源平観戦日記


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第21話「保元の乱」

■直前まで「花より男子」を読み直していたため、頭の中が少女漫画状態のまま視聴してしまいました。。。私のイチオシはハンガーアートとうもろこし屋と、あと後半で出てきた道明寺そっくりさんでした。なんかこう、生活力なさそうなところが漫画の世界では魅力的に見えてしまう。
後者は単に、木原敏江先生の漫画にこの人にそっくりなキャラがいて、わりとそのキャラが好きだったからなんだけど。あ、でもそのキャラもヒモみたいな生活してたわ…。

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■さて、気持ちを切り替えて保元の乱です。タイトルもそのまんまでシンプル。
さらに、内容も「夜討ちを採用した後白河側が勝った」だけなので、かなりシンプルでしたね。
なので、感想もあっさりめで。

【夜討ちの対比】
■夜討ち進言のシーンでは、徹底して対比を使ってましたね。孫子の解釈は面白かった。
しかし、孫子の兵法って(といっても私の知識はP●P文庫とプレジデ●トの歴史特集だけの知識ですが)、基本は
・敵の兵力を分散させて手薄なところを突く
・勝つための方策を複数持っておく
・決めるまでは慎重に、でもいざ動いたら速攻やり遂げる
だと思うので、孫氏ベースで判断したら、まず夜討ちNGにはならないような気もする…。
■頼長が引用してたうちの「利合えば…」は、「火攻篇」の一部です。
(もういっこのは、行軍篇のようなんだけど、そっちは手元に訳がない。。。)
で、前後の流れは
「将たる者は怒りの感情に任せて動いてはならない。利に合えば動き、利に合わなければ動かない。なぜならば、怒りの感情はやがて収まることもあるが、(怒りに任せて損失した)国や人命は取り返しがつかないからだ。」
ってな内容です。前後込みで読むと、頼長の引用の仕方は(信西もだけど)まさに「木を見て森を見ず」かなぁと。孫子の教えを守るなら、兵力的&政治的根回しのうえで劣勢である時点、追い詰められての挙兵になってしまった時点で、頼長は「利なし」として戦うことをやめておくべきだったのではないかと。
■中途半端な知識だけであまり書くと恥をかきそうなのでこのくらいにして、ドラマに戻ると、同じ『孫子』を判断根拠にしているのに、解釈してる人が精神論寄りか実戦寄りかで、出した結果に差が出るっていう表現は面白いですね。どっちも古今の史書を読んできた「大学生」ですが、頼長は規範に従って行動する人、信西は実践に合わせて規範を利用する人と言えるかもしれませんね。
■信西の「欲しい結果に合わせて手段を選ぶ」スタンスは、義朝の使い方にもあらわれてくるのかもしれません。今回の時点では、義朝の進言を取り入れ、清盛にちょっと冷淡にも見えますが、あとで師光(だったっけ?)が「下野守(=義朝)があれでは気の毒」ってぽろっと言いますよね。
義朝の「武力のための武力」はここでは利用させてもらうけど、乱が終わったらもう利用価値がない質の武力…って思ってるのかな? と、あのやりとりで思いました。
実際、信西は義朝<清盛で待遇をかなり変えて接しますもんねこの先。

【登場人物たちそれぞれの戦い】
■いきなり強制戦線離脱・頼盛
清盛、ここに来て他人の弱さに厳しい人になってましたねー。まぁでも、忠正に負い目を持ち、清盛を信頼しきれてない頼盛では、戦に出ても下手したら死んじゃうので、妥当な判断です。
ヘンに「迷いのある頼盛が出陣したら、命を落とすかもしれないという、清盛の配慮」として描かれず、バシっと突き放したところが良かったと思います。
清盛が憎い、と母親に搾り出すように訴える頼盛。クールなキャラかと思いきや、ココにきてどんどん根性の弱さが露呈してきてますね。この先どう描かれていくのか興味深い人物の一人です。

■強すぎる為朝
伊藤(弟)の胴体を貫いて向こう側に突っ切っていく、為朝の放った矢。『キャプテン翼』で、日向君の放った市タイガーショットがネットを突き破ってその奥の壁にめり込む映像を思い出した(笑)。
ちゃんと重盛兄弟とか、伊藤兄も「一歩も動けないー!!!(あまりの衝撃に)」だったし。森崎君状態っす。
清盛は、大事な息子を2人ともこんなラオウみたいなひと相手の軍に入れちゃって、どういうつもりだったんだろうか…。(単に為朝をじかに見たことないから、コワさがわからなかっただけか…)
そうだそうだ。戦のシーンが、ちゃんと「名乗る」「なんかちょっとお互いに言い合う」「矢を射掛けあう」「矢が無くなったら肉弾戦」っていう順序で進んでましたね。いいねいいね。
為朝が「義朝の兄者の策かぁ!」って唸るシーン、明らかに為朝のほうが貫禄があるので、「そういやこのヒト、弟なのか」とちょっと笑った(笑)。
私、去年の秋にこの役者さんが三銃士のアトス役をやってるミュージカル観てまして、「クリスタルの天使~♪」って切々と愛をうたってる姿を見てたのですが、いやー全然違いますね。見た目の大きさも違うような気がしてくる。役者さんてすごい。

■由良&常盤
武運を祈るという発想がなかった…と、他意なくつぶやく常盤が、由良も言ってたけど、可愛い。由良はそういう風になりたくてもなれない人なんですよね。
馬鹿にするわけでも皮肉でもなく「可愛い人ね」って言って、自分は自分のキャラに合った役割に徹する由良は、常盤以上にけなげ…。私とかは由良のほうに感情移入しちゃう。ほんと、前に頼朝も言ってたけど、「報われない人」だと思う。

■兎丸一党
ここしばらくは一門が集まってるときの背景みたいになってましたが、久々に出番がありましたねー。やってられんわー、みたいに立ち去ったけど、後で丸太&車で突入準備整えてくるところは、いい仕事するぜ!って思いました。
ただ、兎丸、太刀捌きがへっぴり腰すぎるー!腰が全然落ちてないので、子供が刀を振り回してるみたい。 もっと練習して!!

■後白河VS崇徳
この戦に対して能動的か受動的かで大きく差がついてる2人でしたね。
実際の後白河はもっと受け身というか、受け身どころかどこか他人事気分だったんじゃないかと想像したりするんだけど、このドラマの後白河は、面白がって自分からトンと戦の背を押す感じ。愉快犯的です。
武士たちに敢えて「世を変えるのは武士だ」と伝える。あのシーンがちょっとゾクっときました。
義朝には、ものすごくポジティブなお言葉に聞こえるはず。だから奮起するわけだけど、前回「お前ら武士の思いどおりになるわけねーだろ」って直接言われてる清盛からしたら、「どの顔してそれを言うか」状態だし、しかも白河のことと武士の世のことの両方を持ち出されて清盛のアイデンティティをえぐってくるし。
義朝の素直に高揚してる表情と、清盛の厳しい表情の対比も良かった、名シーンでした。
後白河は、ほんとどこまでが本気でどこまでが挑発なんでしょうね。というか、脚本や演じる人はどういうつもりで書いたり演じたりしてるんだろう。
ただの「ハラの読めないキャラ」にせず、聖子ちゃん再登場時のように、また彼の内面がどこかで出てくるといいなー。また見てみたい。

■為義と通清
ダメなトコロもいっぱいある棟梁ですが、それでも戦に対する武士としての覚悟の据わり方は、頼長の比ではない……今回の為義の描かれ方が良かった。
通清は、なんか通りすがりに代わりに射られて去ってったみたいで、ちょい唖然としましたが、手前のシーンとかカットされてるのかな?? でも、正清とのやり取りはさっくり終わって、為義との会話のほうに重点を置いたのは、結果的に良かった。
為朝の活躍、頼賢と、そして義朝も武士らしく戦っている…と報告しましたよね。敵になった息子も、味方になった息子も、みんな源氏として恥ずかしくない戦いをしている……誰が命を落としても辛い状況である、為義を励まし支える精一杯の言葉。別れの言葉をつらつら言われるよりも、「ほんとに為義のことをわかってて、思いやってるんだ」と伝わって泣けた…。

■義朝VS為義
今回献策も即採用で、ノリにノってる状態です。戦後にどういうリアクションするのかと思うと、つらいね…。
為義が、通清が死んだ!と絶叫して突進してくるんだけど、義朝はそれにショックを受けつつ、でも為義のがむしゃらな攻撃を、戸惑いながらもスマートに受け流す。
為義の攻撃には、自分への不甲斐なさ、上層部への怒り、自分の股肱の部下を亡き者にした息子への恨み、武勇優れた者への妬み、息子達への愛情、全部がこめられている。それを共有してきてくれた通清をなくして、為義はもう思いをぶつけるしかない。でも、義朝には父親のこのかなしみが伝わるわけじゃないんだなって、あの戦い方を見て思いました。やるせないですね。

■清盛VS忠正
兎丸たちが焦れてましたが、まぁ忠正が出てきちゃったら、「数で押して攻め殺す」はしづらいよな…。平家一門の皆さんとしては。
頼盛のためだけじゃない、清盛を最後の最後で信じられなかったからだ…。
忠正のその言葉は、おそらく本心でしょう。清盛の成長をどれだけ目の当たりにしても、それでも残る違和感に、彼は院側につくことで決着をつけようとしたんでしょうね。
苦渋の表情で戦ってる清盛なんだけど、途中で清盛も忠正もうっすら笑みをうかべてるカットが少し入って、そこに武士の本能みたいなものを感じました。殺し合うべき2人ではないけど、でもこういう肉体言語でやりあうことは、どこか2人の願望でもあったんでしょうなぁ。

