源平観戦日記


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第8話「宋銭と内大臣」

■「宋銭と左大臣」やったあとの、NHKスペシャル「ヒューマン」のテーマが貨幣なんですね。
復習用番組が提供されてる気分だ(^^
■私が大好きなゲームに「アサシンクリード」ってのがありまして、その新作が今年の10月末発売に決定したらしいのです。10月末というと、この大河ドラマも終盤にさしかかって、私が「あああと1か月で毎週日曜の楽しみもなくなるのか…」としょんぼりしてる時期ですよね。その時期に新作ゲームを投入してくれるなんて、

世界はなんて私にやさしいんだ…!!

物語の舞台はこれまで 十字軍時代のエルサレムとかアッカとか→イタリアルネサンスのフィレンツェとかローマとか→陥落後50年くらい経ったコンスタンティノープル ときたんですが、次はどこになるんだろう。
町並みのグラフィックがほんとキレイなんですよ。私はイスタンブールは行ったことないからピンと来なかったんだけど、ローマとフィレンツェは旅行して歩き回ったから、ゲームやっててふるえが走った。
日本が舞台だったら嬉しいけど、でも、高い建物の屋根を駆け上がったりするのが楽しいゲームなので、日本の建築は向いてませんね。チャイナマネー効果で中国とかないかな。紫禁城をてけてけアサシン走らせてみたいわ。


■さて。いつものように脱線しましたが、大河の感想です。
今回は、次への仕込みの回というか、インターバル的な内容でしたね。

1)悪左府登場
■彼については、非常に情報が多かったですね。菊酒云々で軽く入ったうえで(あの花びらの取り出し方が、また性格わかるわーって思った・笑)、

・成り上がりの得子に批判的
・きっちり好き(最後、自分で調度にブラシかけてて笑った。八条女院の屋敷に行ったら気絶しそうだ。)
・書類で固めてくタイプ
・高階通憲とは気が合わないわけじゃない(信西のほうが体面を気にしないタイプだけど)
・摂関家は帝と院に対して微妙に二股かけてる

みたいなところは出てきました。
「和歌あんまし詠めない」も出てくるかなーと思いましたが、そこは出ませんでしたね。「誰が歌詠む?」って選んでるところで、まさか頼長が漢詩詠んだりするのか?と思ったけど。
今回、お父さんとお兄さんに「お前を内大臣にしてもらってきたよ」って言われてたから、彼はまだ17歳。彼と清盛は2歳違いですから…えー!あの清盛はまだハタチになってなかったのか!!
■山本耕史氏演じる頼長は、清盛とは間逆の、でも世代的には近い敵って感じで、よかったのではないでしょうか。頭よさそうだし、お上品だし、考えを表に出してこないし。
橋本治氏が頼長のことを「本来主義者」って評してて、私はその言葉は初耳だったんだけど、その表現がすごくしっくりきたんですよ。完璧主義ってのともちょっと違うし、正義感ともちょっと違う、確かに「本来主義」ってぴったりだなーと。「本来に立ち返る」って、道に迷ったときには大切なんだけど、周りの人がそれをやることを楽しいとか、意義があるとか感じられるように働きかけていかないと、ものすごい不発かましますよね。
あと、人に任せるのもヘタな人だったのかもなって。
「他人に任せてられなない!」だったのかもしれないけど、でも、他人に任せて進むくらいが現実的な進度とも言える。この頼長がどう描かれていくのかわからないけど、結構ムカつくキャラになってるので、終盤カラ回りし始めたらスカっとするかもなぁ(^^

2)宋との貿易
■清盛のキーワードとして欠かせないみたいですね。しかし、一緒に宋に行こうと笑いあってる明子が生む重盛(そういや幼名ってどうなるんだろう。四代?…じゃないよね…。)が、清盛の対外政策に批判的になっちゃうのか…さみしいね。
■ここで清盛と頼長の接点を持ってきたのが、面白い。
何度も書いてるので耳タコだと思いますが、清盛主役でやってると、どうしても序盤って清盛のストーリーと朝廷のストーリーが別進行になっちゃうと思うんですよ。
ここで、清盛が持っている「もっと自由にもっと楽しく」って夢に圧力をかけてくる存在として、頼長が出てくるのは、なるほどなーと思いました。
■それにしても鸚鵡ちゃんかわいかったっすね。あのあとどうなっちゃったんだろう…なんだかんだであのまま飼われて「テッテイテキニシュクセイ(間)イタシマス!」とか言ってくれるようになればいいのに。
■ところで。今回、地名がどこをさしてるのかよくわかんなかったことないですか?
私は「博多なのに佐賀なの?」「大宰府???」「で今いるのはどこなのさ!」と混乱してました。まぁ、あまり考えなくてもオハナシの展開には問題ないのですが。
もう一度見直すと、おそらく、
「清盛は、博多にある神埼荘の所領?営業所みたいなの?を訪れた」
「博多の貿易には、大宰府から役人が入って、そこで買い付けがされた残り物について、一般人が買いつけして良いことになっていた」
「忠盛は、神埼荘営業所で扱うものについては、大宰府が立ち入るの禁止!という命令書を偽造した」
のようです。最終的には、平家は神埼荘を自分たちの貿易の本拠地にするそうです。
忠盛パパ、やり手ですね。清盛が厳島神社とか、港湾作りとか、わりと派手なキャンペーン仕事するのに対して、じわじわ自分とこが儲かる手を打ってくるというか。

3)笑顔で心は泣く家盛くん。
■とことん損な性格ですね…。彼はどちらかというと清盛の生き方に憧れてる部分があるのに、常に「あいつと比べるとお前はほんといい子!」って言われちゃうから、自分の気持ちを前に出せない。
「お兄ちゃんが勝手するから自分が好きなことをできない」と恨むわけじゃなく、ちゃんと原因が自分の意志力の弱さにあることも分かってる感じなのが、また不憫です。
彼女と別れるところ、彼女が向こうから出てきたときに、「家盛、会いに来ちゃだめだよ。あんたの性格からすると、会って彼女と話したらもう別れられなくなっちゃうよ…」って思ったのですが、彼自身もわかってたようで、そのまま言葉を交わさず引き返しましたね。そこもまた不憫。ほろり。
■彼はそれでも笑顔だから、誰にも知られないところで鬱屈を溜め込んでるんですよね。この先どうなっちゃうんだろう…って、ドラマストーリー読んだから知ってるんだけど(枝葉までは知らんが)、じわじわ追い詰められてる感じで、見ててつらいわー。
■一方で、清盛さんちはめっちゃハッピーですな。奥さん迎えて、自分の屋敷を持ったんですね。
既に家中仲良しで、自分の居場所を着実に育ててますね。子どもできたって聞いたときの、反応もよかったなぁ。清盛って、このドラマの中では、血族から切り離されてぽつんとしてる存在でしょ。ようやく自分から線を引くことのできる存在ができるんですね。

4)じわじわ巻き込まれてる義清君
■頼長の男色は有名だけど、こっちのパートのほうがよほどBLくさかったわ(笑)。
御製に込められたインナーワールドを読解してしまったことで、帝に見込まれちゃった義清さん。「ひとりにしないでくれ!」って、義清も「えええー俺らそこまで仲良かったっけ!?」状態でしょうね。
アーティストって(多分)孤独だから、分かり合っちゃったらもう一生の同志気分なのかもしれん。
しかし、次回予告では義清はたまこ様をひしと抱きしめてたような。それは、「母の奔放な振る舞い」の結果に苦しめられてる帝への裏切りやん。どうなるんだろ。
■そうだそうだ。得子様は再びご懐妊でしたね。頼長が内大臣になってる時期だとすると、このタイミングで生まれてくる赤ちゃんは八条女院だと思うのですが。だとしたら得子様がまた荒れそうだわ…。

