源平観戦日記


第34話「妹への密書」

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私の本棚の古典・日本史コーナーも、だんだん平家オタクっぽくなってきました。源氏物語モノも混ざってますけど(^_^)ゞ

■いきなり次回予告の話からで恐縮ですが、私もう次回予告見てる間、涙だーだー。やばい、これ以上泣かされたら鼻水が出る…!と思ったところで終わってくれて、よかったよかった。
バギーちゃん(@ドラえもん)が死んだときすらあんなに泣かなかったよ…!!
観終わった後も、ざばざば泣いててPCに向かえる状態ではなかったので、せめて単純作業でもしておこうと、明日のゴミ捨ての為にペットボトルのラベルをせっせとはがしておりました。
で、ラベルをはがし終えて涙も引いたので、今週の感想を。
■今週は、壇ノ浦プロローグみたいなもんだと思ってたので、あまり注目してなかったのですが、結構重要な話が出てましたね。今週の内容は大きくまとめると以下のとおり。

1)萌(義経正妻)と静・うつぼの対面
2)義経とお徳の対面
3)義経からの能子への手紙
4)時子の決意

1)萌(義経正妻)と静・うつぼの対面
■まず1)から。
NHKのサイトであらすじを見たときは、「萌をクローズアップするのかな?」と思い、ドラマが始まったところで「静が中心なのかな?」と思いましたが、実際にはうつぼのエピソードでしたね。
今までの経緯でも、頭では十分わかってたのでしょうが、うつぼが「自分は、義経というヒーローに対しては観客でしかない」ことを漸く受け容れたと申しますか。
■しかしその心境の変化が、このタイミングだったのは、喜三太にとっては気の毒でしたね(^^;
彼も、「義経様だったら仕方ない」と思ってたのでしょうが、まさかお徳の店に出入りする一般市民だとは。義経の前なのに隠しきれずおろおろする姿が哀れで可愛かったです。
やっぱり喜三太はうつぼが好きだったんですね。彼の恋心は、ずっと前から丁寧に演じられてましたね~。
■萌サマは、漸くマトモにセリフが出てきました。
彼女の孤独は、さらっと言ったセリフの中で十分に感じられたわけですが、静がもっとそこに対して心を動かしてほしかったなーってのはあります。
「実は、立場が弱いのは自分じゃなくて、この人のほうじゃないのか」「隔たりを置くことで、寧ろこの人を傷つけてたんじゃないのか」
無理かなー。無理か。でも、このドラマの静は繊細な性格なので、そう思ってあげられるコでいてほしかった。無理な要求かしら。


2)義経とお徳の対面
■今回一番印象に残ったのは、実はこのシーンでした。

「戦ののちには、何がありますのやろ?」

このセリフで、お徳が他の登場人物よりも一段高い視点にあることがわかります。
■初期に「新しい国を…!」を連呼してた義経ですが、ここしばらくはずっとその発言も形骸化してました。でも、あの目標を置いてけぼりにしてるのは登場人物だけであって、シナリオは忘れてないんだな、ということが確認できてよかった。
■義経は戦いに没頭していて、目の前の障害を乗り越えるのにイッパイッパイなその視点からは、ゴールの向こう側の景色や、次の景色をどう走るかの予定は立てられない。
義経が、お徳に言われて「あっ、そういえば…」という表情になったのが良かった。
残酷ですが、やっぱり義経はそこまでの人なんだなーと。
別に義経が劣ってるわけではなくて、普通はそこまで走りきるだけでも大したモンなんだから、清盛や頼朝がスゴイんですよね。


3)義経からの能子への手紙
■言ってもいいですか。

義経、あんたの手紙、「そうろう」多すぎ!!

何回「候」って言ったか、おもわず数えちゃいましたよ。15回も言ってたよ、「候へば」の已然形抜きにしても!!
■それは置いといて、ゴマキは不安げな視線の演技はなかなか上手ですね。義経の手紙を見て泣いてましたが、そんだけいたたまれない立場だってことですよね。覚悟が足りない!といえばその通りなんですけど、まだ若いんだろうし、仕方ないよなぁ。
ムネコ様に閉じ込められてしまってました。あんだけオドオドしてたら、まぁ信用ないのはこれまた仕方ないのか。しかしそもそもムネコ様がいじめるから、ああいう性格のコになっちゃったんだしなぁ。


4)時子の決意
■またしても時子様に泣かされます。やっぱこの物語、時子も主役格だわー。
親王と帝をすり替えておく、という計画を女たち&知盛の前で決断する時子。知盛には事前に言ってあったようですね。
この物語ではあまり述べられてなかったからどうなることかと心配したけど、親王の乳母である明子が「じゃあ親王に死ねというのか!」ってな反発を、原作どおりにしてくれたのが良かった。ドラマの明子は我が子を失う様子は描かれてませんが、この段階で彼女は自分の子どもも手元にいない状態になってるんだよなーと思うと、不憫さが増します。
さらによかったのは、原作ではそのまま明子が不満を胸にもやもや抱えたまま会議終わり…ってなるのですが、ドラマでは建礼門院が頭を下げてくれたこと。
■このすり替え設定って、優しい解釈ですね。ドラマを観ながらそう思いました。
「子どもの命に価値の違いがある」と残酷な判断をしてすり替えるからには、時子はいざというときには自分も犠牲にする子どもと運命を共にするわけですよね。
彼女が一緒に死ぬことが、ニセモノをホンモノにする説得材料でもあるわけですし。
あとは、建礼門院が飛び込んだのに、どうして死に切れなかったのかも、このすり替えの解釈だとすんなり理解できます。自分も一緒に飛び込むからこそ、この親王が「帝」として認知される。でも、我が子を置いて死ぬのはつらい…。
トンデモ設定なのかもしれないけど、「どうして殺される心配もなかった女性たちが自ら入水したのか」への説得力はあると思いました。しかも人間の感情に対してやさしい。

■そんなこんなで、人々の思惑をはらみつつの、次回壇ノ浦。
うわー、観終わった後に虚脱状態になりそうだなー。
しかもこの瞬間に、重衡は自分の親兄弟が死んでいったことを知らないんだと思うと、ドラマとは別のところでまた涙が…うわーん。
今、大納言典侍主人公で漫画描きたいと思ってコンテきってたのですが、これ観た後にしよう。思うところがいろいろ変わるかもしれない。

…しまった! もうひとつの見せ場を書き忘れてた!!

5)梶原父との熊野水軍に関するやりとり
■冒頭に出てきたシーンのことです。
景時が「湛増は機を見るヤツだから、言ってるだけでは信用できない」みたいなことを言って、弁慶が「湛増どのの言葉に偽りはなきものと存ずる!」と反論されたときの、景時の苦味走った表情が良かったです。
機を見るのに敏感で、言葉でうまくはぐらかしておく…というのは、景時自身の処世術なんでしょうね。弁慶に他意はなかったんだろうけど、景時には「お前と一緒にすんな!」と言われたような気持ちだったのかなと想像しました。

これで書き忘れたことないかな、ないよな。さぁ、次回は壇ノ浦です!
各自タオル(涙拭き用)持参でTVの前に日曜20:00集合!
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by mmkoron | 2005-08-28 22:51 | 大河ドラマ「義経」

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