源平観戦日記


第49話「新しき国へ」

■私は、私の年齢では珍しく(らしい。会社で言われた。)ユーミンの大FANなのですが、今年ユーミンが紅白に出るんですよ。今年の私は年始から年末までNHKのカモ(笑)。
予算削減で大河がなくなるとかいうウワサもありますが、私が今の3倍払ってもいいから、大河ドラマは続けてほしいですねー。
私が3倍払ったくらいじゃどうにもならんかもしれないけど。
民放の時代劇と比べたら、やっぱり背景へのこだわりが全然違いますもん。大河は細かいところが丁寧。
役者が主役ではなく、歴史自体が主役っていう位置づけも貴重です。



■今回はついに最終回。壇ノ浦級にめそめそ泣きながら観ておりました。
■義経主従のことは後で語るとして、まず平泉三兄弟のことでも。
敢えて太郎・泰衡の最期はすっとばしたのは、良かったと思います。盛り上がってるのに説明的にされるとつまんないし。
太郎はシブかったですね。義経のおうちに来るシーン。
「母のところへ行こうと思うが、義経殿もどうか?」

何それ、プロポーズ?(ドキ…ン…)

ではなく。あのさりげない男気が良かったです。
一茂氏も、ちょっと義経に対してぎこちなくなっちゃう演技が巧かったと思いますよ。
いやー、私もああいうプロポーズされてみたいわー。プロポーズじゃないですねすみません。

■で。義経主従です。もう開始後20分くらいからうるうるし始めてました。
まず、すぐ先にある死を予感した主従が、うつぼの制止をふりきるところ。
わざとらしいくらいの明るさに、涙がうるうる。
「何か成し遂げた思いじゃ」と喜三太は言ってたけど、別に歴史的には何も成し遂げてなんていないですよ。結局新しき国もそのままになっちゃった。
でも、そのまま生きてたら諦めてたような出来事に対して、いつも諦めずに前進できた。その意味での「成し遂げた」なんだろうな。
できたかどうかじゃなくて、いつもやろうと前進できたか。そっちのほうが、自分の気持ちを支えてくれるんですよね。それは大人になってから私もわかった。わかったから、泣けるんだよー。
■で、義経が今度はうつぼに静への伝言を託したところで、再び涙どばー。
こいのおわりはいつもいつも立ち去るものだけがうつくしい~♪ と中島みゆき先生もおっしゃってますが、去る人は明るく「迎えに行くから待っててね」「また会おう」とか言っちゃうのね。
命の先が見えちゃってる人にとっては、「また今度」の「今度」が、別に無理なく見えてるのかな。
後でも語りますが、静がその義経の思いにすんなり自分の思いを重ねてたのが、印象的でした。
あのときに初めて、私はこの二人がラブラブだと思ったよ、初めて!


■そして最終決戦です。
義経たちの最期の決戦が、夜明けで始まったのは救いでした。
終わりだけど、もう次が始まっている。そういう救い。
とはいえ、現実には主従は順番にバタバタと死んで行きます。
クマと次郎が結構エグい死に方したのが私としてはツボでした。全員が全員喜三太みたいな死に方だったら興醒めですもんね。
■で、ばたばたと容赦なくザコの手にかかって死んでいくんだけど、みんな義経の名前を呼んで死んでいくのに三たび涙。まず、クマが叫んでましたね。
ああいうのって、今まで「わざとらしー」と思ってたんですけど、今回は郎党に感情移入しちゃってるから、どうしてあそこで叫ぶのか共感できるから、泣ける。
最期のちからを振り絞って、「殿」に自分のいのちを結びつけてるんですよね。彼らの、まっすぐに殿を慕う気持ちに涙。

では、残りの郎党を順番に。
■喜三太は郎党の中でもわりと長めに時間取られてましたね。さすが第1の家来。
もう死ぬしかないってわかってたし、彼がうつぼに会えないことも自他ともにわかってただろうに、やっぱり悲しくて泣いちゃう弁慶が可愛かったです。
■三郎はお笑い貫きました(笑)。
この人の最期が顕著でしたが、郎党がいつもいつも、ちょっとダウナーに入りそうな義経のために、常に「自分たちは殿と一緒にいたことが、幸せで幸せでしょうがない!」とアピールしてる姿がいじらしくて好きでした。
三郎の死は、ああ気ぃ遣いの三郎らしいなーと。
盗賊じゃなくて侍でいたい!という動機でついてきた三郎だけど、最期はお笑いやって死んじゃうんですね。
武士の矜持よりも、義経に対して「これでいいんだ」と伝えるほうを優先したのね、とほろり。って、実際はほろりどころか涙がざーざー状態だったんですけど。
■次郎は一番痛そうな死に方だった……。
彼だけでも生き残って海を渡ってくれてもいいなと思ってたのですけど、流石に無理でしたね。
血まみれの彼が、5月(くらいですよね?)のお花畑に倒れこんで息絶える。
さっきの夜明けのシーンと同じで、そこは作り手の優しさなんだろうと思いました。彼らの命はここで絶えるけど、朝日は昇って花は咲いて、世界はまだ生きている…っていう。