■頼長VS信西
いざ逃げるとなったときにもって行くのがオウムと本…ってのが、滑稽だけど、このドラマの頼長のキュートさですね。一方信西は「燃えても、それ以上に立派なのを建てればよろしい」です。
誰に覚えさせられたのかおべんちゃらを繰り返すオウムに対して逆上する頼長は、はじめて有能だと信じていた自分自身の、そうではない部分に向き合わされたのでしょう。

■時子
並んで寝てる宗盛&知盛が可愛かった。いまは戦に巻き込まれるというよりもちょっと距離がある感じの時子ですが、その彼女が今後どんどん一門の中心になっていくのかと思うと、感慨深い…。

■その他の登場人物
・弁慶は、いまから既に源氏贔屓なの? 文覚みたいに「負け組に肩入れしちゃう性分」なのか、為朝ファンなのか…。
・さらっと源頼政が出てきましたね。若い頼政って新鮮ー!!
・のちの二条帝も初登場? わりと可愛い顔立ちの役者さんですが、どんな性格付けになるのかな。私はキッツい性格希望なんだけど。。。
・公式サイトでは安達盛長&北条時政も登場ですね! また「てっぱん」メンバー加入だ! てっぱん好きなのでうれしいー。鉄兄とあかりも入ってくれないかな。あかりが盛子か徳子だと嬉しいんだけど。。。
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by mmkoron | 2012-05-27 22:40 | 大河ドラマ「平清盛」


第20話「前夜の決断」

今回、最初見てて、「ん?どうして??」と思う箇所が多かった。
で、見直してみて、
 ・後白河側と崇徳側、どちらが優勢になりそうだと、武士たちが考えていたのか
 ・頼盛が何を考えてるのか

を私が誤解してたので、違和感があったのだとわかりました。
「事前に兵力のかき集めをはかった後白河側のほうが優勢」
と思って見始めちゃったから、なぜ頼盛が崇徳側につきたいのかが腑に落ちなくて不思議だったのです。
「生き残りたいなら、後白河側で問題ないじゃん。一門の存続のために、両陣営に一門を置こう…と考えているのかな。でも、一門の命運よりも自分の命運のほうを気にしてる風だし…」って。
 ・よほどの武力差にならない限り、両陣営の力は拮抗している
 ・頼盛は、一門の存続云々というよりも、超保守で、勝つ側につくことを重視している

と思って見直すと、違和感ないですね。

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■冒頭には西行登場。彼は京に来たところを鳥羽院崩御に行き合ったようで、感傷にひたります。
が、彼に語りかけられた清盛は、武士の棟梁としての顔で「戦になるぞ」と告げます。
■雨の中、呆然とする崇徳に音も無く接近・捕捉(笑)した頼長は、崇徳に自分も同じ状況なのだと呼びかけます。自分も政から追い出されてしまった、世の中は狂っている…と頼長。「うまくいかないときに、自分が間違ってるのではなく世の中のほうが間違ってると考える」という、自滅回路に完全にハマってます。
それを黙って聞く(聞いてないのかも)崇徳。烏帽子まで濡れて「しょぼん」って感じになってるのが、ちょっと笑っちゃう。

しかし、「あいつらにぎゃふんと言わせてやろうぜ」以外に共通項がない二人が組んでる時点で、負け決定って感じだよなぁ。

崇徳と頼長は、すぐに戦を起こすという発想ではなかったようですが、二人が結託した動きを察知した信西は、先手を打って自分側(後白河側)に人々を誘致します。
信西は、前回のセリフにもあったように、敢えて大乱を起こし、ここで摂関家のイニシアチブを完全に奪うつもりでいますから、二人の結託は「よしきた!」状態なのです。早速諸国に参集の呼びかけを行う信西サイド。

■平家一門もその呼びかけを受けましたが、清盛は当面どちらにもつかないと判断します。焦らして、戦の恩賞を釣り上げるという作戦なのです。
頼盛は、恩賞が良いほうを選ぶという発想では、欲に目がくらんで勝つ側につき損なうかもしれないと危惧します。しかし、清盛は「ただ勝つだけでは駄目なのだ」と言い切ります。清盛は、ここで政治への発言権を得ようとしています。それでなければ、永久に番犬扱いで戦に駆り出されるだけの存在を続けるしかない。
■清盛が、感情移入していた鳥羽・崇徳親子を「切っ」て、ドライに徹しているのもこれが理由の一端でしょうね。他所の親子に感情移入するよりも一門が大事、というのもあると思いますが、動かされる側でなく動かす側にならないと、自分が解決できる問題があまりに少なすぎると思ったのでしょう。
視聴者は、清盛成長したなーって嬉しくなりますが、しかし頼盛はちょっと心配顔です。
彼はほかの兄弟と比べるとよく発言しますし、なかなか賢い子という設定のようですが、保守的というか、どうしても戦や政に対して受け身(勝つ側につくという発想や、戦のさらにその先の自分達のイメージはもてないところ)なところに留まっちゃう人のようです。
■一方、忠正叔父さんは、清盛の決断に対して黙り込んでいます。
その真意を問う家貞に対して、忠盛も同じ言葉を言っただろう、と清盛の決断を頼もしく思っている様子を見せるのでした。その後の展開に対しての、「決して清盛の意見に賛成していなかったわけではない」とう伏線になっているようです。
■態度を明らかにしない平家に、イライラする両陣営。
頼長は、自分の所領を分け与えると伝えていたようで、それでは不服なのかと不満顔。でも、資金潤沢な平家に、「うちの所領を一部あげる」ではなぁ。
武士は自分たちの争いに駆り出されるのが「仕事」である、って考え方なので、「いつもより給料ベースアップしてあげるって言ってるのに」っていう感覚なんでしょうね。相手が何を望んでいるのかを読み取って、それで釣るというような駆け引きをする相手ではないのです、武士は。

■後に引けなくなった崇徳サイドも諸国に呼びかけを行い、各地から武士たちが参集します。
ここで弁慶久々の登場。入京する為朝の軍に併走し、めっちゃはしゃぎまくってます。完全にチンピラ(笑)。
でも、この為朝の凄みを見て目をキラキラさせている弁慶だったら、義経を信奉しちゃうのもわかる気がするわ…。
為朝についてですが、見るからに「この人別格です。」って感じでいいですね。為義との会話シーンも今回初めて?ありますが、このドラマでは別々にずっと登場してたから、為義&義朝ほどしっくりきてなくて、「為朝が強いのは頼もしいんだけど、規格外に強すぎて親父ちょっと引き気味」に見えるところが、これまたいい。
■そんなわけで、源氏側は一足早く集結しました。義朝は後白河側へ、為義とその子たちは崇徳側へ。
美福門院に自分の忠義をアピールする義朝、一方、為義は「息子が敵側についたお詫び」から入っています。ここでも、為義が既に飼い犬属性になっちゃってて、そこから抜け出せない様子が見えます。
為義を見下ろし、「きっと勝て」と命じて去る頼長。
このセリフがよかった。完全にアウトソージング気分なのが伝わるわ~。「しっかりよろしくね」ってなもんですよね。「がんばろうぜ」じゃなく「がんばってね」なんだよな。
頼長にとって、自分がやるのは政争、武士がやるのが戦争って感覚なんでしょうね。
自分も「戦争」の参加者なんだと思い知らされたときのリアクションが、次回予告のうろたえっぷりなんでしょう。
■鎌田パパは親子が別れて戦うことを嘆き、なんとかしようと為義に呼びかけますが、為義は今更どうにもならないと諦めモードです。しかし、義朝のことをまだ心にかけてはいて、前回で義朝のもとから離脱して来た鎌田正清に「義朝のもとに戻ってもいいよ」と呼びかけます。しかし、正清は迷いの残る表情でここに残ると告げるのでした。

■立場を決めない平家に対して、後白河側が動きました。
信西が清盛を訪れ、清盛が恩賞のつりあげを狙っていることは承知していることを告げます。しかし、信西はそれを受けてオイシイ恩賞をチラつかせに来た…わけではありませんでした。
■信西に案内されて訪れた高松殿には、後白河がいました。
後白河は目で合図して側近たちをも下がらせ、清盛との直接対話を望みます。
既にこの時点で、後白河側での清盛の立場は、崇徳側(崇徳が直接語りかけることはなく、頼長の命令を受ける立場。頼長たちの私兵や傭兵扱いであって、陣営の核にはしてもらえない)とはかなり異なることがわかります。
■後白河が清盛を呼んで何を言い出すのかと思いきや、
 ・お前が武士の地位向上を狙っていることはわかっている
 ・でもお前の望みどおりになんかならないよーだ
 ・どんだけ焦らして粘っても無駄、とっとと決めやがれ(と、サイコロを投げる)
その前には、清盛が出生時に不吉な存在として忌み嫌われたことを、「私は知ってるよ」と話してます。この人は相変わらず、人のトラウマをつつくことで自分の優位を得ようとしますねー。
しかし、その挑発に対して、清盛は後白河との戦いには負けない、と言い放つのでした。
■と言ったからには、清盛は後白河と戦うほう、つまり崇徳側につくのかと思いきや。
清盛は後白河側につくことを決断します。なぜそう判断したのか。
後白河は清盛の目論見を見抜いていた。そして、どちらについても武士の立場向上など不可能、と言い放った。清盛としては、薄々思っていたところを突かれた状態です。
ただ、では、どちらも武士を「自分たちのかわりに戦をしてくれる連中」としか思ってなかったとする。しかし、その場合、武士の動きに興味を持ちどう出るかを面白がっている後白河側のほうが、武士がのし上がれるチャンスがある…清盛はそう判断したのです。
わざわざ「お前の思い通りにはさせないよ」とクギを刺しに来た後白河は、武士の力をよくわかっていると。
■頼盛は、そんなチャンスに賭けるような戦は危険だ、ちゃんと分析して勝ち馬に乗るべきだと進言します。普段は脳筋の伊藤忠清も、「戦はすべてをかけてやるもの。(だから、猪口才な皮算用を持ち込まないほうがいい)」と言います。
それに対して清盛は、「じゃあ、お前らは天皇家や摂関家の争いに対して、命を賭けられるのか」と問いかけます。答えられない弟たち。そんな、他人の勢力争いに命をかけたいはずがありません。
清盛は、自分たちが命をかけられるもの…つまり、武士の未来をつくるためにこそ戦う、それを考えた結果の選択なのだと断言しました。ここで、盛国が会議終了を宣言。一門結束し、棟梁の決断に従おうと呼びかけました。
いやー、清盛頼もしくなりました。いろいろ考えて迷う分、具体的な「軸」が定まると強いっすね。

