源平観戦日記


第47話「安宅の関」

■週末にイトコが九州の実家のほうから遊びに来てくれてて、歓待してたら更新が遅れました。すみません。
彼女は新宿だの池袋だのをまわって人の多さにすっかり参ってしまったらしく、「すごい人だねー。『ねぇ、今日はお祭り?』って友達に3回くらい訊いちゃったよ!」と語ってました。なんかかわいいぞ。
久々に博多弁を聞いて、ノスタルジックな気持ちにもなり。イトコも伯父さんも、実家のほうの人たちはみんな博多弁なのですが、子どもの頃、みんなが「なんばしよっと?」とか「まみころちゃんが遊びにきんしゃったとよー」とか言ってるのを聞いて、お母さんに

「ねぇねぇお母さん。どうしてみんなはトをつけるの?」

って聞いたことがありました。
そしたら、お母さんは

「どうしてって、そりゃあまみころ、戸をつけなきゃ寒いからだよ」


って。どっとはらい。
■さて。今回の大河。短いな、というのが一番の印象でした。
短く感じませんでした? 今回のキモは、「巴との再会」「勧進帳」の2つだったわけですが、その2つに絞り込まれていたからですかね。
いつもは頼朝サイドや院サイドの様子などにも時間が割かれて場面展開が頻発するのに、今回はそれがなかったからかな。いつもよりもスッキリまとまってました。

■まず、巴との再会。
「生きていてよかった」と義経に感謝した彼女は、「あきらめぬことじゃ」と義経を励ましたわけですが、そういえば、重衡は輔子に「生き延びよ」と伝えてましたね。
時子をはじめとする平家一門の散り様を美しく描きながら、でもこのドラマは「それでも生きる」を要所要所でメッセージにしてますね。(ちょっと半端な描き方の感はありますが。)
平家物語らしくていいと思いますよ。
中学生とかの頃、『平家物語』って諸行無常、人のうつろいのはかなさを描くのをテーマにした物語だと思ってましたけど、通しで読んでみるとそうでもない。中にいる人たちはかなりがむしゃらにひたむきに頑張ってて、「諸行無常」ってのは、一生懸命なんだけど報われない人たちを慰めて救済する言葉が他にないから出てきた言葉なんじゃないかと、思えてきたんですよね。
■それはそれとして、巴です。
巴、決して義仲と一緒にいたころよりも幸福になったとかそういうことじゃないんですよね。どっちが幸せとかじゃなくて、ただ、死ななかったことで、今まで考えもしなかった別の幸せの形も知ることができた。どんなときでも、結局死んじゃうにしても、「生きる」ほうを選択することは絶対に間違いにはならないのね、と妙にヒューマニズム全開なことを考えてしんみり。

■巴との別れは結構あっさりでしたね。ドラマの大半は富樫とのやり取りに費やされてました。
富樫役の石橋氏も語ってましたが、私も、富樫って若いお侍さんなイメージがあったので、ちょっとくたびれた感じの富樫は意外でした。
熊野の湛増といい、脚本の人は酒飲みのちょっと崩れたキャラが好きなのかな?
で、疑われたところで弁慶が必死にフォローするわけですが。
最初のほう、義経が富樫の視界に入らないように左へ左へと身体を傾ける弁慶がかわいかった(^^ 勧進帳読むシーンよりも、そっちのほうが印象に残りました。
勧進帳のシーン自体は、あのとき、心を鬼にして義経をぽかぽか殴るときの弁慶の切なさに共感しきれないんですよね。私が男だったらわかるのかなぁ。
義経が演技しきれないのは、らしくて良かったですね。あそこで思いっきり「うわーんお許しくださいー!!」とか演技かましてたら、キャラ変わりすぎですものね。お前が盗んだのかと言われて、謝ったのが、義経精一杯の演技だったんでしょうね。とことん嘘(「演技」すらも)がつけない人だよなーこの大河の義経って。
■しかし弁慶、笛を踏みにじる必要は果たしてあったのか!?
しかも思い切り憎憎しげに!! あれは演技? ほんとに演技?
本気でまだ静をウザがってたんじゃないかと勘繰ってしまいました。みんなそうだよね!(笑)
そもそも、笛を持ってることが「疑わしい」理由になり得るのか、不思議でした。お坊さんは笛を吹かないの? 
■富樫との別れのシーンもまた、男のダンディズムってやつですなぁ。
富樫なりの、義経へのはなむけの酒だったわけですな。
よくよく考えると、ああいう「男が男を認めた!」的なエピソードって、実は今回の大河では少ないですね。義経主従はベッタリ仲良しだし。初期の、頼朝と安達の会話くらいかな。
■で、男のダンディズムを解さない私がどういうところで感動するのかといいますと。
今回なら、次郎が「喧嘩別れした兄キを呼ぶ」って言い出したあたりかな。
本当に、平泉に平和な国をつくって、そこを自分達のふるさとにして、自分もみんなも一緒に幸せになる気なんだ……と思ったら、じーんと。
喜三太、ようやくうつぼに対して積極的になる決意を固めたのね!うわーん遅いよ…(涙)。

■さぁ、次は48話。もう残すところあと2話ですよ。なんだか現実味がないわぁ。
私は先ほどこのドラマについて

「それでも生きる」

をメッセージにしていると書きましたが、でも、主人公の義経は死んじゃうわけです。しかもお堂に籠もって自殺、ですよね。そこをどう描くんだろう。そのことに、一番の関心あります。
彼らには、最後の最後まで笑顔で明日の夢を語っててほしい。
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by mmkoron | 2005-11-28 23:37 | 大河ドラマ「義経」

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