5)義朝の関東だよりの健気さよ…
■ワイルドすぎて、どれが義朝でどれが正清かわからんかった(笑)。
為義&義朝の親子関係もかわいらしくもせつないですね。保元の乱のことを思うと、もう今から胸が痛んでしまう(早すぎ)。で、ここに突如として乗り込んできた由良。
そういうキャラなのかー。彼女がちゃんと描かれる作品って、私はいままで見たことがなかったのですが、頼朝の弟に対する態度とかからすると、正妻腹の矜持は叩き込まれてるんだろうなって思うから、この性格はしっくりきます。わかりやすくツンデレすぎるけど(笑)。
為義がこのときだけはツッコミキャラになってたのが、おかしかった(^^
■今回「ムネコ内親王様にお仕えしてます」って、上西門院統子内親王の名前が出てきましたね。
彼女には、滋子とか、小宰相とか、平家物語関係者が多数お仕えしてるわけですが…本人も出てくるのかな? 美人で有名だったそうですね。後白河と仲良しだったようだし、次回の後白河出番と一緒に出てくるかな? ちょっと楽しみ。


■次回が話が動く回のようですね。いよいよ後白河登場。…って、でもまだ西行出家してないし、後白河って、小学生くらいのトシのはずですよね。
次回はいったい何年の話になるのだろう。得子が生むのが八条女院なのか、近衛なのかもわかんないし、本筋とはちょいずれたところでドキドキします。
■そろそろ清盛ハタチ過ぎたかと思いきや、まだ10代だったわけですが、どんなペース配分なんですかね。
今までの作品を整理してみると

            義経       新選組!     毛利元就  
15話あたり… 頼朝と対面    京都に到着     弟の謀反       
25話あたり… 義仲の死     新選組結成   尼子経久の死     
35話あたり… 壇ノ浦合戦     山南の死    井上元兼誅殺    
40話あたり…  腰越状       平助離脱      厳島合戦
45話あたり… 静や静~♪     源さんの死     隆元暗殺

なんで毛利元就やねん、って、長生き主人公のケースも見てみるかなと思いまして。
で、見ると、15話くらいと、27話(一の谷とか、池田やとかがこのへん)くらいにイベントが来て、その後は40話くらいが鉄板みたい。
で、清盛で配分すると、保元平治の間が短いことを考慮すると…

15話…父親の死
20話台前半…保元の乱
20話台後半…平治の乱
40話…対後白河クーデター
45話…清盛死亡?

って感じなのかなー。平治の乱が終わると、結構配分難しいっすね。私はそこからが一番好きな時代に突入するんだけど…。
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by mmkoron | 2012-02-26 23:12 | 大河ドラマ「平清盛」


絵で見てわかるはじめての古典7 平家物語

学研教育出版/2012年2月発行/税抜2500円/P.48(本文カラー)

■いきなり本とは関係ないところから話を始めます。私の祖父が、私の叔母たちに小学館かどこかの文学全集を買ってあげてまして。当時1冊600円くらいで、装丁を見るにいまだったらまさにこの本くらいの価格だと思うんですけど、それが30冊くらい祖父の家に残ってたんですね。
で、祖父がなくなってしばらくして、形見分けで私とイトコたちで持ち帰りました。今手元にないのでうろ覚えなんだけど、私が持ち帰ったのは、
 ・「三銃士」とか「愛の妖精」とかが入ってるフランス編
 ・「水滸伝」と「阿Q正伝」が入ってる東洋編
 ・「古事記」と謡曲集みたいなのと「太閤記」が入ってる日本編
 ・「隊長ブーリバ」が入っているソビエト編(当時はまだそういう名称だった…)
 ・ジークフリートとかブリュンヒルデとかの話が入ってる古典編
のあたりで、このラインナップを見ると、非常に自分の趣味嗜好の形成に影響してると感じます。というわけで、「全集」モノって、なるべく上質のやつを(私が読んでた本も、絵とかものすごくきれいだった。古事記の、イザナミとイザナギが二人で海をかきまわしてる絵とか、今でも思い出すもん。)、ちゃんとシリーズで与えるべきだと思うんですよね。偏りなく。

■と、前置きしたところで『絵で見て…』のご紹介です。
言ったそばから7巻目の平家物語だけの紹介なんですけど。
■対象年齢は小学生・中学生です。小学校4年生くらいからだったらいけるかな?

1)時代背景や古典常識がわかる
2)作品のあらすじ・具体的内容がわかる
3)古文のリズムに慣れ親しむ


みたいなテーマが多分あって、それにあわせてページが構成されてます。
読んだ印象だと、「きみが古文を読むときに、傍らにおいてください」ってよりも、古文をまだ読めない子どもであっても古文の世界に親しみをもっておいてほしい…って感じじゃないかな。
なので、「敦盛の最期」とかを古文で読んじゃう中3くらいってよりも、やっぱり小学校高学年のほうがしっくりくる気がします。本文は歴史的かなづかいの部分以外も含めて総ルビです。
■上記1)~3)のうち、思ったよりページを割いてる印象だったのは1)3)です。
平家物語って、誰かひとりに主役を据えるのが難しいから、どうしてもそうなるんだろうなと思います。2)にページ割いてると、きりがない。
前述の世界文学全集を読んでたとき、やっぱ子どものわたしには「太閤記」とか「三銃士」とかのほうが面白いんですよ。「水滸伝」は誰にカーソル当てればいいのかよくわからん感じで。しかも結末がアンハッピーだから、ゴールを目指す積み上げ感もない。そのへんは平家物語も似てますもんね。
■3)は、教科書の指導案とかと連動させてるのかな。平家物語って、多分「古典のリズムを読んで楽しむ」みたいな指導目標のときに出てきますもんね。もとが語りモノなわけだし。
平家物語のフレーズを使ってみよう!のコーナーとか、なかなかほほえましいです。ドッジボールの試合で「遠くは音にも聞き、近くは目にも…」とか(^^
私としてはぜひ

「日頃は何とも思えぬランドセルが、今日は重うなったるぞや…」

とかやってほしかったけど!
■2)も、当時の戦のお作法とか、お馬さんはちっちゃかったとか、鎧が激重だったとか、男の子が興味持ちそうなところを突いて来る感じです。
そうそう、ファッションの六波羅様の話もでてた(でも、脚色されてて、実際の六波羅様の紹介ではなかったっす)。でも、女性の装束の話はなかったですね。多分、女性の装束とか寝殿造とかそのあたりの話は『源氏物語』とかの方で出てくるんでしょうね。

■私が描かせてもらってるのは、2)の中にある、登場人物紹介の部分です。
メインの人物紹介とは別に、「平家物語の中のかっこいい男女を紹介する」ってページがあって、そっちで12人描かせてもらいました。
 重盛/維盛/敦盛/重衡/頼朝/義仲/祗園女御/祇王/小督/静/大納言典侍/巴
でした。重衡&大納言典侍が入ってるけど、私が選んだわけではないです。にんまりしたけど。
人選のコンセプトはわかりません。わりと全編からまんべんなく選ばれてるのかな? 
ポーズとか、あまりマンガマンガした感じでつけないほうがいいのかなと思ったので、立ち姿に変化がないぶん、なるべく衣装をバラけさせようとしてます。どのくらいしっかり考証しなきゃいけないかわからないかったんだけど、カラーだったので、色は普段まったく見ない「重ね辞典」とか見ながら配色してます。ご覧になったときは、「カラー苦手なのによくがんばったね…」と微笑んでいただけると有難いです。
■自分が描かせてもらったので、本全編がわりとマンガマンガした感じなのかな?と思ってたのですけど、ほかのページのイラストは、教材的なタッチのイラストで、いわゆるマンガ・アニメチックな絵ではないです。

つまり、自分のとこだけがオタクくさい…!!

