源平観戦日記


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NHK大河ドラマストーリー『平清盛』 前編

NHK出版/1100円/2011年12月初版発行

■1月8日の放送開始に向けて発売されました、毎年恒例のガイド本です。今年も「江」のとき同様の3冊構成になるそうです。「義経」のときは2冊、それよりもっと前…「太平記」とかのときは1冊だったんですけど、今後は3冊で定着してくんですかね。
■内容はこれまた毎年恒例で「出演者インタビュー」「出演者対談」「考証や時代背景の紹介」「ノベル形式で、前半のストーリーダイジェスト」がメインです。では、各コーナーの感想を。

1)出演者紹介&インタビュー
■インタビュー記事が入っているのは、清盛・義朝・後白河・西行・時子・明子・宗子・家貞・頼朝・政子・為義・由良御前・常盤・鳥羽・待賢門院・美福門院・堀河局・祇園女御・忠実・頼長・信西・兎丸・盛国・白河・忠盛で、あとの人は写真と人物紹介のみです。
■インタビューを見て、おっ、と思ったのは、後白河と頼長と信西。
後白河については、わたし正直役者さんの演技力をあまり信頼してなかったので、「不思議ちゃんキャラ」で演じるのかしらって思ってたんです。でも、その場の欲求に率直な人として演じるつもり…ってなことが書いてあって、ちょっと期待。「義経」のときの、バケモノとバカモノのはざまにいるチャーミングな後白河とはまた違う姿を見られるといいな。
あと、頼長は、思ったよりも敵役として実力があるという描かれ方をするようで、そこは嬉しい。頼長は絶対清盛たち武士と馴れ合ってほしくないと思ってたから(笑)。
一方で、信西は清盛の先生っぽくなるというか、清盛とだんだん距離を縮めてくようですね。信西って、ほんと実力と努力に見合った結果が得られない、ついてない人だと思ってたので、彼がドラマで魅力的に描かれそうなのがうれしいなぁ。
■インタビューを見て、これは意外とキーキャラになるのかな?と思ったのは、鳥羽院。
心情が丁寧に描かれそうですね。インタビュー読んでると、宮廷側の役者さんたちは、当時の宮廷の「どーしよーもない」感じを表現していくプランのようです。こういうのって、演者が意識的にやりすぎると「宮廷がダメだから武士が立ち上がりました」みたいな単純ストーリーになりそうだと思うんです。
でも、鳥羽院がどれだけ悩みを真摯に演じられるかで宮廷サイドの深みが増して、印象が変わりそう。ここも見どころだなー。
■あと、清盛の継母になる宗子にも注目したいです。単純な継子モノではない関係のようですね。

2)出演者インタビュー
■忠盛・清盛 & 為義・義朝の源平父子4人の対談です。
■為義がかなりトホホな描かれ方になるっぽいので、源氏ファンは嫌だなって思う人もいるかもなぁ。でも、「自分が泥かぶっても息子をなんとか…という切ない親心」らしいので、これはTVの前のお父さんをキュンとさせるのかも(^^
義朝が親心を解せずに「うちのお父さん、情けないな」ってちょっと軽んじてるってのは面白いと思う。保元の乱の後でざーざー泣きそうだなこれは…。

3)時代背景&考証
■よく大河ドラマの考証をされてる高橋昌明先生が、「武士の政治っていっても、武勇だけでなく文治にも注目し、さらに清盛の先見性にも注目してほしいな」って話をされてます。
が、ちょっと見開き2Pで語るには内容盛りだくさんなので、前提となる知識がないと「結局何の話なのかよーわからん」になってるかも。インタビュアーの腕の問題ですな…。
ちょっとひっかかったのは、「貴族っていうと政治に無関心で遊んでばかり…って思うかもしれないけど、実際は今の蔵人頭が半月泊まり込みで仕事してたり、結構仕事してるんだよ」ってくだり。
でも、仕事をどれだけちゃんとやってるかは、残業時間ではかるものじゃないんだよなぁ…なーんて、サラリーマンの私はちょっと思っちゃったのでした。「だらだら残業が慢性化してたんなら、平安の最後のほうはそれこそ組織的に末期だったのかもな。」とはいえるのかもしれない。
■心うきうきしたのは、海賊船の製作工程。これ、私NHK広島製作の特番を見て胸ふるえたんですけど、文字で見ても面白かった。特番では言及されてなかった、TVで魅力的に見せるために、実際の当時の船と比べてどこをどうアレンジしたかって話が書かれているのは、興味深かったです。

