源平観戦日記


きらめく波の飛沫(平家物語シリーズ)

佐久間智代 著/あすかコミックスDX/本体価格450円/1997年

■先日、この漫画を持っていた友人が貸してくれました。麹屋さんありがとうー!
知章ファンのバイブル。この漫画で知章ファンになったかたは多いと聞きます。
そう聞いてたので、結構ねっとり熱く知章を描くストーリーなんだと勝手に想像してたのですが、思ったより淡々とした印象でした。
淡々とした作品の場合、読んでる人間の視点が結構自由になるので、私がここにかくストーリー紹介も、見る人によっては「全然違う!」かもしれません。
■知章は、平家の主力を率いる大将軍・知盛の嫡男。
しかし、白黒ハッキリつけたがるお年頃と気質の知章は、父の温厚さと運命論に「甘さ」と評して反発。子どもの頃から憧れていた「鎮西為朝」のような覇気ある武将になりたいと思っている。
そんな折、彼の前に現れた青年。青年は、知章の出生について、重大な事実を語る。
「自分」だと信じていた足場が崩れたとき、知章は父に……。

■↑こんなカンジでしょうか。
熱いのがすきな私としては、

・もっと知章にどろどろと悩んでもらいたかった
・「決意したぞ!(キラーン)」みたいな場面が欲しかった
・被斬の場面ではモノローグバリバリで倒れるまでに4コマくらい使ってほしかった


などと思いましたが(それくどいよ!)、知章にはあまり内面を独白させず、外に現れるその言動を追って行く方法で彼の心を描いているのだと思います。
若者言葉の敦盛は好きニガテ分かれるところだと思いますが、ティーン主人公ならではの、さわやかな作品です。
■コミックスにはもう1作品、教経主人公のお話も。
このお話の教経は、通盛と仲が良くないんですよ。新鮮。
通盛が教経の才能を妬み、嫌っている……という設定。天性の武勇に恵まれた教経にとって、兄に憎まれているということだけが唯一最大の苦悩なのです。
で、私は相変わらずベタベタに熱いのが好きなので、ぜひこの二人には

「フッ、また地獄で兄弟ゲンカでもやらかすか・・・」(@車田正美)

とか言って欲しかったのですが、そんなベタなセリフはなく、さらさらと物語は流れます。
注目の登場人物は菊王丸。怪力だけど超美少年。
彼が通盛と教経との間で心を痛めるわけです。この物語、どっちが悪いといったらどう考えても通盛の方が悪いわけだけど、菊王丸はさいごに教経を責め、諭すのです。
それがクライマックスかつ主題です。
[PR]
by mmkoron | 2006-10-27 22:55 | コミック

<< 「源平合戦」平家で天下取ったるぞ日記      サラリーマン女子バトン >>

源平関連の本・ドラマなどの感想文あれこれ
by mmkoron
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
最新の記事
カテゴリ
記事ランキング
最新のトラックバック
スキヤキ・ウエスタン ジ..
from 徒然独白 - 手鞠のつぶやき
小栗旬 カリギュラ 関連..
from 小栗旬 画像・動画 最新情報..
小澤 征悦『西郷隆盛』役
from 篤姫(あつひめ)大河ドラマ
リンクなど。
きよもりよりもよき
まみころの平家物語サイト。
あらすじ紹介漫画とか人物紹介など。



まみころのブクログ
源平関連以外の読書日記はここに。読む本にあまり偏りはないと思ってたけど、こうして見るとすごく偏ってる。
以前の記事
その他のジャンル