そのへんも、ぬるく微笑んで許していただけると有難いです。自分の絵に対して、華がないというか、マンガとしては地味な絵柄だと思ってきたのですが、こうして見ると、それでもやっぱ十分オタク絵だわ…。
■私は平家物語の巻だけ持ってますが、もしお子さんのために買うなら、全巻もってるほうがいいです。
紹介ページ見てると、5巻「百人一首・短歌」とか、8巻「能・狂言・歌舞伎」とか、あとは9巻「東海道中膝栗毛・江戸のお話」とか、この本の「48Pの中で、カラー図版で古文のエッセンスを紹介する」っていうコンセプトに作品が合うんじゃないかなーと思います。
で、小学校高学年のころはこれを与えといて、中学になったらジュニア向けの古典全集とか渡すと……立派な古典読みを養成できるかも。
漢文版もあるといいですねー。私、今の日本の小説・随想のルーツは日本古典で、論理的文章のルーツは漢文だと勝手につねづね思ってるので、両輪あると面白だろうなって思います。
水滸伝とか三国志演技とか西遊記とからへんってよりも、論語とか韓非子とか唐詩とか史記とか故事成語のモトとか、あのへんの、日本の古典に影響及ぼしてそうなところで。
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by mmkoron | 2012-02-26 02:36 | 書籍


第7話「光らない君」

■今回から、ドラマ直前に「見所紹介」的なコーナーが出てきましたね。それがないのが良かったと思ってたので、ちょい残念。見やすさアピール施策なのかな。
■では、今回の見所です。えっと、正直申しまして

どうしよう、私、今回が一番面白かったかもしれん…!!


1)清盛が成長した!!
海賊の頭領・兎丸は、清盛とはあくまでも対等なつもりでいるので、一門だけウマい汁吸うつもりだったら承知せんぞ!と息巻きます。が、清盛は「俺についてきたことを、決して悔やませはせん!」と胸を張る。
清盛、成長したんだねー。もう、土壇場で自信がない清盛ではありません。
盛国と名前を変えた鱸丸にも、「胸を張って、俺に仕えよ!」と堂々としたものです。
鱸丸は、清盛の乳父・盛康の末期養子みたいなかたちにしてもらったようです。
この設定、面白いですね。清盛が死ぬのって、盛国の屋敷でしょ。
さらに壇ノ浦後の盛国の死に方を思うと、この二人が血縁や「代々のつながり」の全くない、ほんとに個人と個人の心の結びつきだけの主従だってところが、深い意味を持つように思います。

2)明子が、いかにも重盛のママって感じですてき!
■理詰めで自分の生き方を考えてて、結構頑固。うーん、重盛ってかんじ!(私の印象だけど)
でも、明子の気持ちはわかる。結局、彼女は「自分」に自信がないんですよね。
親からも、生身の自分じゃ勝ち目がないから、オプションで勝負しろって教育されて、お祈りだ琵琶だ何だと身につけているけど、でもそれを剥ぎ取ったときの自分に自信がない。
しかし、清盛は
 ・自ら父親を迎えに行ってすっころんでる姿
 ・手ずから作った料理(当時は自分でご飯つくるのは、別に褒められた行為ではないはず)
 ・海の話に目を輝かせた様子
で明子に惚れ込んでて、これはどれも「オプション」ではない、彼女の「素」なんですよね。
逆に明子のほうも、義清が会心の出来だといった和歌には興味がなくて、彼の強さや大らかさに惹かれてる。
そのへんの「必然性づくり」は、うまいなーって思いました。
■実際の「高階基章女」ってどんな人だったんでしょうね。
確かに、イケイケ時代の清盛は嫁さんにするには格落ちかもしれない。誰かの屋敷に彼女が仕えてて、それで見初めたとかなのかしら。
でも、その女性に嫡男を産ませて、そして生まれた重盛を重んじてたわけだから、火遊び気分じゃなくて、ほんとに彼女を好きだったのかもしれないよなーとか、いろいろ思いを馳せてしまいました。


3)恋する清盛がかわいいぞー
■まだ義清も出家してない時期だし、清盛は多分ハタチそこそこなんだよね。
なら、まだあの子どもっぽさでも仕方ないとしよう…。
大声で格調高く(彼としては・笑)和歌をよみあげてるのに意味わかってないトコとか、「つま…つま…」ってグルグルしてるとことか、漫画的だけど笑ったわぁー。面白い!
■義清がいい味出してますね。出番少ないけど、彼がどういう人柄なのかわかるところはすごいと思う。
前に出てきた猫をそのまま大切にカゴまで用意して飼って、清盛の和歌を代作してあげて…って様子から、基本的に面倒見のいい人なんだなってのはわかる。で、同時に、清盛の和歌の代作をしてあげてるんだけど、途中から自分の和歌づくりに頭がいっちゃう様子から、面倒見はいいんだけど、第一優先は自分のインナーワールドだってのもわかる。
■義清といえば、ついに崇徳帝が出てきました!
義清がぶるぶる震えてるのをみて、私は最初「義清は、『うっへー、帝に呼ばれちゃったよ。院と帝のいざこざに巻き込まれるのは勘弁~』って緊張してるのかな?」と思ったんですが、よく考えたらまだ近衛帝も生まれてないし、そういう危惧をする時期ではないですね。
義清が自分で言ってたとおり、ほんとに緊張してただけなんでしょう。しかし、崇徳の和歌を聞いてるうちに、批評家魂が湧き上がって緊張がおさまっちゃうところが、いかにも義清でした。
崇徳は、自分の心を読み取ってくれた義清に心を寄せたようですね。思いっきり人間として這いずり回ってる三上鳥羽とは違う、ちょっと浮世離れした感じのキャラクターで、神秘的です。このへんのキャラ分けもウマい。崇徳もすごく寂しい人だけど、でも三上鳥羽と同じ「現代人っぽく悩む」にしちゃうと、キャラかぶっていきますもんね。


4)得子さまこわい
■得子すげー。これって、つまり、
出勤するために鏡の前でネクタイしめてる旦那に、新妻が「いますぐ子作りして!!」飛びかかる。みたいなもんでしょ。どんだけ新婚で浮かれててもそんな妄想は浮かばないわ。
あ、でも、鳥羽院にとっては子作りが最優先の仕事だし、これも仕事か。それにしても、三上鳥羽が、めっちゃ得子に押し切られてて、笑いました。えーっ、忠盛&清盛に対峙したときのあの老獪さはどこへ!?って。
■あ、そうだそうだ。今回はじめて、たまこさまの会話の中だけですが、「雅仁親王」の名前が出ましたね。