4)ストーリーダイジェスト
■序盤の展開がわかります。忠盛が死んじゃうところまでなので、保元の乱にも突入してません。
■待賢門院関連が、想像以上に昼メロというか、ベッタベタにドロドロ展開のようです。なんというか、「セカンドバージン」層を大河に呼び込めそう(笑)。
私、大映ドラマとかもめっちゃ好きなので、ちょっと楽しみ。
■特筆すべきは、頼長の男色描写が出てくることでしょうか。新平家では出てなかったですよね。(「草燃える」以来か?)
で、相手が…。なるほどー!と私すごい感心した。そうやって、摂関家の争いと清盛を関連付けるのかー!と。保元の乱あたりって、うまく巻き込みをやらないと、上層部の争いと清盛たちがうまく絡まないというか(当然利害は関連しあうけど、そうじゃなくて、人物の心情が絡まない)、それぞれ別々でやってる感じになりそうだなって思ったんですよ。
私、「新平家」の総集編見てたときに、その「別々」感をつよく感じたのです。
実際はこの時点での清盛たちの立ち位置はそのくらいなのかもしれないけど、45分のドラマ10回程度のなかで見せようとおもったら、面白くないわけで。どう捌くのかなー?って思ってたから、「そうきたか!」と膝をうつ気分です。
実際役者さんたちがどう演じてくのか、楽しみー!

…とまぁ、そんな内容です。あと、巻末のPR記事で、広島の呉で上記の大河用海賊船が展示されてるという記事発見。うわーすごく見たい! 絶対行く!!
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by mmkoron | 2011-12-30 23:35 | 書籍


カテゴリ新設しました&5分番宣の感想

■1月8日からの大河ドラマに合わせて、カテゴリを新設しました。「大河ドラマ」には「義経」の記事が入ってるので、こっちは「平清盛」用。
ドラマが始まったら、毎週更新していきます。感想のノリがどんな感じなのかは、「義経」の感想を見ていただければだいたいわかるかと。当時私は重衡以上知盛以下の年齢で、今は知盛以上宗盛以下なわけですが、脳みそのレベルは大して変わってません(涙)。

【感想のスタンス】
■よほどめちゃめちゃにならないかぎりは、基本的に肯定的な立場で書いてくと思います。
でもって、冷静な批評とかじゃなく、思いっきり気持ちが入り込んだ感想を書いちゃうと思います。
楽しもうって気持ちがなかったら、怨念だけじゃ感想文なんて毎週続けていけないので(^^)
■私の大河ドラマ歴&NHK歴をご紹介しますと…。↓な感じです。
・最初に見た大河は、たぶん「いのち」
・独眼竜は、裏番組だった「おんな風林火山」を家族みんなで視聴してたので、観てない。
・BEST3は「太平記」「いのち」…もういっこは、「義経」は贔屓が入っちゃうので、「毛利元就」か「花の乱」。
・途中脱落しちゃった大河は「武蔵(主役一人モノに没頭しきれなかった)」「風林火山(巡り会わせが悪かっただけなんだけど、観るたびにおっさんが会議やってるシーンばかりで心が折れた…)」「新選組!(後半の内部粛清の嵐がつらくて見続けられなかった)」。作品がつまんないというより、波長とかめぐり合わせの問題かなーと。
・新選組の多摩時代とか、毛利元就の極貧時代とか、吉宗の紀州時代とか、「下積み時代」が好物。
・リアルタイムで演技力が成長してく姿に感動するので、主役の役者さんが若いほうがすき。
・NHKドラマはけっこうみてる。最近で一番ワクワクしたのは「ラストマネー」(終盤で失速したのが惜しい)。ラストマネー終了後の楽しみは「イ・サン」(しかし全70余話のうちまだ半分にも行ってないらしくて、気が遠くなってる)。

