源平観戦日記


第45話「夢の行く先」

■タイトルの「夢の行く先」は平泉なのですね。
■絶望に沈んだ義経に行く先を示したのは清盛の屏風……っていう展開は、非常に嬉しかったです。一番最初の伏線がずっと生きてて。
このドラマの義経は自分の力で夢を実現させていくことができない、対症療法でしか行動できない人だったけど、そんな彼が行家状態に陥らなかったのは、本人の性格もさることながら、「夢」の刷り込みがあったからじゃないかな。
最初は平泉に行くこと遠慮してたけど、もうそんなこと言ってられないですしね。

■今回は次回に物語が動く前の、前段階のような地味な話でしたが、でも各登場人物に見せ場があって、地味だけど面白い回でした。
■一番の見どころは、やっぱり静っすよ! 静のあの目つき! 怖ぇーっっ!!!
あの態度が、義経の前には出てこない静の一面なんでしょうね。
なるほど、都イチの白拍子として名を馳せたんだから、あれくらい情の強い女じゃないと生き残れないでしょうしね。そういや義経との出会いも、静が義経を助けてあげたのが始まりだったっけ。どちらかというと、一匹狼タイプのオナゴなのかもしれません。かっこいー。
今まで描かれてた義経に対する態度も、情が細やかってよりも、どちらかと言うと寡黙に全部受け止めるっていう態度でした。情が深いってよりも、冷静っていうイメージだったし。
そうか、このドラマの静ってそういう性格なのか、と納得できました。
■次回はいよいよ「しずやしず」ですね。
「草燃える」の唄いまわしは覚えてるのですが、それとはまた違うみたいです。「草燃える」は役者さんが謡ってたから、簡単にしてたのかな? 今回のほうが高音で難しそうだな、とちょっとしか聴けてないけど、思いました。

■それから、忠信と次郎。
静が連れ去られるとき、咄嗟にもかかわらず「ひめーっ!」と叫んでた忠信に、プロ意識を見ました。あんた立派だよ! 次回には死んじゃうんですよね……予告を見る限り、義経たちも近くにいるようですが、忠信から義経の姿は見えるのかな。一目だけでも見せてあげたい…(T_T
■次郎は……次郎って船に乗ってるとき以外はあまり見せ場がなかったわけですよ。
で、船に乗ってるときは船乗りモードの陽気な次郎だったのですが、今回義経に再会した次郎を見て、「次郎、すっかり武士になったんだね…」って今頃ですが思いました。
別に侍になりたいという野望があったわけでもなく、行き場がなかったわけでもない次郎が、そこまで心から忠義を尽くす精神構造になったのって、やっぱり義経が好きだからなんだろうなと……毎回書いてる気がしますが、改めて思う。
でも、次郎には「世界の海に船出したい」っていう自分の夢もあったんですよね。あの夢はどうなるんだろう。次郎だけでもモンゴルなり何なりに船出する・・・ってのは無理かなぁ。

■弁慶と三郎は変わりばんこで「静たちを心配する係」「それをいさめる係」をやってましたね。
でも、二人の態度を見てて、義経をそのまんまで好きなのは三郎で、弁慶は義経に対してもっと成長してほしいと思ってるというか、義経をより立派な人間にしたいという「夢」も持っているんじゃないかと思いました。
三郎は義経の表情とかを見て、その気持ちにすっかり同化して義経のことが気の毒でしょうがなくなっちゃって「俺が代わりに見てきます」って言うんだけど、弁慶は「義経様が行くなと言うんだから、行くな」ってリアクションなんですよね。
弁慶も三郎も基本的に義経に判断を委ねてるし、その結果にとことん従う気でいるんだけど、弁慶には何かコーチ的意識がありそうだと、今回思いました。
それにしても、義経の部下たちはホントに義経に命を委ねきってますね…。
このドラマだと、それがものすごく不幸にも感じます。だって、その委ねてる相手の義経自体が、漠然とした夢しか持ってなくて、他人に依存しがちで、立ち止まりがちな若者なんだもの。
でも、本人達が幸せそうだから、いいか。

■郎党たちは、義経の「ぼんやりなんだけど、ピュアな夢を持ってて、戦闘で即時即決の判断をさせると行動力が異常にある」という性質にメロメロなんでしょうね。
少年漫画とかでありますもんね。「実はスゴいんです」キャラ。
確かに、今回、雪山で僧兵たちに囲まれたとき、「駆け抜ける!」と言い切ったときの義経がニヤリと一瞬笑ったのは、ホレそうでした。あと、屋島の嵐の中で、豪雨にうたれてるのにいつしか微笑んでたときの表情とか。
■でもなー、女の私から見ると、こういう人と結婚したらものすごく大変だろうなーとか思ってしまいます。今回、院が援護射撃してくれてるらしいと知ったとき、ぱぁぁーって明るくなって喜んでましたよね。
「ああ、きっとこういう人と結婚したら、『上司にしかられた…』って3日間くらい部屋に閉じこもってるかと思ったら、突然『今日ほめられちゃった! やっぱり部長は俺のことわかっててくれたんだ!!』って大はしゃぎしたりするんだろうなぁ」
とどうでもいい想像をしてしまいました。いちいち彼に応対してあげてた静はエラいっす。

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■あっ。書くの忘れてた。行家さんが死んじゃいました。(←忘れるなよ…)
「死ぬ前にいきなりイイ奴になる」ではなく、このドラマでただ一人くらいの(あとは後白河院か…でも院は愛嬌あるしなぁ)、オモテもウラもなくダメな奴として、今まで活躍お疲れ様でした。
最期にきっちり義経に責任転嫁しようとしてたのが、トホホ。
捕まったときに余裕で酒飲んでたから、「おっ、観念して開き直ってるんだな! やるじゃないか行家!」と思ったのに、あれは言い逃れして生き延びるつもりだったからなのですね…。
行家は最期まで行家でした。
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by mmkoron | 2005-11-13 22:51 | 大河ドラマ「義経」

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