5)少女漫画脳時子がおもろい
■源氏物語FAN時子の使い方が面白かったですね。あの絵巻調CGも凝ってて、よかった。
読んでる時子のナレーションは古文で、字幕が現代文ってことに、私は素直に嬉しくなりました。
ドラマの台詞では難しい語句は使わないように配慮して、「光らぬ君」じゃなくて「光らない君」だったりするわけだけど、根本では古文の響きを尊重してくれてるんだなーと。
■で、あの源氏アニメーションですが、平安時代の絵巻に慣れてる彼女のビジュアルイメージだからアレですが、つまり現代の少女漫画大好き女子に置きなおすと
c0024548_2118348.jpg

って感じなんでしょうか(※この絵は全然現代の少女漫画じゃないですね)。いいわー時子!
■そんな彼女が、無骨極まりない清盛のプロポーズ画面を垣間見て(そう、彼女は垣間見られてるのではなく、自分が垣間見ている側なのだ)、全然夢のようなプロポーズじゃないその情景に、ものすごく感動を覚えてる。それが彼女にとっての「雀の子が飛び立った」瞬間だ…っていう、そのまとめ方がすごく良い。
ベタかもしれないけど、でもこういう何重にも仕掛けられた「ベタ」って、コロンブスの卵みたいなもんで、なかなか思いつかないと思うんだ。


6)清盛の嫁取りが興味深い
■このドラマの中では、忠盛も、そして今回の清盛も嫁取り婚なんですね。
明子が公開裁判みたいに、みんなの前であいさつさせられてるのは「ぎえーこんな結婚報告は気の毒すぎるー」って思ったけど、彼女が末端貴族である一方清盛が今後洋洋であることを思えば、ちゃんと全員に許可をもらっておかないと後がしんどいってのはあるのかもしれない。
家盛はいい子やねー。明らかに他の親族が「あちゃー」って顔してる中で、「ここは自分が歓迎して場を和ませなきゃ」って思って前に出てきたのがわかる。心根のやさしい子だし、同時に、周りの顔色に左右されすぎる子でもあるんですよね。
■で、清盛の口上を聞いて、自分がついに結ばれなかった舞子への想いと重なる部分(=彼女の生き方や信念に共感した)を感じる忠盛。
「ああー、それを言ったら忠盛様の琴線に響いてしまう~」っていう家貞の苦みばしった表情が良かった。
宗子の表情もいい。イトコが持ってきてくれた縁談を蹴られたことはガッカリだけど、そんなこと以上に、忠盛が今も舞子を忘れられないこと、結ばれてないはずの舞子と忠盛に絆があることが許せないんだよね。
このドラマ、男性中心の内容なんだけど、結構女性の心情描写が丁寧なのが嬉しい。中でも宗子は魅力的ですね。ほかの女性に比べると、彼女はリアルだし、彼女単独で(他の登場人物との相互関係や対比なしで)キャラが立ってるように思います。彼女が忠盛が死んだ後も長生きする人物だからそうなってるのかもしれないけど。

7)そんなこんなで、今回はすごいと思った。
宮廷パートと清盛パートって、別々進行になりがちだと思うんですが、そこを、忠盛・清盛の昇進話でつなぐだけじゃなく、崇徳の和歌の詠み方→義清→清盛の和歌の詠み方、でもつなぐ。
さらに、前回から一足飛びに成長した清盛について、「この清盛だから明子を救える」を描くことで、成長をお話の中にしっかり根付かせる。で、今回、忠盛が今までほど絶対的なパパ像じゃなくなりましたよね。すごくさりげなく、そういう移行も起こってる。
今回は特に、お話の運びに感動した回でした。



あ、そうだ書くの忘れてた。
清盛が「好きな女の子以外には、興味ない」タイプに描かれてたのは、
少女の「そうあってほしい」願望をよくわかってらっしゃると思いました。
実際にそんなやつだったらヤだけど、自分だけにやさしくしてほしいんだよね(笑)。
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by mmkoron | 2012-02-21 21:50 | 大河ドラマ「平清盛」


第6話「西海の海賊王」

■先週書いたことについての続きは、別項に。
■いま、日曜20時から24時までの流れが充実なんですよ。
清盛終わったあとに感想書いて、23時から「イ・サン」見てるんですけど、今が多分一番くらいに盛り上がってるところなので、もうワクワクしておりまして。
韓国ドラマの何がいいって、私俳優さんわからないし、しかも歴史もほとんどわかんないから、この先誰が悪役に化けるのか見当もつかない。「えっ、この人出番多いから重要だと思ってたのに、こんなショボい理由で死んじゃうの!?」みたいなことが起こるのが、スリリングです。あと、「えっ、この人かしこい役だと思ってたのに、意外と策がショボい役だったのね!」とか。
あと、『本日は大安なり』も見てます。裏切られる可能性がないから、安心して見られるんですよねー。

■さて今週の「平清盛」です。
今回、すごいさわやかだった気がするわーと思ったら、三上パートが控えめだった(笑)。
本筋の清盛パートとはまったく別枠だったので、先に紹介しときますね。
帝(ARATA崇徳)に斡旋される予定だったのに、一転、既成事実のかたちで鳥羽院に仕えることになった得子。もともとたまこ様のほえほえしたところが気に入らなかったようで、廊下ですれ違っても、道を譲らない。
でも「大奥」みたいに「お前が譲れよ」とメンチ切り合う状態にはならず、たまこ様があっさり引いて下さいました。得子が「わたくし、お子を授かりましたの」と言っても、「おつとめご苦労様です。」。
たまこ様にとっては、「あなたもお仕事頑張ってるので、成果が出てきてよかったわね」ってなもんでしょうね。可愛い後輩が「はじめて受注いただきましたー!」って報告してくるようなもんで。
得子さま、まさに暖簾に腕推し、柳に風。でも今回はここまで。
■得子の気持ちの掘り下げが次回にまわった分、今回は堀河局がたまこVS得子への不安を説明してくれました。堀河局、デキる女だと思ってたんだけど、歌仲間の義清(今は彼氏)にまさかのリーク。
義清は「そんなことより、今はあなたと歌を楽しみたいな」と言ってますが、明らかに、よく言えば無垢、悪く言えばパープーなたまこ様に興味を持ってるようです。

■と、いう話が宮廷では繰り広げられていたのですが、西海に出張中の平家はそんな話には一切関わりなし、汗臭く戦っております。
前回は海賊船と遭遇したところで話が終わってました。今回、いよいよ戦いが始まります。
荷物を積んだ船の振りをして奇襲する…という作戦は成功はしたのですが、そのあとの乱戦状態では、大きな船との高低差がネックだったようですね。隙を突かれて逃げられちゃいます。
「やーいやーい」みたいに囃し立てながら逃げる海賊船。デカい唐船なので、平家側の小船では追いつけず。清盛はギリギリして海賊船を睨みつけますが、海賊船に気を取られて無防備な彼に、海賊船から最後っ屁のように放たれた矢が!
清盛を庇ってかわりに矢を受けたのは、乳父の盛康でした。
重傷を負った盛康の姿に、打ちひしがれる清盛。今まで散々盛康には迷惑かけてましたが、今回はよほど責任を感じたと見えます。唐船の規模に驚き、対策に悩む父や叔父の姿を見たこともあって、単身海賊船調査に飛び出すことにしました。

…って、何をどうするつもりだったんだ…?

