな文学作品について、先に学校で読み方を習ってしまったのは「うわー、損した!」って思ったのです。
■この本も同じで、ある程度自分の中に思うところがあれば、
「なるほどなー」とか「そう? 私は別にそう思わないけど」
みたいな取捨選択ができるんですけど、いきなり読んじゃうと余程鉄の心(笑)でマイペースじゃないと、

「ふーん、そういうものなのね。」

って思っちゃうかもしれない。それは非常に勿体無いので、ぜひこの本は平家物語を楽しみつくした後に読んでください。
って、これって非常に自己矛盾してるんですけどね。じゃあ私がやっているこのサイトはなんなんだってセルフツッコミ。

■と書くとなんだか「読むな」と書いているようですが、先に読んどけばよかった!という記事もありまして。
■まず、平家物語に題材をとった文学作品(主に近代以降)をだだーっと列挙したコーナー。これを先に見ていたら、国会図書館で延々キーワード検索し続ける必要もなかった…!!
それから、『玉葉』『隆房卿艶詞』『吉記』など、平家一門の同時代人による史料を列挙したコーナーもあります。現代語訳がない本のほうが多いので、概要をざっと解説してくれてるのはありがたい。
他にも、地名(建物名も)紹介や、鎌倉サイド・平家サイド・頼政サイドなど、集団に着目した紹介なども。amazonで検索すると中古しか出てこないんですけど、私は普通の本屋さんで買ったので、大きなところなら残ってる可能性あると思います。
私は出張したときに、博多駅前の紀伊国屋福岡本店で買いました。
なぜ詳しく憶えているのかというと、ホテル帰ってこの本を読もう~って思って、夜ご飯に肉食べに行ったら(一人焼肉ではありません。ハンバーグ定食です。)、胃にもたれてベッドでのた打ち回り、本読むどころじゃなかったという忌まわしい思い出があるからです。
でも転がりながら、木原敏江先生の漫画「薔薇に影射す」は読んだ…執念で。
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by mmkoron | 2006-11-11 19:27 | 書籍

    

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