■さて。そんなわけで源平両方の立場が決まりました。
都での戦闘になるため、義朝や清盛は自分の家族を郊外に避難させます。
■義朝は、常盤を、由良と同じ館に避難させます(ここで、常盤の父母も同じ館で養われていることがわかります。両親にラクな暮らしをさせてあげられて、よかったね常盤。でも、それも長く続かないわけだが…)。
常盤を出迎える由良。こういうときの立ち振る舞いをできるほど世慣れてないので硬直する常盤に、由良はできた妻のあいさつをし、案内します。
■清盛のほうは、家成の娘が住む別邸?に、時子たちを避難させました。ここで重盛と、家成の娘・経子とのボーイ・ミーツ・ガール。四角四面の重盛が、ちょっとドギマギしてるのが可愛いですね。
経子は、まんまる顔に置き眉、一重?の目で、当時でも美少女顔だったかも。(もうちょっと目がシュッとしてるほうが美女顔かな。この経子は目もまるっとしてる感じですね。)

■清盛の決断に不満が残る頼盛は、自分の部下を集めて、崇徳側につくことを伝えます。それを「なりません」と遮る宗子。清盛の決断は、父の決断だと受け止めろという宗子に対して、頼盛はその胸のうちを語ります。
ここで、いままで、何を考えてるのかわかりづらかった頼盛の価値観がわかります。
彼は超保守、手が届く実利重視という人のようです。とにかく、戦で命を保つのが最優先、次が恩賞。だから、賭けに出るような清盛には賛同できないと。
いわゆる、「給料分働けばいい」タイプに近いのかな。「せっかくだからデカいことしようぜ」タイプや、「自分の存在感つくろうぜ」タイプにはついていけない、だからその方針に従わなくて済むように、袂を分かつと。

■そんなことは知らない清盛は、家族に見送られて出陣。重盛・基盛に勇ましく送り出す言葉をかけつつも、命を無駄にしてはならないと無事を祈る時子。ちゃんとお母さんしてますねー。
その前の、経子のシーンで出てきた重盛との「避難時に源氏物語なんて持ってきてー!」って会話でも、ほのぼのと親子のやりとりをしてて、安心した。
時子のおなかには、新しい子が授かっているそうです。
「こんな時期にだなんて、戦上手の子になるぞー」「そんなこと言って、娘だったらどーするんですか」って会話してますが、時期的に重衡(盛子が時子の子だとしてももう生まれてるだろうし…)でしょうから、まぁ確かに戦上手だ。
■義朝も、由良・常盤に見送られて出立。義朝の、為義への思いを見てきた常盤は、どうしても納得がいかない様子。親子で戦うことについて、これでいいのか? かけがえのない身内と戦うことになるのに…と、言う常盤。かつて親子仲直りを画策していた由良も気持ちは同じでしょう。
しかし、「できた妻」である彼女は、逆に激励する言葉をかけ、夫を見送るのでした。義朝は、父親思いの義朝と、源氏の地位向上を目指す義朝に分裂して葛藤してるわけですが、由良は後者に寄り添うと決めたのでしょう。
義朝の性格に対しては、この由良の性格はソンする性格なんだよなぁ。。。
■為義側でも出立です。さりげなく通清・正清を置いて立ち去る為義。こういうところが、いい人なんだよね。
そして、父・通清は、正清の前で義朝を罵倒してみせます。明らかな誘導なのに、それに乗っかって「源氏の行く末を真剣に考えてる義朝様を悪く言うなキー」となってしまう正清。
その正清の様子を見つめながら、目の力を緩める通清がすごく良かった。
「厄介な殿を見捨てられないのは、わし譲りじゃの」。そう言って、息子を義朝のもとへ送り出す。
敵味方に分かれても、「お互いの主君を理解し、仕える」というところで絆をつなぐことを、この父子は選んだんですね。ここはちょっと泣けた。私、「てっぱん」大好きだったから、正清をつい応援しちゃうってのもあるんだけど。

■そして頼盛。宗子の制止もきかず、崇徳側につこうとする彼を止めに来たのは、忠正叔父さんでした。
忠正は、兄弟がバラバラになることは忠盛の遺志に背くことになると、頼盛を止めます。ひとり崇徳側についたとき、たとえ勝利したとしても、頼盛は「身内を裏切った」というそしりを受けます。そのときに、宗子や亡き忠盛がどれだけ悲しむかと。
しかし、頼盛は、後白河側が負けた場合の保険がなかったら、一門根絶やしではないか!と反論します。
(でも、頼盛は、一門存続の保険としてではなく、自分が生き残る為にこの選択をしてるんですけどね)
このシーン、この先…ほんとに先ですが、都落ちに頼盛が同行せず、しかし結局壇ノ浦からまもなく死んでしまうことを思うと、「ああ頼盛は、このときの忠正の言葉を忘れてしまったのか…」と胸が痛みますね。
■忠正に説得され、清盛の前に参上した頼盛。忠正は一緒じゃないの?という清盛・家貞に、忠正は崇徳側についたと伝えます。
一蓮托生が一門の絆!と忠正を連れ戻そうとする清盛を遮って、頼盛は忠正からの伝言を告げます。

「清盛、わしとお前の間には、絆などはなから無いわ!」

ここで、ショックを受ける清盛の姿も良かったけど、プルプル震える頼盛も良かった。彼はここでようやく「絆を断つ」ということが、どれだけ心に負荷を与えるのか、ようやくリアルに感じることができたのでしょう。
崇徳の陣で弓の手入れをしながら、前述の言葉をつぶやく忠正の表情も良かったですね。「ははっ、よくも言ったもんだわ」って感じでふっと微笑むところが。
ある意味、清盛を認められない自分とのジレンマに苦しんできた彼は、これで「清盛を認められない」「清盛を認めてやりたい」両方が折り合う自分の立ち位置を定めたことで、心が軽くなったのかもしれませんね。

■さぁ、いよいよ決戦です。兎丸たちも久々に自分たちの力の見せ所を得て、ウキウキ状態。平家の騎兵300が、後白河の陣営にやって来ました。そこにいるのは義朝。
天皇家・摂関家・武士の誰もが身内と戦う、保元の乱が始まります。
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by mmkoron | 2012-05-21 05:10 | 大河ドラマ「平清盛」


愚管抄 全現代語訳

講談社学術文庫/2012年5月発行/税込1,365円

■出るらしいとは聞いてたけど、いつ出るのかよくわかんなくて。本屋さんに別の本を探しに行ったらおいてあったので、買ってきました。こういう本ばかり買ってると感覚が麻痺しがちだけど、1400円の文庫ってすごいよなぁ。この単価の高さって、いったい何部発行なんだろう。よほど小ロットなのか、現代語訳の出版権がものすごい金額なのか…そのへんはよくわからん。
■で、内容なのですが。研究をしてる人のような感想は書けないので、読書感想文的に行きます。
この作品、高校とかの日本史の授業で、「道理」というワードとセットで作品名・作者名を暗記した記憶がありますが、確かに中に何度も何度も「道理」という言葉が出てきます。
起こった事象に対して、「それはそうなる道理があった」≒「歴史のあるべき姿に沿って、そうなるべくしてそうなった」ってなニュアンスで使われているようです。
で、この本では、神武天皇のところからスタートして現在(っていっても、慈円にとっての現在なので、承久の乱のあたり)までの皇統とか大臣の系譜が書かれています。

■さて。これは私のまったくの主観なのですが、私は読んでいて、なんか途中で「道理」と「史実」が逆転してる印象を受けました。
というのも、初期の天皇って、100歳越えとか普通にしてるじゃないですか。さらにそんな天皇に対して大臣が3代に渡って、150年以上仕えてたり。それが淡々と「こういうことがありました」書かれています。
でも、慈円の時代の天皇は、数年で交代するし、100歳の4分の1も生きないで死んじゃう人が続出するわけでしょ。「慈円、本気でこれを信じてるのか~?」って思いますよね。
私も読みながらそう思ってたんですけど、途中で「天皇がころころ変わっている時期(「倭の五王」らへん)があるんだけど、それは、転換期としての道理である」みたいなコメントがされてるのです。
ほかにも、神功皇后のところで「彼女が政治を行う体制を60年も維持したということは、天皇という存在が、血筋より実力で保証されるという道理を示しているのだ」みたいなこともかかれてます。
私は、これを読んで、「この人は、序盤の天皇の記録が、『そうなるように設定されたもの』ってわかってて書いてるんだよな」と納得したのでした。
■序盤の神話のような時代については、彼は、この超設定(笑)がもちろん事実だとは思ってないと感じます。