あとでいなくなった彼の姿を探す平家の皆が「多分後先考えずに行っちゃったんだろう」って分析してますが、ほんとそんな感じですね。盗んだバイクで走り出したいお年頃なのでしょう。まだ。
■で、盗んだわけではない小船で走り出そうとしたところに、「これはわしの船じゃー」とつかみかかってくる謎の男が。平家の荷物に忍び込んで移動してた、高階通憲さんでした。
ここで、情報の訂正が。前回私は、彼が西へ移動しようとしてた目的を、「海賊を実地で見るため」だと書いていましたが、違ったようです。いや、最初はそうだったけど目的変えたのかな。なんと通憲は、唐船にのって宋の国へ渡ろうとしてるんだと!
小船で移動中、その行動に至った経緯を話してくれます。藤原南家(ってちゃんと言ってたね)に生まれて勉学に励んだけど、ゆえあって(まぁお金の問題だと思うが)高階の家に養子に入ったと。でも、出世はもう天井が見えてる。そこで、才能さえあれば身分に拠らず取り立てられるチャンスがある宋に行きたいのだと。

なんか宋が美化されすぎてる気がする。が、まぁいいか。

李白の詩をそらんじてるんなら、杜甫とかがどんな感じだったかもわかりそうなもんだが…。でも、確かに科挙って、公平そうな印象あるもんな。
で、「おもしろくない世(=自分たちが虐げられているのがデフォルトな世)」にうんざりしてた清盛は、それに飛びつきます。今すぐ行こう!宋に行こう!!と。あんた盛康どうなった。トリ頭すぎる…
通憲が「こんな小船ではムリ!」となだめても、「そこは気力でなんとか…」って(笑)。(北●●から小船で漂着する人も、一部こんな感じで気合で旅立ってるんだろうかとちょっと思ってしまった)そこでもめてる間に、二人の小船は海賊たちに捕捉されてしまったのでした。

■唐船の船底で目を覚ます清盛。見張り役の少年と少女は日本語が話せませんが、同じく捕虜になった通憲が通訳してくれます。さすが通憲さん、宋に興味あるから言葉も勉強してたんですね。
少年と少女は、春夜と桃李と名乗ります。二人の名が李白の詩由来だとわかった通憲は、二人と意気投合します。詩から名前をとられてるってことは、この二人はもともとはそれなりの家の子だったんでしょうね。
■ここで清盛は海賊の棟梁とご対面。通憲は中国語ができること、清盛はガタイの良さを認められて、とりあえず命は助かります。が、追討使(忠盛の軍)の兵力などを尋問されます。
素直に白状することを断固拒否して暴れる清盛。
(ところでここで、棟梁は拘束がゆるかったと春夜を叱るんだけど、桃李にはメロメロに甘くて笑った。ロリかよ!って思ったんだけど、清盛がまだ高校生くらいだからこの棟梁も20歳そこそこ…でも十分ロリか。)

清盛は、通憲にツッコまれつつも、断固として自白を拒否。サイコロで賭けをして、自分が勝ったら自白しないといいのけます。勿論かれは生まれつきの強運ですから、勝利。
■甲板に出た清盛は、船の大きさと人々の活気、そして船から見える景色にもう夢中。言葉は全然わからない、何がなんだかわからない、でも楽しくてしょうがない…そんなことが伝わるいいシーンです。
清盛は、得体の知れないものを得体が知れないという理由で不安になるのではなく、それが楽しいタイプなわけです。清盛の「おもしろく生きる」は、今のところ、思うようにいかない世の中への反発でしかないわけですが、もっとポジティブなものを心の中に持ってることを感じさせてくれます。
■あと、このシーン、なんだか龍馬っぽいですね。でも、男子の何%かはこの因子持ってるんだと思うわー。
うちのお祖父ちゃんは「かっこいいから」って理由で海軍入ったって言ってたし(船にまともに乗ることなく終戦)、うちのお父さんは加山雄三の若大将シリーズにハマりこんで海関係の学科受験したって言ってたし。でも父さん、私が文学部行くって言ったら「趣味と一生の学問は違うぞ!」って。オマエモナー。

■ここで棟梁が自分語り。彼は食い詰めた技術者たちを集めてこの海賊を組織したようです。さっき通憲もぼやいてたけど、それだけ何か優れたものを持っていても、生まれのせいで食い詰めるしかない世の中だってことですね。
さてここで、この棟梁が「兎丸」であることがわかります。第1話で、清盛にお前の父親・忠盛は俺の父親の仇だと詰め寄り、清盛の出生の秘密を暴露した、まえだまえだ兄です。
それがわかってお前のせいで知らんでもいい情報を知ってしまったんだー!と兎丸につかみかかる清盛。ここで兎丸も、彼が忠盛の子で、追討使がにっくき忠盛だと知ります。
そうなったら、さっきの賭けとかもうチャラですよ。清盛は縛られて、船のマストから吊るされます。なぜか通憲も連座でマストの根元に括り付けられちゃいました。海賊達になにかぶつけられてるなーと思ったら、わかめだった。なんか和んだ(笑)。
■忠盛のもとには、清盛を人質にとったぞーと挑戦状が叩きつけられます。清盛を返してほしくばひとりで来い、と。ビデオで見直したけど、字がみつを系すぎて「清盛」と「一人」しか読めんかった…。
清盛一人のために、平家の棟梁が一人でのこのこ死地に赴くなど、あり得ません。でも、清盛を死なせたくなくて苦悩する忠盛。でも、そもそも清盛のスタンドプレーが悪いわけだし…
そこに、横たわる盛康が苦しい息で言います。清盛は乳父に怪我を負わせたことで思いつめて、後先も考えずに行動に出たんだろう、(アホだけど)でも、それが清盛だ、と。盛康は無鉄砲で迷惑かけまくりの、でも心根の真っ直ぐな清盛が、それでも可愛くてしょうがないんだね。
そして、それは忠盛も同じ思いなのでしょう。
それを察した忠正は、自分が代わりに行こうと言い出します。自分は清盛なんていなくていいと思っている、でも兄上には必要なのだろう?と。でも、これ行ったら自分死んじゃうでしょ。忠正はそれだけ忠盛を信頼してるってことですよね。じーん。
そこに、清盛以上の体育会系、伊藤忠清が「いや、みんなで行こう!」と、明け方の闇に乗じた奇襲を進言します。さらに、鱸丸が、海賊警護隊のときの仲間たち(よかったー無事釈放されてたんだね)を連れてやってきます。今回なんだかみんなアツいねー!!