【5分番宣の感想】
■わざわざプレマップを録画したのに、普通にNHKのサイトで見れちゃった…!! ショック。
■私が平家物語を通しで読んだあとの感じたのって、決して滅びの美とかはかなさじゃなくて、流れが決まっていて抗えない中でもギリギリまで生きる逞しさとか、健気さだったんです。
全体的に諸行無常観で…とはいうし、教科書でもそう教わってきたんだけど、それは作り手の整合性の取り方であって、読み手に突き刺さる感動はそこじゃないんだな、とすごく実感できた。
■で、今回の大河のコンセプトが「逞しい平安」。いいねいいねー。
前の「義経」は映像美とか様式美の世界でキラキラしてたけど、今度は主役の清盛がもう小汚い(笑)。
武士団もヨレっとしてる。(でも動きは統制されてる感じで、不気味さがありますね。)いいねいいねー。
清盛が「民のために…」みたいなことを叫んでるのには「またか」という気分にちょっとなりはしたけど。でも、このドラマの清盛は白河隠し子の設定のようなので、「自分がどこに所属しているのかわからないから、『みんなの』中に所属したい」という流れだったら、なるほどなーと理解できる。
■貴族の皆さんは、眉もつぶして気合い入ってますな。
頼長役の山本耕史も眉つぶしてるじゃありませんか! 美男枠のはずなのに、すてき!
山本氏って、ちょうど頼長の享年と同じくらいの年齢ですよね。同世代の人が演じてくれるって、うれしいなー。
大河って実年齢と演じてる年齢にギャップが出ざるを得ないわけですが、やっぱり実年齢に近いって、それだけで人物への理解度が違うと思うんです。
前半での注目人物は、頼長と信西と、あとはまだキャストがわからない信頼です。楽しみ。
■シーンとしては、中井忠盛が、貴族に水?ぶっかけられてるシーンが入ってますね。
この、まるで「うたってナナちゃん(※「小学○年生」とかに連載されてたアイドルまんが)」でナナちゃんがライバルに受けていたような、ベッタベタなイジメ方!! ステキ!!
忠盛の一族郎党は、骨太の俳優さんで揃ってますね。
「義経」のときも、平家と源氏それぞてのキャスティング巧いなって思ったけど、今回も貴族側と武士側でキャスティング分けが絶妙。期待。
そうそう。瀬戸内の海賊もムサくてよいですなぁ。「毛利元就」のときにも海賊(あれは水軍か)の仲間っていたと思うんですけど、なんかそっちは当初期待していたほど後半の活躍がなかったような記憶があるので、こちらには頑張ってもらいたいです。
■女性陣も、作品から浮きまくることなく華やかで、いいですねー。
この番宣見る限りでは、聖子ちゃんも違和感ない。
壇れいは明らかに美女役っぽい画だったんだけど、中谷美紀のほうは美女というよりも才女のほうを強調したいのかな。そんなに「キレイに見せるぞ!」って感じの画面じゃなかったような気がします。

…とまぁ、5分の動画でよくもこれだけ盛り上がれるものだと自分で自分に驚くわけですが。でも書けちゃうんだ、これが! だって楽しみなんだものー!
前半のキャストはかなり発表されてますが、前述のとおり、私の注目は信頼役です。私は田中圭イチオシなんだけど(私、信頼ってあんなイメージです。田中圭をもうちょっとふっくらさせた感じ。)、無理だろうなぁ。。。
こちらはまだまだ先ですが、清盛の息子達も楽しみですね。
清盛役が若い役者さんなので、同世代かちょい下の俳優さんが来るのかな。だとすると、「義経」のときとはまた違った世代になりますよねー。
子役枠だったら、「おひさま」の長男役とか、「天地人」の殿の子役だった人とかがいいんだけどなー。あ、でも「おひさま」長男は、家政婦のミタに出てたらしいから、注目されすぎで無理だったりするのかしら…。「おひさま」長男の雰囲気ママで重盛とかやってもらいたかった…。
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by mmkoron | 2011-12-25 10:31 | 大河ドラマ「平清盛」

    

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