 道理 → 史実

という矢印の向きで、道理(これはある時期の先達が考えたもの)にあわせて「史実」が設定されてるって考えてるんじゃないかな。
先人が考えた政治の倫理コード(道理)があって、それにかなうように、それを説得できるような「史実」があるのだ、と。
■しかし、後半、つまり慈円の時代に近づくと、彼の論理は

 史実 → 道理

の向きになってて、「いろんな事象が起こるけど、それはよくよく考えるとちゃんと道理に合っている。世の中は道理に沿って動いているんだね。」って因果関係になってる。そんな風に感じました。
どうしてそんな風に感じたかというと…序盤で「道理に合っている」とするときの論拠って、何百年続いたとかそういう「リアリティのない史実」なんだけど、後半ではちゃんと事実としてはっきりしていることを論拠にしてるからだと思います。
序盤は不確かな情報ばかりだから論拠にリアリティがないのは当然なのかもしれないけど。まぁそこは私の個人的な感想です。

■さて。平家物語の世界に関係するあたりの記述についての感想も書きます。
■客観的に、感情を抑制して書かれているけれど、ところどころで個人的感情が出てるところが面白い。基実・基通たちへの書きかたとかね。淡々と事実だけ書けばいいのに、「こんなに仕事のデキないやつって、ほんとそうそういない」みたいな余計なコメントを書き添えちゃってて。言わずにおれないんだろうな(笑)。
あと、忠通が頼長に一時氏長者の座を奪われたことについては、

パパ忠実が、「頼長がどーしてもトップになってみたいって言うから、ちょっとの間だけ、お願い!」って言って来て、忠通が返事をしないでいたら、朱器台盤を奪われた。

って書かれてます。忠実のゴリ押しもあったんだろうと思うけど、でもそもそも忠通にずっと息子が生まれなかったので、頼長を養子にしたんだけど、40過ぎてから息子がボロボロ生まれ始めて…って事情もあるんですよね。その辺はスルー。慈円がそもそも忠通の息子なので、そのへんは書きづらいだろうね。
そんなわけで、南朝プッシュ色前面出しの『神皇正統記』と比べると、「客観的」って言われるけど、でもそうでもないなーという印象でした。
■平家の人たちの話はちょろちょろと出てきます。
清盛のことは、これを読む限りは、大人の仕事をする人というか、バランス重視で仕事をする人って印象。
(いまの大河は間逆だけど、どこかでかわるのかしら)
そのほか、都落ちのくだりで資盛と頼盛が一緒に後白河にアポをとろうとするんだけど、後白河は資盛は無視、頼盛にはこっそり「どこそこでいったん避難しておきなさい。あとで保護してあげるから。」ってなお手紙を出した…って話も入ってます。これ、資盛のことは可愛がってたけど、でも、一門の実権奪われてる小松のしかも次男だから、可愛いだけで利用価値は低い。頼盛のほうは使えるって判断ですよね。
これを賢いって評価もできるんだけど、一緒に言ってきた人に対して、片方切って片方は隠れて保護するってのが、私は性格わる~!って思っちゃう。この、残酷を残酷と思ってない対応の仕方が、イメージどおりではあるんだけど。。。
■あとは、処刑前の重衡を見に行った人が「処刑される人なのに、死相が全然なかったよ」と感想を述べた…という話もあります。ここはそういうことがありました、という記述だけで、それに対する慈円のコメントがないのが残念。

そんなこんなで、
平家物語で起こる出来事を、別の視点から見ていく…というのももちろん面白いですし、これを書こうと思い立った慈円の気持ちとか立場とかを考えながら読むのも面白い作品でした。
読みやすい構成ではないんだけど、一度は読んでみるのをおすすめします。私はもうちょっと時間をおいたら、もう1回読んでみます。こういう情報過多の本って、時間を置いて読むとまた違うことに気づいたりするので。
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by mmkoron | 2012-05-19 08:48 | 書籍


DVD 原典平家物語「能登殿最期」「重衡被斬」

DVD/ハゴロモ 発刊/全巻(13巻)一括購入の場合:262500円 1巻購入:21000円

「能登殿最期」 税込4000円/出演:野村萬斎
「重衡被斬」税込5000円/出演:片岡愛之助・若村麻由美


■流石に全巻買うのは無理無理ーと思い、DVD1本あたりの内容を確認して、これは買いかなと思ったところをピンポイントで購入してみました。野村萬斎出演の「能登殿最期」と、わたくしが大好きな重衡が出ている巻。どちらも、ドラマというか寸劇っぽいパートがあることがわかったので、ただの朗読よりそっちがいいなと選びました。
■さて、このDVDですが、1章段ごとに1枚のDVDになっています。だいたい1本全部観て30分くらい。で、その30分の中身は、

1)平家物語巻1の冒頭「祇園精舎」部分の朗読と、イントロ(これはどの章段も共通)
2)出演者による、演出も加えられた朗読パート
3)DVDシリーズの紹介映像
4)画面に原文が表示され、それに沿って朗読がされるというシンプルな映像

の構成です。要するに、朗読DVDで、ただの朗読じゃ単調になって映像にする意味が無いから、いろいろと章段ごとに演出をかませているのです。
2)の「演出」には、
 ・出演者が登場人物の扮装で朗読にあわせて演技する、ちょっとしたドラマを挿入する
 ・平家琵琶との組み合わせ
 ・クラシックとの組み合わせ
 ・群読
 ・声優+効果音でアフレコ風
など、かなり意識していろいろ取り入れられてます。章段ごとに演出がいろいろ違って面白い。
で、出演者も、「実力派」といわれそうな面子で、かなりバラエティーに富んだセレクトです。私が購入した2枚は古典芸能の人ですが、ほかにも、高校の演劇部が群読してたり、劇団だったり、有名声優さんだったり。
2)が15分~20分くらいかな。4)は学校の授業とかで使うことを意識してるのかもしれません。
■では、私が観た2本の、2)部分の感想です。

【能登殿最期】
■萬斎氏(和装)が舞台のようなところで朗読するのが基本で、そこに、氏が教経の扮装をして演技をするパートが挿入されているという形です。
この演技パートも、朗読に合わせたものなので、別のセリフを足したりはしていません。セリフなしで演技してるような形ですね。
■「能登殿最期」全体を朗読してるので、最初のほうの、大納言典侍が神鏡を抱えて入水しようとしたら、衣を矢で舟板に縫い付けられて、身動きが取れなくて…のシーンも朗読されてます。
とはいえ、メインはやはり能登殿の活躍部分です。シンプルな舞台装置で演技してるんですけど、流石に迫力あります。最期の、3人を道連れに入水するところは、3人の役者はおらずパントマイムなのですが、それでも凄みがありました。
ただ、私は萬斎氏には「子午線の祀り」の知盛のイメージが強かったので、教経だとちょっと不思議な気分ではありましたが…。

■映像の前後に、平家物語絵巻を挿入しながらの簡単なあらすじ解説が入ってます。

【重衡被斬】
■こちらで朗読しているのは片岡愛之助氏。で、重衡の扮装をしたドラマが、能登殿最期のときと同じように挿入されるのですが、こちらには相手役として、若村真由美の大納言典侍がいます。
しかし、大納言典侍にはセリフはなく、愛の助氏の朗読が重なっている中で演技する形です。でも、愛の助氏はさすが女形もやってた人だから、重衡が語ってる部分・地の部分とは違う声です。すげー。
■大河「義経」の大納言典侍は、愛嬌というかちょいバカっぽさがある感じでしたが、こっちの大納言典侍は、もうひたすらしとやかな美女って感じです。私のイメージはどちらかというと前者なんだけど。
重衡が去っていって、残された彼女が号泣するシーンでは、泣き声は愛之助氏の声なんだけど、違和感はなかった。うーん、朗読の世界に引き込まれたのかしら。
■妻との別れと、斬首前に阿弥陀様に祈るあたりのシーンとが、ドラマになってます。
ラストシーンは、尼姿になった彼女が向こうのほうから歩いてくる様子でした。

■非常に面白いと思ったのですが、しかし、朗読とかを生業にしていきたいという人以外ですと、何度も繰り返し見たい!ってわけでもなさそう。
内容的に、図書館とかでも見れるんじゃないかな。そこで視聴してみて、お気に入りだけバラ買いでもいいかもしれませんよ。ちなみに岡山県立図書館にはまだ置かれてないみたい。(人形劇のDVDはあるんだよね)
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by mmkoron | 2012-05-19 07:34 | その他映像・劇 等


第19話「鳥羽院の遺言」

■今回、ラストシーン間際で清盛が太刀を崇徳につきつけたとき、すでに鳥羽が崩御してた(のを清盛も知ってた)のか、そうでないのか、どっちなのか判断に迷う演出でした。
崩御を知ってたなら、「関係修復は潰えたし、あとは鳥羽に対面させてあげても、ヘタに崇徳に鳥羽後継としての立場を与えてしまうだけ。鳥羽側として家族を守る。」という判断ですし、まだ崩御してないなら、「自分の家族を守るのが大事、崇徳を切り離して鳥羽側として一門を引き上げていくことを優先すると決断した」ってことでしょうし。
私は最初、前者だと解釈して観てたんですけど、でもNHK公式サイトのあらすじ説明見ると、後者にも取れるんだよなぁ。うーん。

