源平観戦日記


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スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ

2007年9月15日公開/監督:三池崇史/配給:ソニーピクチャーズエンタテインメント

主演:伊藤英明 ルリ子:桃井かおり 静:木村佳乃 保安官:香川照之
義経:伊勢谷友介 与一:安藤政信 弁慶:石橋貴明
清盛:佐藤浩市 重盛:堺雅人 


■公開初日の午後に観に行ったのですが…観客8人!(私とおかん含めて) 
……ちょっと衝撃。
母上は「マカロニ・ウエェスタン」の本来の定義をある程度わかってるらしく、観る前から「マカロニウェスタンの日本版ってことは、残虐な描写があるんでしょ。」としり込みしてたのですが、映画館から出てきたときの感想は

「若い人にはみせたくないわねぇ」
「まみころは、変わった映画がすきね。ほら、あの猫ちゃんのお人形の映画とか」


でした母さん、ジャンゴと「こまねこ」を同じ土俵で語るのはいかがなものか。
でも、そんなふうに点が辛かった母上も、「配役は似合ってた」と言ってました。
ちなみに、残虐度はあくまでも表面的なので、バトルロワイアルよりもちょっと上(同じくらいかなぁ)、くらいです。「ダンサーインザダーク」とか「ボーイズドントクライ」とかの一生トラウマになるような残酷さではないと私は思います。
■さて、感想はあくまでも源平好きの視点で語ります。
あらすじは西部劇のいかにもな

流れ者の、背中に過去を背負った凄腕ガンマンが、ある寂れた町に到着。
そこでは、町の隠された財宝を巡って平家と源氏が争っていた。
ガンマンの凄まじい早撃ちを見た両陣営は、自分の側に彼を取り込もうと争う。
そして、清盛に自分の夫をなぶり殺しにされ、今では源氏側の踊り子兼義経の情婦になっている女・静も、ガンマンに目をつけていた…。


ってなおはなし。
■義経は唇下のピアスがワタシ的に減点30なのですが、しかしカッコいいです。
系統としては、「命のやり取りに自分の居場所を見出す、酷薄な戦闘マシーン」。義経のパターンの一つとしてある程度受け容れられている路線じゃないでしょうか。
一方清盛は、「見た目は貫禄十分、でも実は虚勢を張ってる親分」。性格の単純さとか裏表の無さという意味でなら、平家物語の清盛に近しいですね。
側近(親子じゃなさそう)の重盛を、いつもさりげなく自分の盾にしてます。重盛はわりと清盛に対して客観的なんだけど、基本的に従順。微妙にジャイアンとスネ夫路線でした(笑)。
キャストとして宗盛も名前が出てたんですけど、どこに登場してたか全然気付かず、後でパンフレット見て「あれが宗盛だったのか!」とわかりました。
そんなこんなで、平家は結構ヘタレです(^^;
■とにかく義経はカッコいい。頭の中は戦いのことしかない、っていうキャラクターになってるので義経ファンの人が見てどう思うかは微妙ですが、戦闘能力はずば抜けてるのので、そこには満足できるんじゃないでしょうか。
けれど終盤で、顔色一つ変えずに銃と刀で敵を屠り続ける義経が、唯一ビビってるシーンがあるのです。あそこはかわいかったな(笑)。
■女性は、静と、その義母(静の旦那の母親)の桃井かおりだけです。
が、静が「清楚なお嬢さん」から「妖艶なお姉さん」まで全部取り扱ってくれてるので、女っ気がない印象はありませんでした。
静は途中でダンスをするシーンがあるのと、後は義経の情婦になってるのとで「静」という名前なんでしょうが、静と常盤を足したような位置づけでした。夫の小栗旬が清盛に虫けらのように殺されちゃうんですよね。小栗が虫けら扱い。なんて贅沢な映画なんだ!
■源平がモチーフである意義は

「義経、という名前の戦闘の天才」
「赤と白のわかりやすさ」

以外にはそんなになかったかも。マカロニウェスタンというジャンルが、今では若い人には字面でしかわからないので(私も知らない)、その日本版パロディをつくるにあたって、日本人が話にわかりやすく入っていけるようにした…ってことなのでしょう。
ストーリー自体はお約束の王道だと思うし、メッセージとして特に残るものはない(※けなしじゃないよー^^;)内容です。展開の「意外性」「先の読めなさ」にはらはらわくわくしたり、結末やセリフにグッときたりする…というよりも、各シーンの日本的なアレンジの仕方や、残酷なのにどこか滑稽(除・静)な役者さんたちの演技にニヤリとして楽しむ作品なんだと思います。お約束展開のパロディを楽しむ感覚ですかね。
終盤、どんどん登場人物が減っていくあたりは、スケ番刑事の最終戦とか甲賀忍法帖の終盤みたいで、「わかってるんだけどドキドキ」で手に汗握りました。
■私は西部劇にも造詣ないし、残酷な描写は好きではないので(GANTZとか読んでるくせに!)正直あまり期待してなかったんですよ。でもこの作品は主役格ガンマン3人の動きのカッコ良さを堪能できたので、結構楽しめました(^^
エンディングのサブちゃんも合ってましたよ! 曲が流れるタイミングもよくて、ぐっときた!!
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by mmkoron | 2007-09-16 00:32 | その他映像・劇 等

    

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