■で、こちらは朝霧の中、マストに吊るされてる清盛。
すごい絶望だと思う。清盛はこれまでの経緯から考えて、皆が助けに来てくれるとは思ってないでしょう。
ぼんやり吊るされてるマストの根元で、李白の「春夜宴桃李園序」を(でいいのかな?)中国語で諳んじてる通憲。『奥の細道』の冒頭がこの詩のオマージュだってことしか知らなかったんだけど、通憲さんが意訳してくれます。曰く、この詩は「はかない人生を、おもしろく生きろ」だと。
(おもしろい、のニュアンスが舞子が言ってたのとまた違う気がするんだけど、まぁ詩って、受け取る人によって反射される光が違うのがおもしろさだと思うし、いいんだろうね)
そんな言葉をどこかで聞いたことがある…と思う清盛。流れる舞子の歌声。でも清盛はそれが誰の声なのかはわかるはずもありません。
そして、霧の向こうに目を凝らすと、平家の船団の姿が…
TRFも「奇跡とは絶望の次のチャンスなんだから」と唄ってましたが、この演出いいですね。霧の中で迷う清盛の胸に流れる母の歌、そして霧の向こうに仲間達。
よっしゃーいよいよ決戦だー!! 
海賊達は甲板でぐーすか寝てたので立ち上がりが遅く、終始平家軍優勢です。
清盛の綱を切ってマストからおろしてくれたのが忠正叔父さんなのが、またよかった。通憲さんは、鱸丸がちょっと気にしてくれてたんだけど、結局放置されて、また「だれでもよいーたすけれくれー」ってなってました(笑)。
兎丸は…というと、船の先端、船室の上に陣取って、なかなか動かない。どうしてなんだろーって思ってたら、これ、チャンスを狙ってたんですね。
忠盛が近づいたところで船室に叩き入れ、タイマン勝負に持ち込みます。
「お前らが斬るは、俺たちが盗むのと同じじゃ」の言葉に、兎丸が朧月の息子だと気づく忠盛。心から父親を慕っていたからこそ復讐に燃える姿を見て、忠盛には兎丸を叩き切ることへの躊躇があるようです。
若さの差もあるんだろうけど、ピーンチ! となったところに、清盛が乱入。
ここから清盛VS兎丸の戦いになります。
■で、この戦いなのですが…。なんかこういう戦い、どこかで見たことがある……
たとえるなら、「聖闘士星矢」のアスガルド編とかポセイドン編のラスト。

ボロボロになりながらも、双方立ち上がり、剣を振るう。
何が二人を立ち上がらせているんだ!? あれは、もしやセブンセンシズ…!!(ドオオオオン)


何度だって立ち上がってやる、なぜなら俺は女神の聖闘士武士だからだ!!!!

みたいな。
■それはおいといて。
自分が何者かわからない苦しさ、何をして良いかわからなくてグレるしかなかった寂しさ、そんな自分のもとに皆が来てくれた喜び、それをぜーぜーしながら吐き出す清盛。
なんか、よかったねって思いました。彼はグレてたけど、ほんとの本音はいつも飲み込んでましたもんね。
この回が清盛の成長が最初のステージにのぼる回なのかな。皆との関係性もすこし変わりそうですね。
しかし、全員が取り囲んで聞いてる状況はちょっと後から「穴があったら入りたい」になりそうだけど(笑)。
■最終的に、気力で清盛が勝ちます。まさにコスモを燃やしたほうの勝ち、って感じの戦いでしたな。ゆでたまご的に言うと「火事場のクソ力」、北方謙三風に言うと「死域」ってやつですかね。
しかし、兎丸とその部下達を殺さず、身柄を自分に預けてほしいと願い出る清盛。清盛は、自分を取り戻すために必死に戦っていた兎丸に自分と通じるものを感じています。だから、一緒に来てほしいと。
兎丸の場合は、朧月の実の息子ですが、幼くして世間に放り出されて、生きるために必死になるだけではなく、朧月の息子としての矜持を失うまいと懸命だったんでしょうね。
朧月はてっきり殺されると思ってたので、突然のスカウトに驚きますが、しかし、彼と手を組むことを承諾します。
今回の手柄的に、清盛はそんな判断できる立場じゃないと思うんですけど、これは
 ・忠盛の罪悪感救済
 ・独自勢力を育てておくことは平家にとっても損にならない
でもあるので、OKが出たんでしょう。物語の中ではそこまでいちいち言ってないけど。

■ラストは、捕らえた海賊達(水増しした…って言ってて笑った)を見せ付ける凱旋パレード。
清盛は「海賊王になるぞー!」ってもう上機嫌。
王家の犬じゃない発言も、海賊王発言も、今はまだ彼がピンときた誰かの夢(前者は父、後者は兎丸)の受け売りでしかありません。清盛が清盛自身の「おもしろく生きる」形を見つけるのは、まだまだ先のようです。
でも、成長がゆっくりゆっくり丁寧に描かれてるのがいいと思います。マンガ的ではあるんだけど、でもうちの弟とか見てても、結構男子って単純だからこういうのでいいと思う(笑)。
■そして最後に、パレードの見物人として重要キャラ登場。
「あれが平家の御曹司だって」と言われて、キャッどれどれ?と見て「なにあれ」と幻滅する平時子。
最初に妻になる明子よりも、彼女のほうが先の登場になったところは、少女漫画とかのお作法踏まえてるなーと思いました。
(ホントに後発のキャラが最終ヒロインとかヒーローになると、ちょっと裏切られた気がしません?)

■今回の話が海賊パートでしっかりまとまってたので、入れ込む隙がなかったのですが、東に旅立った義朝にもイベントが起こってました。
旅の途中、熱田を通りかかったら、神様にお供えするお米が盗賊に襲われていたのです。
盗賊からお米を救い、宮司さんからお礼を言われた義朝は、そこで宮司さんの娘・由良と出会います。
宮司さん、誰だろうと思ってよく見たら……イモ欽トリオのよしおだ!!!
(ここで私の中で勝手にBGM「ハイスクールララバイ」が流れ出す。)
娘がわざわざ燭台の灯を入れに来るっておかしいと思ったけど、彼女はカッコよい武士(最近上り調子の平氏を期待したらしい)をひと目見ようと、自分で出てきたようですね。かなりの美少女なので、義朝もまじまじ見てます。

(とにかくとびきりの美少女さ♪)

しかし、その武士が源氏だったとわかって、「なーんだ源氏か」。

(うかつに近寄れば感電死♪)

そんな由良を、義朝は「おいそこのブス」呼ばわり。父親が恥をかくような高慢ちきな物言いをする、その心根がブスだと。そんなことをイケメン微笑で言われて、由良はギリギリしつつも言い返せません。
由良御前、昔の美少女ゲームに1人必ずいるタイプのキャラですね。(多分見た目は金髪縦ロール。)
でも、由良御前はよほどちやほやされて育ってきたようで、そんな義朝に100%片想いBaby,I love soスキスキBaby ちょっと振られてムリムリBaby しちゃうのです。わかりませんか。わかりませんね。

■と、今回は清盛成長パートの比重が大きく、あとはさらっとした回でした。
清盛の成長が第2ステージに移り、次は彼の恋バナが始まるようです。
次回は、息子がほしい得子が鳥羽院に襲い掛かりそうになってたり、義清が堀河局と別に悪くないはずなんだけど、やけに背徳っぽい演出で恋愛してるのに比べると、かなりまだまだ青いようですが、でも脇役でなく主人公が清涼剤になってるドラマって、なんか新鮮だわ(^^
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by mmkoron | 2012-02-12 23:54 | 大河ドラマ「平清盛」


5話のところに書いたことにつきまして

■5話感想の冒頭に書いた、フォーム経由で来たコメントへのお返事についてです。
週があけたらメールボックスに10通くらいメッセージが入ってて、びっくりしました。
■いただいたメッセージは、

・めげるながんばれ…という内容の励ましのお言葉
・私もそういうことあったからわかるよ…という慰めのお言葉
・そんな煽るようなことを書きと話が泥沼化する恐れがあるよ、というアドバイス