■と、いきなりしょっぱなからラストシーンの話ですみません。最初からに戻ります。
■意外にも後白河が即位が決まり、宮廷の風見鶏たちは次々に後白河の乳父・信西に媚びはじめます。信西はそれを受け流しつつまんざらでもないかんじ。
何度か対面し、後白河の内側にある不穏さをよく知っている清盛は、なぜ後白河なんだと信西に詰めよりますが、政治構造を実務寄りに思いっきり改革したい(と思われる)信西は、暗君だからこそ自分たちがうまく操縦できるわけじゃんー(意訳)と語るのでした。
■さて、その頃鳥羽法皇は心底後悔していました。この人、璋子さまのときもそうですが、素直な常識人なのに、「周りを気にして心にない判断をして、でもその判断を後悔する…」の繰り返しですね。
ちなみに、今回の鳥羽様は最初から最後までずっと謝り通しです。
許せ許せと呪文のように思いを込めながら写経をしています。その「許せ」を伝えたい相手は、崇徳院。
こちらは抜け殻状態になりながらも「許さぬ・・・許さぬ・・・」とこれまた呪詛のようにつぶやいています。
■まぁそんな感じで、後白河のことはみんな忘れてるか、権力闘争のお道具扱いです。
しかし、後白河は、おとなしくお道具に甘んじるタマなのでしょうか。

■今度は摂関家。
奥さんの喪に服している間に、頼長はいつのまにか中枢からハブられてました(あーあ)。
どうやら、彼は、けしからん!と現状に文句を言いながら、「でも(自分は正しい政治をしてきたわけだし)、また政治の場に必要とされると思うよ。そういう夢見たし。」と楽観的です。
この描写、良かったです。頼長の動きって、脊髄反射的な行動力はあるんだけど、肝心な動きに詰めが甘い感じがします。リスク管理が甘いというか柔軟さがないというか…(自分で書いてて耳に痛いな)。
で、楽観している間に、「二条帝崩御の原因は、頼長の呪詛」という噂を立てられてしまいます。
兄にとりなしを頼もうとしても当然無理。父親にも「お前はやりすぎたのだ」と突き放されます。
忠実パパは、「お前が『あいつならやりかねない』と皆が思う、もしくは、思ったら自分らが有利だと皆が感じる状況に、自分を持っていってしまった。」と的確に頼長のマズさを批判するのですが、頼長は「正しいやり方をしているのだから、皆は従って当然」と考えてますから、そういう裏側の機微がいまひとつ通じません。
ただただ、呆然とする頼長。無敵状態から、一気に孤立無援に。
■忠実パパがわが子を「悪左府」と呼びかけるのが良かった。
「そういう名前で呼ばれてしまったのが、失敗だ」ってことなんですよね。
「悪」は必ずしも「わるい」ではないのですが、普通のデキる人やヤリ手だったら「悪○○」なんてつけません。やり方がどこか悪魔的、普通じゃない、エキセントリックだと思われてたからこそのこの字なので、まぁ、組織にとって「悪い」っちゃ「悪い」んですよね。

■次は源さん家。
義朝は、自分の息子・義平(この人も「悪源太」って呼ばれてますね)に命じて、為義パパが義朝の弟・義賢に渡した「友切」の太刀を取り返します。取り返すったって、「ちょうだい」「いいよ」で収まりませんから、攻めて殺して奪うわけです。至近距離から弓でぐさり。ぎえーこえーひでー。
■義朝が太刀を取り返して家臣たちと喜んでいる場に、パパ為義が駆けつけます。お前ほんとに弟を殺したのか!と詰め寄る父に、義朝は「この刀は、源氏でいちばん強いヤツが持つもの。だから父上にも返さない。」と。自分ナンバーワン宣言。
弟を殺しただけでなく、ここでよせばいいのにまた父親のプライドを踏みつける。
決別宣言をして、父は立ち去ります。
それを表面的には「せいせいした」顔で見送る義朝。とがめようとする乳兄弟・正清の言葉も受け付けません。そんな義朝だけど、「出かけるぞ!」って出かける先は、常盤のところなんです。本当はものすごく所在無いのでしょう。でも、彼は清盛のように、目に見えてしょんぼりして見せることができないキャラなのです。

■次は平さん家。ここは平和です。
今日は、時忠が妹・滋子を連れてきてました。ちなみに、この滋子は時子のお母さんよりも身分の高い人が母ですから、時忠のきょうだいの中でもやや格上です。
時忠は、彼女を上級貴族のもとへやりたい模様。その運動のため、推薦よろしくと平家の皆さんにお披露目したそうです。
美貌で、但し毛利元就の、名前何だっけ、加賀まり子が演じてた侍女みたいなクセっ毛なのですが(あの侍女はそのせいで「見場が悪い女」という設定だった)、髪の毛については皆特にコメントしてませんね。「髪の毛だけが惜しいよねー」って言われてもおかしくないんだけど。
■平家の皆さんは、最初、この中の誰かに縁付くためのお披露目かと思ってたので、みんなかわいい女子マネージャーを迎えた運動部員男子のような、キモいモジモジっぷりを見せてくれました(笑)。
忠正おじさんまで!(笑)
つまり、忠正おじさんも、清盛棟梁のこの状況にちゃんと今では馴染んでるんですね。「清盛が棟梁であることがずっと納得いかなくて、憤懣たまった結果、保元の乱で敵方についた」という流れではないようです。
平家のみなさんのリアクションは
 ・清盛…流石に姉妹丼はまずいよと遠慮
 ・重盛…血縁の近さを気にする
 ・基盛…滋子があまりに美人なので、血縁とか気にしない。わくわく。(エロガキめ!)
 ・教盛…「わしかー!」(ワクワク)
 ・経盛…黙って身ずまいを正す。意識しまくり。
 ・家貞…「え、年がいった相手って私?」とばかりに照れまくる。
 ・忠正…家貞をからかいつつ、自分もちょっと期待してドギマギ。
 ・頼盛…しらけ気味
ほんと、この人たちはキャラわかりやすくていいですね。よくある「盛り盛りすぎて誰が誰かわからん」対策と思われます。
■しかし、前述のように、時忠は、滋子をこの場メンバーよりも格上の貴族に嫁がせたいと思っているのです。しかしそれまで黙っていた滋子は、自分は自分が好きな相手に嫁ぐ。道具にされるのは御免だと、あっかんべーして立ち去ります。で、この滋子の挙動を見て、また男子部員たちが「おおーっ?」とざわざわするのがキモ可愛かった。(笑)
■とまぁ、そんな様子を清盛は宗子に報告します。そして、鳥羽と崇徳の関係をなんとかしたい、自分も本当の親子ではない人と、ちゃんと親子になれたのだから…と語る清盛。すごく穏やかなシーン。
しかし、宗子はその清盛の気持ちを受け留めつつも、「武士の世をつくる」という忠盛から受け継いだ信念とは別の、ボランティア的な感情で清盛がそっちに動いていることを、若干心配しているようです。

■さて。再び舞台は朝廷へ。
後白河の即位を祝う宴が行われています。そこに届く、崇徳からのお祝いの歌。

あさぼらけ
ながき夜を越え
にほひ立て
雲居に見ゆる
敷島の君

夜明けがきた。長い夜を越えて輝くようだ、空(≒宮中)に見えるこの国の君主であるあなたは。

こんな感じですかね。和歌ってよくわからん(洒落ではなく)ので、素人の訳ですみません。
で、この和歌ですが、ぱっと見では「新天皇となったあなたは輝くようですね!」とめっちゃ媚び媚びに見えるのですが、タテ読み(和歌としては「折句」という)すると「あなにくし=ああっ憎い!」になるわけです。
これに気づいた後白河は激昂&逆上。鳥羽は崇徳の怨念に自分の後ろめたさを刺激され、これまた無神経だと思うのですが、後白河の前で「やっぱり帝は崇徳側にしよう、お前いますぐ譲位しなよ!」と言い出します。なんつーか、後白河がこういう性格になっちゃったのもわかる、酷い父親ですね。あの璋子さんすら「この子は鳥羽の子だ!」と得子さんにつかみかかってたのに。
しかし、後白河はおとなしくお道具になるタマではありません。あくまでも自分を道具として扱う鳥羽を憎しみの篭った目で睨みすえ、
「法皇よ、ここはわたしの世じゃ」
攻撃力15000の呪文(笑)。鳥羽に、白河の「帝は、ここはわしの世じゃ」の声が響き、トラウマを直接攻撃された鳥羽はぶっ倒れます。

