源平観戦日記


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イケ麺そば屋探偵〜いいんだぜ!〜 エピソード6「イタ子危機一髪! 伝説の亡霊」

前編 2009年6月6日/後編 2009年6月13日 / 24:55〜25:25 / 日本テレビ系列放映

【キャスト】
藤木直人(主人公)/古田新太/堀内敬子(主人公の姉)/生瀬勝久 京本政樹(義経を名乗る亡霊)/2人の弁慶(山西惇・八十田勇一)

【エピソード6のあらすじ】
主人公・潤太郎(藤木直人)の姉であるイタ子(堀内敬子)の前に、義経を名乗る武士の霊が登場。彼はイタ子に「静御前」と呼びかけ、一緒に冥府へ旅立とうと誘う。霊媒体質かつ共感体質なイタ子は陥落寸前。潤太郎は姉を救うことができるのか…!

■たまたま夜中、コーヒー飲もうとリビングに行ってTVつけたら放映してました。ぼんやり観てたら途中で「義経の霊」って登場人物たちが話し始めて、びっくり。しかも亡霊役は京本政樹でこれまたびっくり。観れたのはラッキーでした。
■さて。敢えて「義経役が京本政樹」と書いてないことからお察しいただけるように、この亡霊は、実は義経ではなかった…という展開です。

「義経は、死ぬときには既に【義経】ではない、大きな存在になっていた。霊は死ぬ直前の名が呼び名である。」

これで「…馬?」と思ってしまった私は、タッキー義経のインパクト強すぎ。答えは【ジンギスカン】でした。
というわけで、この亡霊は義経ではない。じゃあ誰なんだ…!?となるわけですが、そこはラストであっさり明かされます。
(ネタバレ注意・文字反転しときます)

答え:佐藤弟。忠信は義経の影武者になって死ぬが、影武者生活が長かったので、死んだ後に自分が義経だと思い込んじゃったんだそうで、でもって実は静御前にひそかに想いを寄せていたそうな。

アリといえば非常にアリな展開ですね。この展開になんとなく既視感あるんだけど、何かの小説かドラマでもあったのかな?
■今回しか観てないので、毎回こうなのかはわかりませんが、主人公は狂言回しで、メインはゲストキャラとイタ子。TV番組ですが、展開とか間の取り方とか、無駄なセリフや小ネタで笑わせるトコロは、小劇場(って今はもう言わないのかな)ノリです。役者さんも舞台の人ばかりですしね。私が高校で演劇部員だったころ、鴻上尚史氏や成井豊氏の作品がすごく流行ってて、どのくらいはやってたかというと、影響受けて早稲田大で演劇やるぞーって進路決めた人が何人も出たくらいだったのですが、その頃のノリを思い出して懐かしくなりました。
しかし、懐かしくはあるんだけど、ドラマとしてはテンションが空振り気味なんですよ…惜しい。
■さて、ドラマの内容のほうですが、本物義経からの懐ふかーい言葉を頂戴した京本義経は、イタ子を解放して成仏します。ラスト手前でイタ子が静御前として舞うんですけど、こういうドラマならではの自由度高い舞い方で、却ってイキイキしてて良かったですよ。くるくる袖がひるがえって。ちなみにいきものがかり「SAKURA」に合わせて待ってました。そうくるかー。
このドラマ、全体的には非常にゆるいんですけど、義経だけテンションもテンポも違ってて、良かった。
時代劇かつ美形人物かつコメディという役ドコロは、京本氏にぴったりでしたね。楽しそうでした。「八艘飛びノリツッコミでおなじみの源義経」は笑った。
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by mmkoron | 2009-06-14 21:52 | その他映像・劇 等


五上楽 平家公達徒然

井上嘉子 著/シースペース/1050円/2008年発行

■平家公達+高倉帝の9人をセレクト。「平家公達草紙」「平家物語」を中心に、「建礼門院右京大夫集」「たまきはる」も絡めつつエピソードを紹介する形式の本です。amazonでは「公達草紙」の訳本のようにも取れる紹介文になってますけど、他を典拠にしてる箇所もかなり多いです。目次立ても公達草紙とは違うので、ストレートな訳本だとは思わないほうがいいですね。原文+訳+筆者のコメント の構成なのが、わかりやすい。
amazonで注文したんですけど、本の体裁が思ってたのと違って意外でした。教科書みたいな体裁です。A5で、前後が糊付け見返しという…。
この出版元は、一般書籍の出版社というよりも広告代理店的な会社のようですね。奥付に著者略歴がないから、この手の本にしては不思議な感じがしたんだけど、自分が普段から興味があった分野で本を作ってみた…という自費出版に近い形式なのかも。
■9人(建春門院も見出しになってるから10人か)出てきますが、記事の量としては

重衡=維盛=資盛>>>>>>>>>その他

です。あと、公達草紙の書き手である藤原隆房は、もちろんこの本の中ではかなり存在感あります。
内容的には、新書とかでときどきある、古典の人物紹介モノです。
しかし、この本を平家物語をほとんど知らない人がわざわざ手に取ったり注文する可能性は低いわけなので、もっと突っ込んだ情報を入れたり、この著者の人物への解釈を突っ込んで語ったりしたほうが、本の個性が出たんじゃないかなー。
■人物の解釈といえば…。
さらっと流されてるのが非常に惜しかったのですが、隆房の維盛との関係のところが、この本最大のポイント。

「隆房→(はあと)→維盛」の観点は私にはなかった…!!