でした。
それで反省したのは、相手の社会性を云々しつつ、私も自己本位だということです。
いただいたメッセージは、「励まし」も「慰め」も「アドバイス」もどれも私のためになるようにと言葉を選んでくださっているのが伝わったんです。
でも、私のあのコメントは完全に目的が「同種のコメントへの自分のスタンスを明示する」であって、相手のためって観点はまったくない。私は今回、あのコメントに対して「この発言に対して下手には出ない」と判断したことは悔やんでいないのですが、相手がいて何か発する以上、相手にどうしてほしいのか、自分の意見の何を理解してほしいのかがもうちょっと伝わる工夫のほうに力を入れるべきだというのが反省点です。自分の立ち位置をはっきりさせるほうではなく。
メッセージ下さったみなさま、ほんとうにありがとうございました!
アドレス書いてくださった方にはお返事します。少しずつ書いてるので、もうしばらくお待ちください。

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(って、すでにまとめモードに入っていることがマズいのか…)

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■この話題だけでとあんまりなので、ここで「平清盛」のことをちょっと書きます。
大河ドラマだけあって、職場とか周りの人が結構見たり気にしたりしてるところがスゴいですね。
同僚から「鳥羽上皇が」とか言葉が出るとドキリとします。(笑)
視聴率はあまり奮わないようですが、でも、私はこれまで自分が好きな番組と視聴率が正比例しなかったことも多いので、あまり気にしてません。「ラストマネー」とか最終回以外はめっちゃおもしろかったのに、視聴率1ケタだったし。
■ただ、先日ドラマ好きの後輩と話してたときに、「なんでなんですかねぇ?」「それは~だからだよ」「あーそうか!」って会話を何遍かして、人間関係がわかりづらいので「入り込めない」部分があるのかもなと思いました。
貴族の中にも 摂関家/家成のような新興系/通憲のような下っ端 と段階があるし、さらに武士も源氏と平氏のどっちがどの貴族についているという構図では説明できない。

「鳥羽がなぜ、逆ギレで得子を襲ったのか」
 →帝に得子が斡旋予定だったから、自分も白河と同じことしようとした
「通憲がなぜ、認められないのか」
 →学はあるけど、高階氏&もともとの家も藤原南家でいまひとつだったから

みたいなのも、一応ドラマではある程度説明はされてるんだけど、でも「そんなかんじなのかな、とわかる」のと「腑に落ちる」のとでは引き込み度が違いますよね。
そういや、私も太平記見てた頃、後半(観応の擾乱のあたり)は、わけわかんなくて、ただ主要人物が死ぬところだけ悲しくて泣いてたもんなー…。正直あのへんはDVDでようやく「わかった」。
しかし、こういうのってドラマの中で台詞として見せるのには限界ありますね。
制作側もこの「わかりづらさ」がわかってるから、清盛パートはこれでもかってくらい単純にしてるんだと思います。しかし、難しいな。
■この仮説でいくとすると、浮上のチャンスは保元の乱ですね。
保元の乱は、このドラマで出てくる時間軸の中では、比較的構図がわかりやすいと思うんです。
「どっちがどっち側」も線引きしやすいし、結末も劇的だし。
一方、平治の乱はどう描くか難しいと思う。「なんでそうなるの?」って展開になると思うんですよ。

「信頼は後白河の寵愛を受けてたのに、なんで後白河を幽閉するの?」とか。

でもきっと後白河本人も「???」だったんじゃないかしら…。
あと側近たちの動きも、説明しようとするとややこしい。源平好きとしてはどこをどう端折ってシンプルにするのか興味あるけど……シンプルにするために、通憲との関係を師弟関係っぽくしてるんだと思うんですけどね。でも平治の乱のほうは心配。
その時代を好きな人だったり、いわゆる歴史好きの人の楽しみ方と、もっとライトに楽しんでいる視聴者や20時には大河ドラマって決めて観ているお年寄りの楽しみ方は違うんだよなーと、そういうことをしみじみ思う近頃です。
■大河ドラマで皇族がほんとに普通の「登場人物」として出てくるのって、今回が初めてくらいですよね。太平記で後醍醐天皇が主要人物で出てきたけど、かなり別格扱いだったし。
でも、今回って他の登場人物と同じレベルで描写されてますよね。これがうまくいけば、ひそかに長年期待している天智~持統あたりも夢じゃない!と思ってるんですよね。がんばってほしいです。
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by mmkoron | 2012-02-11 00:00 | 大河ドラマ「平清盛」


第5話「海賊討伐」

■水曜日から昨日まで名古屋に出張してたのですが、いやー木曜日の雪が大変だった!! 岡山南部住民なので、積雪への心構えゼロの装備だったんですよ。豊田市に行ったんだけど、ちょっと町を外れたところに行ったらまだ誰も踏んでない雪の道で、足首まで埋まりました。でも、安城に行ったら全然積もってないのです。同じ愛知県でも違うもんですねー。


=====================================
ここから20行くらい重い話。(ご覧になる可能性が一番高い場所なので、ここに書きます)
=====================================
■実は、先週の月曜にフォーム経由で「清盛といい、江といい、あのような駄作を賞賛するのは歴史ファンではない」という内容のメッセージがぽつんと届いて。返信するすべはないし(アドレスがない)、でも返事しないのも悔しいし(笑)で頭を抱えてたのですが、出張が気晴らしになって、書くことが定まりました。
■送信タイミング的に、私が大河をキャーキャー喜んで感想書いてるのをご覧になって、むかむかっと来られたのだと思いますが…。
でも、映画館に人が並んでいるのをわかってて、列に対して「こんな駄作映画見るやつは●●ファンじゃないよなぁ!」と【感情的作品批判+作品を受容した人への嘲笑・批判】を大声で言うような行為は、あまりに社会性がないやり方です。あんまりなので、
「昔の社会の作法に詳しいけど現代社会の作法に無頓着なのが歴史ファンなら、別にわたしゃ歴史ファンじゃなくて構わないっす。いやむしろあなたと同属性にされないほうが有難いっす。」
とさえ思いました。一方的な投げつけでなく、できれば感情をご自分の心の中にて一度適切に処理したうえで、「私はここが駄作だと思うが、きみはどうか」と対話してください。つまり何が言いたいかというと、文句があるならベルサイユへいらっしゃい。 (って、私は馬車で轢いたわけじゃないけど)

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重い(から軽くしようとしたけどやっぱり重い)話終了
=====================================


■で、怒られても懲りずに感想です。
タイトルは「海賊討伐」ですが、海賊と戦う手前までのお話でした。

■今回も前回のホームドラマを引きずってる感じですね。
歴史ドラマにこういう日常性とか現代人との相似性とか入るのが好きじゃない人には、楽しくない回だったかも。その代わり、鳥羽院パートがまたしても現実感のない昼ドラ全開モードだったわけですが(笑)。
毎週恒例昼ドラ「水仙の嵐」(勝手に名づけた)では、相変わらずのたまこ様KY発言です。
しかしたまこ様は嫌味とか皮肉で言ってるわけじゃなく、本当に鳥羽院に「なんてやさしい方でしょう、私は一生懸命この方にお仕えしなくては」と思ってるわけなので、なんともおそろしい。
鳥羽院、お前なんかに普通に接してた俺がバカだった発言してましたが、