■崇徳の、後白河(というか鳥羽)憎し・鳥羽が立てた政権許すまじ の思いを受け取った鳥羽は、もし崇徳側と後白河側が対立したときは、後白河側(つまり、鳥羽が立てた政権側)につくように、と清盛に命じますが、清盛はそれを断り、それよりも崇徳との関係修復を諦めるなと説得します。
鳥羽が赦しを乞うように書き続けた写経を持って崇徳のもとへ参上する清盛。しかし、鳥羽が書いた写経は目の前で崇徳が破いてしまいました。無表情で紙を破く崇徳。心を閉ざしてしまっています。
■鳥羽の病はますます悪化。しかし、鳥羽はそれは全部自分が崇徳にしてきたことの報いだと諦めています。
諦めきれないのは信西と、得子。
信西は、崇徳が何かを起こしたときには鳥羽側につくという誓約書を書けと、武士たちに依頼します。
しかしそれを書くということは、むしろ崇徳側を挑発し追い詰めることになります。それはできないとする清盛。彼のまっすぐさに危機感を抱く宗子は、「いざとなったときは、そなたが忠盛の志を守って」と忠正に頼みます。ああー保元フラグかぁー!!
この誓約書は源氏にも依頼が届き、義朝は迷わず書き提出します。
しかし、パパ為義は鳥羽側(特に得子)と対立している頼長の部下になっているので、これを書くということは、完全な決別宣言・絶縁状になります。ひとり義朝の真意を確かめに来る、鎌田通清ですが、義朝の迷わない態度を見て、何も言わず立ち去ります。
いままで黙ってきた通清の子・正清は、義朝の行動についていけないと苦渋の表情で訴え、義朝はぽつんとひとり。
本当は義朝はさみしんぼうです。所在無くて、同じ依頼が届いたであろう清盛のところへやってきます。しかし、清盛ん家は仲良し家族で、しかも清盛はまだ誓約書を書いていませんでした。
清盛を甘ちゃんの楽観主義者扱いしてなじることで、自分の判断を正当化しよう納得しようとする義朝。散々好き勝手なじって、去っていきます。この人は、ソンな性格ですねー。
清盛は義朝になじられて憮然としていますが、信西から、鳥羽・崇徳の感情救済に気を取られて、時代の流れを見誤るなとクギをさされます。
その通りなのです。信西は、崇徳をけしかけ、大乱を起こすことで摂関家勢力を転落させること、権力の構造をリニューアルすることを狙っています。
そんな中で、他人のケンカにうつつをぬかしていてよいのか。自分が本当に守らねばならないのは誰なのか。清盛は我に返ります。ここしばらく、白河院の血を引く者としての意識に突き動かされていましたが、彼は、平家の家長なのです。

■得子は、崇徳のもとを尋ねます。(実際はこんなの無理だとおもうが…)
得子は権力を操る才能を持っている人ですが、彼女がそれをする目的は「鳥羽を苦しめる奴らをギャフンといわせたい」です。彼女なりに、鳥羽を救うための動きを考えたようです。崇徳は得子の話にも耳を貸さない風情でしたが、しかし、「鳥羽はもう長くない」の言葉に、動揺を隠せません。

■そうこうするうちに、鳥羽はとうとう最期を迎えようとしていました。
今回、ずっと謝り通しな鳥羽さま。最期は得子に「お前を巻き込んでごめんね」と謝ります。それに対して、「ずっと、あなたの役に立つ女でいたい」と答える得子。彼女は筋の通った人間ですね。どこかで「権力を持つこと自体がおもしれー!」ってなるのかと思ってたけど、彼女の動機のすべては、いつも鳥羽に返ってくるんですね。鳥羽の死後どうなるんだろう。
■さて、いよいよ鳥羽危篤となったときに、ようやく気持ちを奮い起こした崇徳がやってきました。
近習たちに行く手を阻まれ、それでも自ら輿を降りて鳥羽のもとへ向かおうとした崇徳の前に立ちはだかるのは、清盛。「すこしばかり遅うございました」。
そのとき、崇徳たちの耳に臨終の鉦の音が。鳥羽法皇は既に崩御しているのです。
もはやすべて手遅れであることを悟り、一人踵を返し歩く崇徳。地に伏し、終に呼べなかった「父上」とつぶやき泣く崇徳の前に、見下ろす人影が。同じく入れてもらえなかったと思われる、頼長。
負け犬2トップの邂逅

うわああああーそこを二人きりにしちゃだめだー!!!

と、保元の乱のお膳立ての第一陣が整ったところで、次回へ続く。

【今回の余談な感想】
■清盛と義朝が至近距離で向かい合って言い合ってる場面、松ケン顔でけー。というか、義朝が顔ちっちゃすぎるんだなこれは。
■信頼初セリフ! 後白河に引き立ててもらったけど「おもしろくないのう」な状態らしいです。まだ信西にアタマ抑えられてるだろうしね。おもしろいキャラっぽいので期待。
■忠正叔父さんも加えた状態での、平家一門仲良しシーンは、今回が最後だったのかな? さみしい…。
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by mmkoron | 2012-05-13 22:37 | 大河ドラマ「平清盛」


第18話「誕生、後白河帝」」

■今回は、場面が宮廷の政治劇に集中してたから、話を解説しようとするとあっさりしてますね。
その分、それぞれの登場人物の動きが良かった。清盛は必要最低限な登場でしたが、でもこのくらい抑え目な動きをしてる清盛のほうが、松ケン氏の演技の良さが出るように思います。
私、前回の棟梁宣言場面と、忠盛パパ死去場面は、けっこう前に撮影したんじゃないかと思ったのですが、実際はどうなんでしょうね。

===================================

■冒頭で、ずっと登場していた清盛の庇護者・藤原家成が病死します。
ここで彼の子息として、前回初登場の成親と、師光(こっちは養子)も登場してます。師光はのちの西光ですね。奇しくも「鹿ケ谷で清盛に殺されるコンビ」。でも、この時点では和やかな対応してます。成親がかなり爽やかだ! 
もっとマロ演技してくるかと身構えてたので、これはうれしい。
■家成は、清盛にこの後のことは任せろと胸を張られて、おもわず涙。すっかり弱くなってますね。
ここで家成は、野良犬のほえ声がいまや朝廷になくてはならないものになった、と感無量。
このまま彼の出番は終わってしまうので、これ以上は語ってくれないのですが、彼は自身はソツなく宮廷で立ち振る舞いつつも、どこか清盛の破天荒さが楽しかったのでしょう。
清盛は「面白くない世を、面白く生きる」と言ってじたばたしてます。彼自身にとってまだ筋の通った「面白く生きる」ができている状態ではありませんが、しかし、周囲の人間にとっては彼は「面白く生きてるよなーあいつ」って存在です。
で、多分彼自身にとって面白くなってきた時点には、実は周りにとっては面白くない状態になるんだよね。そのへんがせつないわー。

■その後、近衛帝の容態はどんどん悪化。そして、呈子のご懐妊も結局うやむやになってしまいました。
(この時代はそういうことってよくあったんだろうなぁ。)
鳥羽法皇は、自分が崇徳を叔父子として邪険にしてきたことが、近衛帝に因果としてまわってきたのではないかと、苦悩します。
でも、それ以上に崇徳をじわじわいじめてた得子さんのほうは、しれっと一心に近衛帝快癒をお祈りしてます。こういうのって、自分自身に後ろめたさがあるからこその苦悩だよね。得子は悪びれてないからへっちゃら(笑)。
■いよいよトップの座がまわってきそうな崇徳院陣営。
前回は遠慮がちにしてた院も、行動に出始めました。
息子・重仁を帝位につけた暁には、自分の陣営に入って支えてほしいと直々にスカウトされる清盛。
親子喧嘩に巻き込まれるのは御免とばかりにお断りしますが、そこで崇徳院がパッション全開モードに。
私の前で、面白くない世を面白く生きる!と言い放ったのはお前ではないか。そう私に言ったお前が、面白く生きるために行動しようとする私を支えずして、誰が支えるのか。
そのように肩を掴まれ、清盛は心を動かされたようです。
これはグッときますよね。「平家の武力」だけでなく、清盛自身を必要としてくれてるわけですから。
■しかしそこは突拍子もない清盛さんです。「じゃあ崇徳側につくわ」ではなく、

「じゃあ鳥羽院と崇徳院を仲直りさせよう」

鼻白む人もいるかもしれないけど、でも私、これはアリな案だと思う。
利害で仲たがいしたわけではなく、個人的な感情のもつれ(しかも思い込み)に起因しているので、解決はしやすいわけだ。むしろ、対立を煽る前に一度はやってみてよい努力でしょう。
(現代はケンカっぱやい人が多いので「陳腐」って思うのかもしれないけど…。)
ただ、当事者同士の解決はできないわけじゃないのですが、仲違いの期間が長すぎて、予想以上に当事者以外の周囲に利害が出てきていたわけです…。あああ。
この決定を出すまでの、平家一門の会議のシーンも良かったですね。みんなが活発にいろいろ意見を出して、相互にあーだこーだ言い合って、最後に清盛がきっぱり方針を決める。忠盛時代は、忠盛への一方通行な提案だけで「相互にあーだこーだ言い合う」がなかった。
若い組織!って感じですね。宗子も、これが清盛の率いる一門の姿ですね、と変化を楽しんでいる模様。

■さて朝廷です。近衛帝は、ついに失明してしまいます。役者さん、ちょっと元気すぎないか?と思ったんだけど、まぁいいか。あと、失明の演技って難しいんだなと改めて思った。マヤはすごいわ。
■それを受けて、いろんな人が運動を始めています。
ココにきて、積極的な動きを見せているのは信西です。
呈子による「近衛帝の皇子誕生!」の夢も断たれた忠通に、「崇徳の息子である重仁親王が帝になっちゃったら、いままで彼らをないがしろにしてたアナタと得子サマはやばいよねー」と不安を煽ります。
■清盛も動いています。彼は、鳥羽院に崇徳との和解を勧めます。「詫びよ」っていうのも何かヘンな感じがしますが、まぁ確かにいきなり鳥羽院が崇徳に「私の子だ」と言い出しても、崇徳はシラけるだけなので、確かに「ちゃんと詫びる」ところから始めるほうが誠意があるのか。
でも、いまさらそんな調子のいいこと言っても受け容れられないのでは…と及び腰の鳥羽院。
しかし清盛は、そこを向き合ってこそ乗り越えられる問題なのだ、あなた自身もそれを望んでいるのではないか?と、自分の体験ももとに説得します。
普段策謀に動いてる得子は、いまは近衛帝の快復を祈るのにいっぱいいっぱいなので、鳥羽院に語りかけるなら今がチャンスですもんね。