根拠となっているのは、公達草紙に出てくる、「隆房が恋人の家からの帰り道、あるところでこれまたどこぞの家からこっそり出てくる維盛を見かけた」という話です。カンタンに説明しますと、

・維盛が出てきた家には、久我内大臣(源雅通。1175年死去。九条兼実の政敵になった源通親のお父さん。)の娘が住んでる。
・この娘、二条天皇のころに入内をなんども要請されてた美女。隆房は「いまさら誰が想いをかけてるんだろう」と思う。
※二条天皇は1165年には崩御してるから、当時彼女が15歳くらいだったとしても、この物語時点(1170年代後半か)では20代後半。ちなみに維盛は1175時点では17とかそこら。
・その日はずっとショックで「いつからだったんだろう。しょんぼり。」と思って一日を終えた。
・翌朝、維盛が住む小松殿へ行ってみた。が、留守だったので勝手に彼の部屋に行く。
・机の上に書きかけの手紙があって、どうやらそれによると昨晩、例の女性と初めて契ったらしい。
・隆房の反応=「くちをしと言えばおろかなり。とりあへず涙もこぼれぬ。」
・そのあと維盛帰宅。なじってみたが、ツンととぼけられた。
・維盛の姿をまじまじ見て、「まぁ、こんだけカッコよかったら、女はほっとかないよね」と思うものの、約束やぶりは恨めしい。
・バレないようなことなのに、それがわかってしまったのは、いつも心こがれてるからだ…と隆房は思うのでした。

こんな流れ。流し読みしてるときは全然思わなかったんだけど、こうしてまとめてみて気づく。


た、たしかにこれはアヤシイ…!!


この本の筆者の解釈を見る前は、読みながら勝手に

・「久我大納言の娘」というのは、風流な女房として他の昇段でも出てくるから、同一人物かな。
・彼女は高嶺の花・マドンナ的立場だったんじゃないか。
・男子共は、「久我っちハアハア(´Д`;)」で、互いに暗黙のうちに不可侵条約を結んでた。
・なのに維盛ときたら!約束破られたのが恨めしい!
・そりゃ維盛が本気出したら俺らじゃ勝てないよ…と隆房ハートブレイク。

なのかと思ってました。でも確かに、久我さんちの娘に対しては
「今さらにとておぼしもかけざりけむものを、いかなる好き事かあらむ」
という表現なんですよね。
どちらかっつーと「今さら俺らのマドンナに、どこの好き物が!(怒)」ってよりも「往年のマドンナに、今さらどこの物好きが…」に近い気がしてきた。じゃあターゲットは、久我ちゃんではなく、維盛か!

・維盛が年上女にひっかかったなんて。いつからだったんだろう。しょんぼり。
 (自分も三十路近いくせに、女のことは年増扱い。)
・翌朝、維盛が住む小松殿へ行ってみた。が、留守だったので勝手に彼の部屋に行く。
・机の上に書きかけの手紙があって、どうやらそれによると昨晩、あの女性と初めて契ったらしい。
・悔しいなんて言葉にもしてられないくらいショック。涙があふれちゃう。
・そのあと維盛帰宅。詰ってみたが、ツンととぼけられた。
・維盛くらいカッコよかったら、女はほっとかないよね。それはわかるけど、約束やぶりは恨めしい。
・維盛も隠れて付き合ってたんだからそうそうバレないことなのに、それを発見してしまったのは、いつも彼のことを想い焦がれてるからだと思う(ぎゃー)。

ってことですか。隆房、乙女すぎるだろ。
そして。じゃあ、「約束やぶりが恨めしい」の「約束」って…

      ・
      ・
      ・
      ・
うわぁぁぁぁぁぁ。


■隆房もアイドルを汚された気分だったんだろうけど、わたしも同じ気分ですよ…。
(ところで維盛といい、資盛といい、年上女好きですね。資盛は右京大夫に対する態度からすると背伸び気質っぽいけど、維盛は怒るとたびたび拗ねモードに入ってるので甘え気質っぽいイメージが。………いいじゃないか、これくらいは夢を見たままにさせてくれ…。)
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by mmkoron | 2009-06-14 20:01 | 書籍

    

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