あんた16年も試行錯誤しとったのか。

そこに鳥羽院の諦めきれない純真を感じ取るべきなのかしら。相当不器用さんですよね。
たまこに自分の怒りをぶつけたいのに、暖簾に腕押しで、「俺ってピエロ」状態を脱することができない鳥羽院。そこに現れた藤原得子。
「私を穢してください」って、なんつー狙い済ましたエロ台詞。
面白いなって思ったのは、ここでは得子の心情の描き方。泥まみれの鳥羽院に襲われて、ふっと力を抜くシーンがありますよね。彼女が権勢意欲だけの女じゃないんだろうってのは、あそこのシーンの表情でわかる。
彼女の気持ちは語られないけど、でも、宗子のパートとリンクしてて、ここでの得子の思いはそっちで垣間見えるんですよね。そこは面白い構成だなと思った。

■このドラマ、

・鳥羽院昼ドラパート…鳥羽院の苦悩。救済の日は来るのか!?
・平家VS源氏パート…ライバルだった両家が、本気で殺し合いになってしまうまで。
・平家ホームドラマパート…清盛の居場所探し。


が交互に入ってくる構成ですね。
平家VS源氏パートでは、清盛&義朝のケンカコンビに、イケメン義清が加わって、トリオになっておりました。「平安版ズッコケ3人組」化するのか!?と期待したんだけど、義朝がすぐ東国に行っちゃったので、彼らが3人でやいやいやるのはこれが最初で最後かもしれませんね。残念。
男3人が集まって男子会。「俺は●●に生きる!」とか自分宣言しちゃうところが、青春ですなぁ。
義朝は、海賊・盗賊の横行を、武士の力を生かせるチャンスだととらえています。やばいですねこの思想。「町火消しが放火」の心理に近くないか。義朝さんってちょっぴりキケンな男!
次に、義清は「うつくしく生きる」。一番美しい状態をつくろうと思うと、デキる男になっちゃったんだと。
ただし、彼の「うつくしさ」って生身を伴わない感じしますね。様式美の世界に生きてるというか。義朝や清盛の発言を興味深そうに聞いてるけど、どこか「観察対象」でしかないような距離感があるし。そういう意味では、受動的か能動的かの違いだけで、ある部分ではたまこ様と似てるのかも。
で、われらが清盛君ですが、「清盛は?」と問われて、迷いながら彼が言ったのは「おもしろく生きる」。
言った彼もその意味をあまり考えてないようですが、その意味は後から彼の生き方について来るのでしょう。

■そのころ朝廷は海賊に頭を悩ませていました。
藤原家成の紹介で高階通憲がゲストとして会議に呼ばれましたが、衣の色が下っ端色なので、みんな言うことをマトモに聞いてくれません。しかも、通憲さんはネゴシエーション能力に欠けるようで、いきなり横柄に正論ぶちかましてるし。
会議シーンはコテコテに「自分のことしか考えない貴族の皆さん」シーンでした。
実際ここまでわかりやすく利己的な姿を見せてたわけじゃないだろうけど、対症療法的だったり、現状ベースだったりなのは、そうなんでしょうね。
■そうそう。この通憲さんの発言のときに、別に「朝廷」でもよさそうな文脈で「王家」を使ってたのは、ちょい気になりました。みんなで叩きすぎて、脚本の人を「うっせーよ!こうなったらテキストの「朝廷」も全部「王家」一括変換じゃぁぁ!!」などと逆ギレさせたんじゃないかと心配になった(笑)。

■で、結局海賊討伐はしよう、ということになって平家に白羽の矢が立ちました。
今までに無い規模の海賊討伐だそうで、命のキケンはありますが、一方で手柄になればデカいのも確か。
清盛は意を決して参加したいと主張し、通ります。一方、弟の家盛君は、お留守番役を申し付けられました。不服そうではあるけど、ぐっと堪えて笑顔で拝命する家盛。気まずそうな清盛。
でもね、こういうのって、どうしてもやりたいなら怒られても蹴られてもやりたい!って言わなきゃいけないんです。希望が通らないのは、家盛に「なにがなんでも」がないからです。かわいそうだけど。
■ここでまたおもしろいシーン。
もともと漁師の子であった鱸丸が「今度の海はいつもの海と違うから、注意してください」的なことを遠慮がちに言ったら、元漁師のくせにとナマイキ呼ばわりされてしまいました。
つまり、平家は朝廷で見下されてるけど、同様に平家の中でも差別はあるわけです。
鱸丸を侮辱して清盛とあわやつかみ合いになった忠正叔父さんですが、みんなが退室した後に、清盛に本音を語ります。彼なりに言い過ぎたなーって思ったんでしょうね。
彼が語る本音は、決して清盛にやさしい内容じゃなかったけど、でも、忠正叔父さんも自分のどうにもならない負の気持ちに葛藤しているのです。それを伝えられて「くそっ」とつぶやくしかない清盛。
誰かを憎んで自己防衛できればいいけど、彼はそれすらできなくて、結局自分が惨めになっちゃうんですね。今の年齢が高校生くらい? まだ割り切って前を向くのは難しい年齢ですねぇ。
■そこにまたしても通憲さん登場です。
海賊への対処を提案して無視された通憲さんでしたが、現地に行ってみようと思い立ったみたい。ごちゃごちゃ理屈かますだけじゃなくて実行を伴おうとするところは、なるほど後の信西ですね。
荷車の中で、忠正叔父さんと清盛の話も聞いていたわけですが、彼は清盛に、その血から得る力がある、と語ります。清盛は微妙な表情でしたが、清盛の血をポジティブに評価したのは彼が最初ですね。
みんな「血を気にしない」態度まではしてくれたけど、その血が力になるといってくれたのは通憲だけです。この後の二人の関係が楽しみ!
■で、いよいよ海に出た平家の皆さんは、海賊のデカい船と遭遇して…
というところで、今回のお話はおしまいでした。

■おっと、書き忘れてた。重要だった宗子さんパート!
宗子は、清盛の出世時に何があったか全部聞いたうえで嫁ぐことを自分で決めたと、家盛に語りました。
理由は「こんなに痛々しい人を見たことがなかったから、自分が少しでも支えようと思った」。
この宗子さんの語り部分、役者さんも台本もウマかったですね。回想シーンなしで、彼女が語る台詞だけなんだけど、忠盛が事実と自分の行動方針を淡々と語り、宗子がその姿に心を揺さぶられた様子が伝わりました。
で、この「痛々しくて」というのは、前述の得子→鳥羽院も同じなんですよね。
ただ、多分得子は「少しでも支えたい」じゃなくて「全部私が支えてあげる」なんだと思うけど。
次回で早速ご懐妊のようですね。たまこ様にどう戦いを挑むのか、楽しみです。鳥羽を二人が取り合うってよりも、得子が鳥羽を庇い立てして、鼻息荒く代理戦争に挑む…って構図になるのかしら。新鮮だな。

■そうそう、あとは、義朝の乳兄弟として、「てっぱん」のかつお節社長が初登場でした!
「てっぱん」のおしゃべりで弱気な若社長とは全然違う、寡黙で忠実そうな部下っぷり。彼の出番も今後楽しみです。「てっぱん」メンバーは、かつお節社長、尾道の住職、まえだまえだ兄が出演してますね。清盛の息子世代で、鉄兄が出ないかな~(朝ドラにはよく出てるけど、大河では見たことないような)。
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by mmkoron | 2012-02-05 16:11 | 大河ドラマ「平清盛」

    

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