■みんなが動く中、置いてけぼりなのは雅仁親王です。
たまたま遭遇した清盛に「崇徳院も、お前なんかに頼るなんて、落ちぶれたよね」とイヤミを言ったものの、清盛から自分たちが無視できないほどにのし上がったのだと自信にあふれた表情で返されてしまいます。
雅仁親王が不思議ちゃんキャラで現実逃避している間に、みんなは現実にぶつかりに行って、それなりに成長を遂げていたわけです。
■不思議ちゃんキャラ、ほかの皆とは別格のキャラに自分を位置づけることで、雅仁親王は置いてけぼりの自分の自尊心を守ろうとしていた。しかし、皇位継承レースに沸き返る宮廷の中では、彼は自分の惨めさを感じずにはいられなません。
そして、芸人たちが集まっている青墓の地へ旅行してしまいます。
■にぎやかな芸人たちは、思いがけぬ高貴な人の登場をもてはやします。それにいい気分な雅仁。
しかし、そこに完全に交じり合うことは勿論できません。微妙な空虚感の中、彼は、いまは「乙前」となった祗園女御に出会います。
祗園女御時代はモノクロの衣装でしたが、乙前は淡いピンクのかわいい衣装。彼女が自由に穏やかに暮らしているってことなんでしょうね。
雅仁は彼女に対して、もう一回うたえ!と命令するのですが、このへんから雅仁のしゃべりが駄々っ子になってます。乙前の透き通った歌声に、彼が隠している「魂」が前面に引き出されているようです。
「ならぬ!」「たのむ!」の喋り方とか、ちょっと萌えだわこれ。くそっ、狙われたとおりに反応してしまった(笑)。
乙前に都にきて自分の師匠になってくれと頼むも、私はトシだからと断られる雅仁。雅仁もいまの都から逃げ腰になってるわけなので、それ以上乙前を都に引っ張り出そうとはしませんでした。たしかに、乙前の頭には白いものがかなり混じってますね。髪型のせいでメッシュにしか見えないんだけど。
■乙前の「遊びをせんとや…」の歌声に触発されたかのように、自分の劣等感を吐露する雅仁。
見下してたやつ(清盛)でさえ、かました大言を行動にしようとし、成果を出し始めている。しかし自分はどうだ…と。
乙前はそんな雅仁に対して、あなたに溢れて来るものがあるなら、それは世を動かす力になる…と語りかけるのでした。
その言葉に癒され、乙前の膝で子どものように眠る雅仁。
誰かにただやさしく「あなたにもできる」と言われたかったわけです。彼を帝位につけることに熱心な信西夫婦は、ずっと雅仁を見ていると思うのですが、それは雅仁のポジションを見ているだけで、彼自身の個性や資質は「なんでもよーい」ですしね。
いやしかし、ここで乙前が都についてこなかったのは正解ですね。こんな「あなたには力がある!」とか言ってずっと傍にいて、生活の面倒まで見させてたら、聖子ちゃん完全に「同居の占い師」ポジションですよ(笑)。

■雅仁がゆっくり自分を再構築している頃、ついに近衛帝が崩御しました。
「イヤー!!」と絶叫してそのまま失神する得子。おおー、これぞまさにって感じの「失神する貴婦人」です。
この事態に、都が動き出します。
■まず、左大臣頼長。彼は奥さんの服喪中ですが、近衛帝崩御の報を聞いて出仕します。
(ちなみに、以前に登場してたお気に入りの側近・公春は既に病死してます)
が、そこで「喪中の方は出仕してはいけません」と役人に言われ、「なるほど、理にかなっている」とあっさり引き下がっちゃう。でも皇位継承の局面なんだから、自宅に篭ってちゃダメだよ! と思うわけですが、彼は「自分がいない間に、海千山千の連中がいいように皇位継承の結論を持っていく」という危惧よりも、「ルールに従い、正しい出仕の仕方をする」方を優先しちゃった。
あくまでも「正しい」にこだわる人なので、いまひとつ正しい正しくないでは評価判断できない「陰謀」の世界を読解できないようです。なんか単純化されてるけど、でも、そんなかんじ。うんうん。
■頼長を皇位継承検討会の場から締め出したのは、信西です。雅仁推しの信西ですが、雅仁を帝にするのは正攻法ではないので、正攻法遵守の頼長は最大の障壁だったわけです。うまく追い出しました。
■さて、会議ではいろんな案が出て議論が紛糾しています。
 ・重仁親王
 ・仁和寺にいる守仁親王(父親は雅仁) 
 ・暲子内親王(得子が生んだ娘。璋子が産着をプレゼントしてた子の妹。)
このあたりが候補として名前が出て、堂々巡りをしています。「話題が戻ってます」と指摘する信西が面白い。
彼はさっさと「守仁にするのがよいが、まずは父親である雅仁に」に収束させたいんでしょうね。
■ここで会議出席メンバーはついに鳥羽院にお伺いを立てました。
それまで微妙によそ事考えてるような表情だった鳥羽院は、決意の表情をし、

「朕は、重仁を即位させる。いや、いっそ上皇(崇徳)を再び即位させてもよいと考えておる。」

唖然とする忠通。信西もちょっと意外だったみたいです。
鳥羽は語ります。何の罪もない崇徳を、叔父子と呼び疎んできた。この状態をやめることが、自分の務めだと。
ここに、寂しそうに佇む崇徳のカットとともに入るのが、雅仁の「遊びをせんとや…」の歌声なのがいいですね。この鳥羽の心からの叫びにも、登場できないのが雅仁なのです。
■おおーっ、このまま崇徳側が皇位に!? となったところで、待ったをかけるのが信西です。
なんかオブラートに包んだ言い方をしてますが、要するに、「あなたの個人的感情の問題と、政治の問題は別だ」ということです。
これは鳥羽院にとってはイタい。彼自身も、清盛に崇徳との仲直りを提案されたときに、「それはムシがよすぎる」と言ってたわけですから。しかし、清盛は、それでも向き合えと言ったのです。しかし、鳥羽院はその言葉を信じることができなかった。「信西に負けた~♪いいえ、世間に負けた~♪」です。

■ここからの展開はスピーディーでよかった!

得子の「争いの種をまいてくれるな」という説得、先ほどのピュアな表情から抑えられた表情になる鳥羽法皇、完全に政治家の「ここはそのまま知らん顔しとけば大丈夫」って顔になってる信西。
(ここで私たちは、あー鳥羽は諦めてしまったと気づく。)
    ↓
雅仁の「遊びを…」の歌を聴き、「その歌が聴こえなかったら、自分は生きてはいられなかった」とつぶやく清盛、その言葉のあと、涙を流すものの冷たく「ほう、そなたもか」と言ったあとダン!と床を踏み、立ち去る雅仁。
(清盛にすら置いていかれた雅仁が、「清盛が再生されたように、自分も再生できる」と、共感・感動という名のエネルギーを得た。ダン!は、涙は見せちゃっても清盛に弱みを見せないという意思表示なんだろうね。)
    ↓
ひねり入れながら(笑)すってーんと倒れる崇徳。もう放心。最後の望みを絶たれて悔しさに絶叫する側近・教長。
(崇徳が精神的に今度こそトドメを刺された)
    ↓
ひとり座る鳥羽法皇。小刻みに震えてる。
(自分で決めたものの、それによる良心の呵責や無力感に苛まれてる)
    ↓
脱ぎ捨てられた、舞の蔵面(人の顔を描いている)
(誰かが、脱皮した。誰か=雅仁。)
    ↓
いきなり即位の様子。するするっと御簾が巻き上がった先には、雅仁親王。
ここで初めて、雅仁が新たな帝になったとナレーション入る。

このスピード感がすごく良かった。実際もこんな感じで、いろんな人のいろんな思いを置き去りにしたり追い越したりしながら、事実が次々に決まっていったんだろうなと。
■さて、こんな風に次の帝は決まってしまいました。清盛の提案は通らなかったわけですが、彼の希望は誰を帝につけるというものではなく、鳥羽と崇徳の関係修復ですから、まだチャンスが死んだわけではありません。次はどうなるか。いよいよ保元の乱が近づいてきましたよー。

【おまけ的に】
■平家の会議シーンで、経盛の和歌好きがアピールされてましたね。あと、重盛のガチガチ真面目さも。
自然に時忠が会議メンバーに入ってた。おお、清盛の世代になってるんだなーとしみじみします。
■弁慶が久々の登場。で、為義にボコられてた。なんというか、「この人いたよね、もうしばらくしたら再登場するから、みんな忘れないでねー」的登場シーンでした。
■為朝も初登場。さすが舞台俳優さん、カツゼツいいですね。射た矢が盾を砕いてその先の柱に突き刺さる!あれですね。日向小次郎のシュートがゴールネットを突き破ってその先の壁にめりこんだのを思い出した。
めっちゃ強そうなんだけど、しかし、こいつも暴れて為義に迷惑かけてるのね(笑)。
なんつーか、本人は気のいい中小企業経営のおっちゃんなのに、息子が全員ガタイのいい暴走族になっちゃった…みたいな状態なんでしょうか。
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by mmkoron | 2012-05-06 23:13 | 大河ドラマ「平清盛」