■で、ついに義経は持仏堂へ。やはり出ましたよ、例の屏風(※イメージ)。
心の中で清盛へ「新しき国はこの胸にある」と語りかける義経。このドラマの義経にとっては、やっぱり清盛がずっと先導者なんですね。
義経が、新しき国、と胸に唱えて自害するのは良かったと思います。
郎党達は義経に我が身を結びつけ、そして義経は我が身と「新しき国」につないで、去っていく。
■弁慶、「今回はここまでですが、また生まれ変わってお目にかかります!」とリベンジ宣言。さすが、年季の入ったストーカー魂ナリ!!
問題の仁王立ちですが、弁慶がらみはどうしていつもこう微妙にちゃちくなっちゃうのでしょうね……うう、今回のハリボテもちょっと涙が引いた…。
顔は微妙にマツケン似だなーと思ってたのですが、そうか、あれは顔を映してたんですねぇ。どうりで「似てるのになんかのっぺり」だと思った!
しかし。
屋根ドカーンは仰天(@_@)モノでしたが、あの光を見たときの弁慶の表情はすごく良かった。
このドラマの弁慶って、しょっぱなに義経に神性みたいなものを勝手に感じてたじゃないですか。「信じてついてきてよかったね」と言ってやりたい気分になった。
直後に泰衡が駆け込んでたけど、弁慶はもうその先の義経を見ている視線になっていて。そこも良かった。
ギョロ目むいて決死の表情で仁王立ち……という私のイメージとは違う、弁慶の最期でした。でも、今回はあの表情、喜ぶでも悲しむでもなく、ただ清清しい表情で良かったんだと思いますよ。
もうあのときには、弁慶は既に、背後の義経じゃない別の義経を守っているのですものね。ああいうのもアリだと思った。


■さてこうして義経はこの世を去り(この表現を使いたくなる死に方でしたね)、うつぼは静のもとへ。
静、「しずやしず」以前と以後で全然演技の深みが変わってませんか? 今回もすごく良かった。
悔しい悲しいを越えて、義経がようやく平穏な世界にたどり着いたことに、微笑む。
今回の演技ではじめて、私は義経と静の絆を感じました。一緒の画面でいるときにはぎこちなかったのにね。
私、このドラマの静は「新しき国」にさほど思い入れなかったんじゃないかと思ってたのですが、
そうだとしても、義経がそこへ行ったのなら、私もそこへ呼んでもらおう……と静はここで「新しき国」を信じることができたんじゃないかな。
■次は烏丸&お徳&朱雀の翁。
烏丸があの頭だったことは、琵琶法師になるための壮大な伏線だったのですか…!!(驚愕)
お徳、初期よりも朱雀の翁との距離が縮まってませんか?まさかここでシルバーカップル誕生か!? 義経、思わぬところで恋のキューピッドか!?
翁のあの紅は誰がさしてあげてるんでしょうね。お徳が小指でさしてあげてたりしたら、すごくやだ…。ぶるぶる。
■そんなこんなで最後に鞍馬の場面になるわけだけど、その前に頼朝と、後白河院です。ここのあたりは、順番にまとめにかかってますね。
持仏堂のシーン、木原敏江先生の漫画を思い出しました。
あるお兄さんが弟のことを「死んでくれて初めて、弟を愛してやれる」って言ってる台詞があるのですが、そんな感じかなと。
しかしこの人たちはまだまだ戦い続けなきゃいけない、頼朝の涙もそのインターバルの感傷でしかないのですね。

■で、最後のシメはうつぼですよ。結局この子が狂言まわしだったのかー。
義経はまた最初の地・鞍馬に戻って、また夢に向かってスタートするときを待っている。
昨年の大河と比べると、静かな静かな終わり方でした。
でもこれでいいんだとも思います。
「義経は、今度は静かに静かに踏み出せるはず。」そういう願いなんだろうから。

■まみころの最終回レポートは以上です。
最終回、全体的に回想を省いてたのは良かったと思います。
重ね重ね、屋根突き破るのはビビりましたが、あれはいただけなかったけど、でもその後の弁慶の表情がすごく良かったから、あの表情のための屋根突き破りなら、わたくしとしては、OKです。
■では、あとは総括?をUPいたします。
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by mmkoron | 2005-12-11 22:26 | 大河ドラマ「義経」

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