人形師 辻村寿三郎×平清盛「平家滅亡への軌跡」

期間:2012年4月23日~5月20日(第1期「清盛生誕の謎」は3月16日~4月22日)/於:目黒雅叙園

■目黒雅叙園といえば…私にとっては「東京の豪華でお上品な結婚式のメッカのひとつ」というイメージです。もういっこは椿山荘。そんな場所に、5月4日のイベント翌日でいい感じにヨレっとしているわたくしが行って参りました。
■この経緯といいますのがですね。
4日のイベントで私の本を見てくださったかたと、明日の夕方岡山に帰るんです~とお話してたら「そうだ、これあげます!」と。なんと招待券をいただいてしまったのですよ!!
招待券…ええもうありていにもうしますとタダ券ですよタダ券! しかも元の入場料が1200円とかなの!
ひーうれしいーこれはもう行かねばなるまいー!!…と、ようやく東京がお天気になった5日、飛行機に乗る前にいそいそと行って参りました。券をくださった方のお名前をちゃんとうかがってなくて、ほんとすみません。この場でどんだけ私が満喫したかをご報告することを御礼にかえたいと思います。

■ホテルを出て向かう前に、「がじょえん…って、あのセレブな建物!! やばい私めっちゃ庶民服!!」と焦り、バッグの中からなるべく上品そうなお洋服を選んで、おそるおそる行ったところ、なんかランチとかもやってるみたいで、普通にポロシャツのお父さんとかいて安心しました。やれやれ。
もらった券を受付の人に見せると、エレベーターで3Fへと案内されます。
エレベーター、黒い。そして螺鈿細工みたくなってる。ぎょえーセレブよーセレブよー。
■なんとなく頼まれてもいないのに新入社員みたいに操作盤の前に立つ小心者庶民のわたくし。
あとから乗ってくる和服とかのおばちゃんたちは、全員降りるまで「開」ボタンを押してる私を見ることもなく、当然のように悠然と下りていきました。いやーどうでもいいんだけどさー、あのエレベーターで押してる人にありがとうーって言うかどうかで社会人経験あるかどうか分かるよね。ちっ。
と、ここでは愚痴を書いても、その場ではじっと「開」ボタンを押してた負け犬です。気後れした(笑)。

■で、3Fでおりたら、「はきものをおぬぎください」の表示。えっ、お人形の展覧会で靴ぬぐの?
なんと、今回の展覧会は、目黒雅叙園ご自慢の木造豪華建築「百段階段」&付属のお部屋たちで開催されてるのです。ここはもともとは高級料亭だったお屋敷でして、畳のお部屋なので靴を脱がなきゃいけないんですね。
■後述するように人形もすごいんですけど、この場所がまたいいですわ。
日本の美術館や博物館って、自分達の文化を象徴する作品群を無機質なハコに入れてるのが無粋だ…って言われたりするじゃないですか。
でも、今回の展示は、建築の時代は勿論違うんですけど、「和」の空間の中に人形がいて、それが面白い。
普通の美術館に置けば、作品だけがもっと浮かび上がるのでしょうが、和室の中に置かれていることで、また独特の世界になりますね。
特に、ここの建物の天井にもふすまにも、季節の風物だけじゃなくて人物画の装飾も多かったから、なんだか曼荼羅的。
悪くはない意味で、作品だけに集中しきれない。
■建物のつくりも面白いです。
幅1.2Mとかそのくらいかな? 幅はさほど広くないけどタテにながーく99段の階段が伸びていて、途中途中で右側にお部屋があるんです。廊下のガラス戸はガラスがゆらゆらして見える感じだったので、おそらく手作りガラスとかですね。ひぃーセレブよーセレブよー。
で、私たちは下のお部屋から順番に階段を登りながら、平家の物語をたどる。
私の前にいたご夫婦が「先に上りきって、降りながら見ようか」って相談してそうしてたんだけど、この展示の演出としては下から順番にたどっていくのが、お人形でつくられた「物語」の辿り方としては正しいと思う。

■さて、お人形たちです。
単に「清盛の人形」「時子の人形」ってことではなく、平家物語のどこかの場面(平家物語から派生して、寿三郎氏がつくったストーリーである場合も)を切り取って、その場面の人物を描いています。
面白いところでは、保元の乱に負けた連中の晒し首場面とかあった。ひーこわいー。
3段の木棚に青白い首が並んでるの。
頼長の頭に、まるでアホ毛のよーに矢が刺さってたのが衝撃。えっ、頭なの!? 首じゃなくて!? (まぁ首でも矢ガモみたいでしんどいが)
それを見ている信頼(信西じゃなく)、って構図だったんだけど、信頼が結構イケメンだった。
■あと、寿三郎先生が平家物語に興味を持ったきっかけが崇徳院(「瀬をはやみ…の和歌を詠んだあのかたが、しかも帝であったかたが、そんな怨霊に!?」という衝撃だったんだって)だったらしくて、悲しげな表情で流罪になる崇徳院、怨霊化してなんだか一人称「ワガハイ」語尾「ざます」の悪の伯爵みたいになった崇徳院(いや、ツリ目で黒と赤の衣装で、指先がマニキュア塗ったみたいに赤かったもんで…)とかありました。
ちなみに、指先が赤かったのは、都からの酷い仕打ちを恨みに怨み抜いて、自分の指を噛み切って呪詛を遺し…ってな伝説があるからです。お洒落ではありません。
■3部屋くらいが平家物語の部屋で、1部屋に4場面くらいですから、そんなにぎっしりエピソードが描かれてるわけじゃありません。でも、好きじゃなかったら敢えて描かないような場面が多くて面白い。
前述の晒し首もですが、

・女装して逃亡する以仁王
(表情がどんなか見たくて、覗き込んじゃった。わりと普通の表情でした。もっと苦渋の表情かと思った。)
・鹿ケ谷のバカ宴会
(デカい杯を頭にかぶってたり、明らかにおっさんたち無礼講モード。ちゃんと瓶子も転がってた。芸が細かい!)
・熱病で「あーちーちーあーちー♪もえてるんだろーかー♪」状態の清盛
(でも、前をギッと見つめてて、決して戯画的ではなかったです。寿三郎先生の清盛への解釈がわかる。)

とかあと面白いところでは、時子の妹達のお人形もありました。
建春門院はともかく、清子(宗盛の奥さんで、清宗のお母さん)とか冷泉局(建春門院の女房になった人)とかもいたのが興味深い。
一方、清盛の息子達は見なかったなぁ。維盛の青海波とか見たいなぁ。作ってくれないかな。
■終盤には、安徳帝の入水シーンもありました。
ただ、寿三郎先生の「平家物語」では、時子が抱いたのは安徳帝ではないというストーリーなんだそうです。
入水シーンは、

二位尼(時子)が安徳を抱いて毅然と立っていて、向かって右に建礼門院徳子、左に…あれ、誰って言ってたっけ。多分按察局だと思うんだけど、が縋り付くように座り込んでいる。徳子はただただ泣き濡れる風情、按察局は二位尼に抱かれる帝を見上げている…

って構図なんですけど、寿三郎氏のストーリーでは、この抱かれている子どもは按察局の子(身代わり)なんだって。そのつもりでこの場面を描いたんだそうです。
そのストーリーに至った思いを、「実のおばあちゃんが、実の孫を、抱いて入水なんかするだろうか? いや、長く健康に…って願うのがおばあちゃんじゃないだろうか」という違和感が起点だと、解説映像で語っておられました。
ここ、私は意見が違うんです。
前にうちのおかんに「お母さんだったら、どう?」って訊いたとき、母(とはいえ私も弟も未婚なので彼女は「祖母」ではないのだが)は「まみころにそれをさせたくない、とは思うだろう」って答えたんですよね。
私は「そういう考え方もあるのかー」とすごく腑に落ちたので、寿三郎先生の意見とは違うんです。
でも、こういう、自然な気持ちの発露を根拠にして、出来事のスキマを探るというやり方にはすごく共感する。
■ところで、このお人形。
二位尼はキリっと立ってるのですが、実は目じりにちょこっとラメ?が置いてあって、角度によってキラッとするんですよ。いまは迷いなく立ち上がった時子だけど、涙が一筋流れてるんですね。この演出にグッときたわー。
ほんとに砂粒みたいなちっちゃなラメなんですけど、いやー、細かい!すごい!!

■そのほかには、氏の代表作ともいえる、人形劇八犬伝のお人形(平家物語のと比べると、表情がかなりデフォルメされてますね。写楽とかの浮世絵の表情っぽい。)や、西鶴五人女や南北五人女、シーボルトいねや蝶々夫人のお人形たちもいました。あと、珍しいところで江戸川乱歩「押絵と旅する男」とか。
江戸題材の作品については、不勉強で名前をみてもピンと来ないお人形も多かったんだけど、南北五人女の「桜姫東文章」桜姫はわかった!(なぜって木原敏江先生が漫画にしてたから…)
放浪してるときの姿だったのですが、お姫様のわりにコケティッシュで、「あーわかる」って感じ。
■平家物語題材のお人形というと、ほかには川本喜八郎氏や、ホリヒロシ氏も有名ですが、お人形って「点」のはずなのに、それを連ねるて物語にしているというストーリー性において寿三郎氏はすごい!って思いました。

重ね重ね、チケットくださったかた、ほんとにありがとうございましたー!!
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by mmkoron | 2012-05-05 21:50 | その他映像・劇 等

    

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